【花札辞典】「こいこい・花合わせ」の用語の読み方と意味|出来役・札名など

色彩あふれる花札のイメージ写真花札

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

花札には、普段あまり馴染みのない特殊な言葉がたくさんあり、それら用語をいざ覚えるとなるとかなり大変です。

とはいえ、実際のゲームをする際には、ある程度の言葉の意味は知っておいたほうが良く、特に出来役の名前や動植物・旧暦の読み方は、花札を遊ぶ上での必須知識になるので、ぜひ覚えておきたいところです。

記事では以下のことをまとめています。

花札のルール全般に関する専門用語

「こいこい」「花合わせ」の出来役名・札の種別名

各月札にまつわる言葉(動植物の名前など)と旧暦名

各カテゴリーごとに三色()に色分けし、五十音順に一覧にしました。花札用語を確認するための「逆引き辞典」としてご活用ください。

それでは、各用語について順に見ていきましょう。




あ行

青短(あおたん)・・「こいこい」「花合わせ」の出来役。「牡丹(ぼたん)に青短」「菊に青短」「紅葉(もみじ)に青短」の3枚。

青短(あおたん)/「牡丹に青短」「菊に青短」「紅葉に青短」の3枚。

あかよろし・・1月の短冊札に描かれた文字(「あのよろし」ではない)。意味は「明らかに良い、実にすばらしい」で、「あかよろし」の「か」は、いわゆる「変体仮名(=ひらがなの旧字体)」。

1月の短冊札/松に短冊

上がり・・手札がすべてなくなるか、もしくは各ゲームで決められた役が出来て上がること。「上がり」に対して、支払われる点数を「上がり賃」という。

あずける・・ゲーム中に、親や胴二が出来役を作っているとわかった際、ビキや他の参加者がその役に必要となる札を取って、相手の役成立を邪魔すること。

雨四光(あめしこう)・・「こいこい」の出来役。「柳(やなぎ)に小野道風(おののみちかぜ)」を含めた光札4枚。

雨四光(あめしこう)/「柳に小野道風」を含めた光札4枚。

雨シマ流し・・「花合わせ」における「取り札による特殊な役」。柳札を4枚集めると、その人のすべての出来役が無効になる。

雨シマ流し/「花合わせ」の「取り札による特殊な役」で柳札4枚

雨札(あめふだ)・・11月札の別名。「雨」と呼ばれる理由についてはよく分かっていない。

赤短(あかたん)・・「こいこい」「花合わせ」の出来役。「松に赤短」「梅に赤短」「桜に赤短」の3枚。

赤短(あかたん)/「松に赤短」「梅に赤短」「桜に赤短」の3枚。

菖蒲(あやめ)・・5月札の植物。アヤメ模様が特徴のアヤメ科の植物。ただし、札に描かれているのは「菖蒲(あやめ)」ではなく「杜若(かきつばた)」。

猪鹿蝶(いのしかちょう)・・「こいこい」「花合わせ」の出来役。「萩(はぎ)に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」の3枚。

猪鹿蝶(いのしかちょう)/「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」の3枚。

猪(いのしし)・・7月札の動物。日本でよく見られるのは「ニホンイノシシ」。向こう見ずに真っ直ぐ進むと言う意味の「猪突猛進(ちょとつもうしん)」という言葉があるが、実際には自由自在に方向転換が可能。猪の肉は俗称「ぼたん」と呼ばれる。

鶯(うぐいす)・・2月札の動物。春を代表する鳥。日本三名鳥の一つで鳴き声が特徴的。ちなみに、札に描かれているのは鶯ではなくめじろ。

2月種札/梅に鶯

打ち上げ・・ゲームの順番が最後の「ビキ」の人は、最後の1枚の手札を自分のものにできるが、出来役などのルールによっては、自分のものになるはずの札が他の人のものになる場合があること。

打ち当て・・次のめくり札がどんな札なのかを予想して札を出し、見事当てること。

打ち分かれ・・お互いに出来役を邪魔しあった結果、参加者全員が役を作れなかった場合のこと。

卯月(うづき)・・4月の旧暦名。由来は「卯の花(ウツギの白い花)」が咲く時期だから。

梅(うめ)・・2月札の植物。日本において「花」と言えば桜だが、かつては梅のことを指していた。鶯(うぐいす)との取り合わせが良く、「梅鶯(ばいおう)の候」という言葉もある。

追い込み・・ゲームで決められた人数よりも多くの参加希望者がいた場合、「出る」「下る」の宣言によって参加者を決めるが、それでも決まらない場合に強制的にゲームから下ろされること。

王手(おうて)・・あと1枚の札で出来役ができる状態のこと。

起こす・・自分が次にほしいと思っていた札が、めくり札によって手に入ること。

押さえ札・・相手の出来役を邪魔するために、あえて最後まで場に出さない札のこと。

落とし札・・同じ月の札が3枚、場に出ていて、残りの1枚を自分が持っている、もしくは、同じ月の札が2枚、場に出ていて、残りの2枚を自分が持っている状態のこと。この時、自分は必ず場札をとることができる。

鬼札(おにふだ)・・11月のカス札の別名。絵柄が鬼瓦であることからこう呼ばれている。

11月カス札/柳のカス

小野道風(おののみちかぜ)・・11月札に描かれた傘をさした人物。和様書道の礎を築いた「三蹟(さんせき)」の一人で「書道の神」と呼ばれる。

11月光札/柳に小野道風

表菅原(おもてすがわら)・・「花合わせ」の出来役。「松に鶴」「梅に鶯」「桜に幕」の3枚。

表菅原(おもてすがわら)/「松に鶴」「梅に鶯」「桜に幕」の3枚。

親(おや)・・札を配ったり、ゲームの進行を担当する人。

親権(おやけん)・・「こいこい」の役。どちらも「勝負」せず、札がなくなって流れた場合は親に点数が入る。

親手(おやて)をもらう・・子が自分の手札を親の手札と交換すること。親手をもらえるのは、自分の手札を見る前だけ。




か行

蛙(カエル)・・11月札の動物。水・陸どちらでも生活できる両生類で、多く見られる種は「ニホンアマガエル」。11月札の絵柄のモチーフは、柳につかまるろうと必死に努力する蛙の有名な説話。

影札(かげふだ)・・上札(じょうふだ)と合わせとることができるカス札のこと。

カス・・「こいこい」の出来役。カス札が10枚以上揃った状態。

カス札・・1点札。最も点数の低い札で、桐は3枚、柳は1枚、それ以外は2枚ずつある。

かぶり・・場札と手札を合わせて、高い得点の札を合わせ取ること。

雁(かり)・・8月札の動物。日本に主に生息するのは「マガン」「ヒシクイ」で、飛行時に「V字型の編隊」を組む特徴がある。

8月種札/芒に雁

神無月(かんなづき)・・10月の旧暦名。全国の八百万(やおろず)の神さまが出雲大社に集まる時期で、出ていってしまった国では神さまがいなくなることから「神無月」と呼ばれている。

菊(きく)・・9月札の植物。別名「千代見草(ちよみぐさ)」と呼ばれ、健康効果が高いことから、「重陽(ちょうよう)の節句【9月9日】」に不老長寿を願ってお酒に浮かべて一緒に飲む風習がある。

如月(きさらぎ)・・2月の旧暦名。厳しい寒さにそなえて衣服を重ね着するという意味の「衣更着(きさらぎ)」が語源。

決まり札・・確実に自分のものになる札のこと。

桐(きり)・・12月札の植物。鳳凰(ほうおう)の止まり木である桐は「梧桐(アオギリ)」を意味し、一般的な桐は「白桐(シロギリ)」を指す。

桐シマ・・「花合わせ」の出来役。桐の札を4枚。

桐シマ/桐の札4枚。

くさ・・「花合わせ」の出来役。「藤に短冊」「菖蒲に短冊」「萩に短冊」の3枚。

くさ/「藤に短冊」「菖蒲に短冊」「萩に短冊」の3枚。

下る・・ゲームに参加しないこと。

くっつき・・「こいこい」の手役。札が配られた時点で同じ月の札が4枚揃うこと。「手役」がある場合は手札を公開して点数をもらい、次のゲームにうつる。

・・親以外は全員「子」になる。

こいこい(こい)・・「こいこい」において、役が完成した後でまだ他にも役ができそうな時に、次の役を狙って宣言する言葉。宣言後、ゲームをそのまま続けることができるが、自分より先に相手が役を作って「勝負」されると負けになる。

こい倍・・「こいこい」のローカルルール。相手が「こいこい」中に自分が「勝負」できれば得点が2倍になる。

五光(ごこう)・・「こいこい」「花合わせ」の出来役。光札5枚。

五光(ごこう)/光札5枚。




さ行

盃(さかずき)・・9月の種札に描かれた酒を入れる器。花札における「花見で一杯」や「月見で一杯」の役を作るために必要な札で重要度が高い。

9月の種札/菊に盃

桜(さくら)・・3月札の植物。公園や街なかで見られる桜の「ソメイヨシノ」は、接ぎ木によって作られたクローン。

3月の光札/桜に幕

下げ・・出来役ができた時に、さらに新しい出来役をねらってゲームを続けること。「こいこい」では、「こい」という。

皐月(さつき)・・5月の旧暦名。「早苗(さなえ)を植える月」という意味の「早苗月(さなえづき)」が由来。

さらし札・・場に表向き(絵札が表)にならべられた札のこと。

三光(さんこう)・・「こいこい」の出来役。「柳に小野道風」以外の光札3枚。

三光(さんこう)/「柳に小野道風」以外の光札3枚。

鹿(しか)・・10月札の動物。猿丸太夫が百人一首の中で「紅葉(もみじ)と鹿」を一緒に詠んだように、「紅葉」との取り合わせ・相性が非常に良い。

10月の種札/紅葉に鹿

しかと(鹿十)・・相手のことを無視するときに使う俗語。花札10月札の鹿がそっぽを向いているところからついた言葉。

四光(しこう)・・「こいこい」「花合わせ」の出来役。「柳に小野道風」以外の光札4枚。

四光(しこう)/「柳に小野道風」以外の光札4枚。

死札(しふだ)・・48枚の札のうち、その回のゲームに使わない札のこと。

しばり・・ゲームに必要な人数をそろえるために「下る」ことを禁止すること。

シマ・・同じ月の札が4枚そろったときの役名に使われる言葉。藤の札4枚なら「藤シマ」、「桐の札」4枚ならば「桐シマ」になる。

霜月(しもつき)・・11月の旧暦名。「霜の降りるくらい寒い月」という意味の「霜降り月(しもふりつき)」が由来。

上札(じょうふだ)・・高い得点のついた札のこと。一般的には五光の「松に鶴」「桜に幕」「芒(すすき)に月」「柳に小野道風」「桐に鳳凰」の5枚のことをさす。


勝負(しょうぶ)・・「こいこい」において、この役で勝てると思った時に宣言する言葉。勝負をかけた時点でゲームは終了となる。

尻(しり)・・手札と場札を合わせて、1組の札を取ったあと山札をめくってまた同じ月札がでてくること。

師走(しわす)・・12月の旧暦名。この時期に先祖供養のために師(お坊さん)が忙しく走り回っていたことが由来。

芒(すすき)・・8月札の植物。秋の七草の一つで別名は「尾花(おばな)」。茅葺き(かやぶき)屋根やほうきなどに利用されている。

捨て札・・合わせられる札が場札にないときに、1枚手札を捨てること、もしくは捨てた札そのもののこと。




た行

立て札・・「萩」「菖蒲」「藤」の各4枚と、「桐」のカス札3枚の計15枚のこと。(※「桐に鳳凰」は含まない)


タネ・・「こいこい」の出来役。種札が5枚以上揃った状態。

タネ/種札が5枚以上揃った状態。

種札(たねふだ)・・10点札。有名な「猪鹿蝶(いのしかちょう)」を含む9枚で、「光札以外で生き物が描かれているもの」と覚えると簡単。

タン・・「こいこい」の出来役。短冊札が5枚以上揃った状態。

タン/短冊札が5枚以上揃った状態。

短冊札(たんざくふだ)・・5点札。文字が入った「赤い短冊札」3枚と「青い短冊札」3枚、文字が入っていない「赤い短冊札」4枚。

単役(たんやく)・・手札が1つだけのこと。

蝶(ちょう)・・6月札の動物。「回生・復活」の象徴で、西洋では古来から死や霊と結びつけることの多い不吉な存在。

6月の種札/牡丹に蝶

つかみ・・配られた手札のなかに、出来役に関係する札が全部そろっていること。

月(つき)・・花札は12か月を由来にして12回戦するのが基本で、それぞれを「一回」「二回」と呼ばず、「1月」「2月」と呼ぶ。

月見で一杯・・「こいこい」「花合わせ」の出来役。「芒に月」「菊に盃」の2枚。

月見で一杯/「芒に月」「菊に盃」の2枚。

つぎ見ず・・子が自分の手札を見る前に「出る」を宣言すること。

つけ・・各ゲームで決められた点数が2倍、3倍になること。

つけ打ち・・2枚以上の札をまとめて場に出すこと。

燕(つばめ)・・11月札の動物。春の時期に東南アジアから日本にやってくる渡り鳥。別名「春告げ鳥」「ツバクロ」と呼ばれる。

11月の種札/柳に燕

鶴(つる)・・1月札の動物。長寿の象徴であり、同じ意味合いを持つ松とペアで描かれている。

1月の光札/松に鶴

出来役(できやく)・・各ゲームで決められた、一定の組み合わせによって出来る役のこと。

手四(てし)・・「こいこい」の手役。札が配られた時点で同じ月の札が2枚づつ4組揃うこと。「手役」がある場合は手札を公開して点数をもらい、次のゲームにうつる。

出ず入らず(でずいらず)・・得点を計算した結果が、プラスマイナスゼロになる状態。

手づまり・・場札に合わせることのできる札がなく、捨てる札もない状態。

手八場八(てはちばはち)・・「こいこい」における札の配り方。手札が8枚で、場札が8枚の状態のこと。

手八場八の図解

手七場六(てしちばろく)・・「花合わせ」における札の配り方。各手札が7枚で、場札が6枚の状態のこと。

手七場六の図解

手札(てふだ)・・親が各参加者に配った札のこと。

手役(てやく)・・手札だけでできる役のこと。

出る・・ゲームに参加すること。ゲームへの参加希望の宣言としても使う。

胴二(どうじ)・・親の右隣の人。「仲」とも呼ばれる。

飛び込み・・場に同じ月の札が3枚あった場合に、山札をめくって残りの1枚を出すこと。

取り出し・・ゲームが始まって一番最初に出る札を取ること。

取り札・・ゲームの中で合わせ取った札のこと。※取り札は点数ごとに相手に見えるように並べる(下図参照)

取り札の並べ方



な行

長月(ながつき)・・9月の旧暦名。秋分を過ぎるとしだいに日が短くなって夜が長くなることを「夜長月(よながづき)」と言い、それが派生して「長月」となった。

中なめ・・山札の下から2番目の札のこと。

流れ・・手役の発表を忘れたり、わざと宣言しなかったときにその手役が無効になること。

七カス・・「花合わせ」における「手札による特殊な役」。手札がすべて1点札の場合、他の2人から30点ずつもらい、7枚は公開する。

七短(ななたん)・・「花合わせ」の出来役。「柳に短冊」以外の5点札7枚。

七短(ななたん)/「柳に短冊」以外の5点札7枚

七点倍(ななてんばい)・・「こいこい」のローカルルール。点数が7点以上だった場合は得点が2倍になる。

七割れ(ななわれ)・・7枚の手札すべてが違う月札の状態であること。別名「七手変わり」。

なめ・・山札の一番下の札のこと。

のぞみ・・ビキが切った札を胴二が上下に分けて入れ替えること。トランプの「切る」と同じ意味。

のみ・・「花合わせ」の出来役。「桜に幕」「芒に月」「菊に盃」の3枚。「飲み」に関係する札(花見で一杯・月見で一杯の役札)であることが名の由来。

のみ/「桜に幕」「芒に月」「菊に盃」の3枚。

は行

萩(はぎ)・・7月札の植物。秋の七草の一つで「赤豆」とも呼ばれる。「猪(いのしし)」の寝床。

化け札(ばけふだ)・・別名「鬼札(おにふだ)」ともいい、ほかの札の代わりになる札のこと。

葉月(はづき)・・8月の旧暦名。「葉の落ちる月」という意味の「葉落ち月(はおちづき)」が由来。

法度札(はっとふだ)・・基本的に、どのゲームでも何の札を捨てるかは参加者の自由だが、その札を捨てると相手が特定の出来役を完成させるとわかっている場合は、捨てることを禁止されている。その捨ててはいけない札のこと。

場札(ばふだ)・・場に並べられた札のことで、基本的には表向けに並べられる。

花見で一杯・・「こいこい」「花合わせ」の出来役。「桜に幕」「菊に盃」の2枚。

花見で一杯/「桜に幕」「菊に盃」の2枚。

半どん・・12回戦のうちの半分にあたる6回戦のこと。

光札(ひかりふだ)・・最も点数の高い札(20点札)。集めた枚数により、「五光」「四光」「雨四光」「三光」などの役がある。

ビキ・・子の中でゲームの順番が一番最後で、親の左側に座る人のこと。

ヒコ札・・場に3枚同じ月の札があるときの、残りの4枚目の札のこと。

ピンきり・・「最上から最下まで」もしくは「最初から最後まで」のこと。「ピン」はポルトガル語の「pinta(=点)」が語源で、サイコロの目の「1」のこと。「きり」は、花札の最後の札に描かれた植物の「桐(きり)」がもとになっている。

フケ・・「花合わせ」における、取り札による特殊な役。取り札の合計が20点以下の役のことで、誰かが「フケ」になるとゲームは引き分けとなる。

藤(ふじ)・・4月札の植物。別名「青豆」「黒豆」とも呼ばれ、気品ある薄い青紫色の花を咲かせる。

藤シマ・・「花合わせ」の出来役。藤の札が4枚。

藤シマ/藤の札が4枚。

二役の手役(ふたやくのてやく)・・最初の手札ですでに2種類の手役ができていること。

文月(ふみつき)・・7月の旧暦名。短冊に文字を書いて書道の上達を祈願する七夕の行事にちなんだ「文被月(ふみひらづき)」が由来。

ふむ・・場札やほかの参加者の割り出し札をすぐに取ってしまうこと。

鳳凰(ほうおう)・・中国の伝説上の鳥。聖天子(せいてんし)の出現を予言する瑞鳥(みずどり)として、中国で古来から神聖視されている。西洋のフェニックスとの関係はよく分かっていない。

12月の光札/桐に鳳凰

坊主(ぼうず)・・8月札の別名。黒い山が坊主頭に見えることからこう呼ばれている。

牡丹(ぼたん)・・6月札の植物。別名「百花の王・深見草(ふかみぐさ)」。幸福・高貴を象徴する高尚な花とされる。

ホトトギス・・4月札の動物。別名「時鳥(ときつどり)」。夏を代表する渡り鳥で、子どもを他の生物に育てさせる「種間托卵(しゅかんたくらん)」の習性を持つ。

4月の種札/藤にホトトギス




ま行

幕(まく)・・3月札に描かれた横に伸びた長い幔幕(まんまく)のこと。花見席・花見会場を表現している。

松(まつ)・・1月札の植物。冬でも緑生い茂る常緑樹であることから「不老長寿のシンボル」と考えられている。

松桐坊主(まつきりぼうず)・・「花合わせ」の出来役。「松に鶴」「桐に鳳凰」「芒に月」の3枚。

松桐坊主(まつきりぼうず)/「松に鶴」「桐に鳳凰」「芒に月」の3枚。

見ず出(みずで)・・手札を見る前に親が「出る」を宣言すること。

ミツ・・3人でおこなうゲームのこと。

水無月(みなづき)・・6月の旧暦名。この時期は田んぼに水を引く季節で、そこから「水の月」=「水無月」となった。

みよしの・・3月の短冊札に書かれた文字(「みなしの」ではない)。桜で有名な奈良にある吉野山を敬った言葉(美しさを示す接頭辞「み」+吉野)。後鳥羽上皇の和歌『みよしのの たかねにさくら ちりにけり あらしもしろき はるのあけぼの』が語源。

3月の短冊札/桜に短冊

睦月(むつき)・・1月の旧暦名。正月に、家族や親戚と仲睦まじく過ごすことからついた名前。

目がち・・2回戦が一勝負のゲームで、1回戦目のゲームに勝つこと。

めくり札・・場の中央に重ねてふせてある札の束のこと。めくった札も「めくり札」という。

持ちなめ・・自分の札が「なめ」と合うこと。「なめ」と合う札を持っている状態も「持ちなめ」という。

紅葉(もみじ)・・10月札の植物。和名「もみじ」の由来は染め物の「揉み出づ」。秋になって紅葉が色づくのは、葉にある色素の含有率が変化するから。

や行

役(やく)・・各ゲームによって決められた一定の組み合わせでつくられた出来役や手役のこと。

役札(やくふだ)・・出来役や手役をつくるための特定の札のこと。

役代(やくだい)・・それぞれの役に決められた点数のこと。一般的な単位は「点」で、「文」や「貫」を使うこともある。

八ツ橋(やつはし)・・5月札に描かれた橋。三河(愛知県)にある「八つ橋」という地名が起源。

5月の種札/勝負に八ツ橋

柳(やなぎ)・・11月札の植物。垂れ下がった枝が特徴。一般的に見られるのは、「シダレヤナギ」と「ネコヤナギ」の2種。

山札(やまふだ)・・手札と場札を配ったあとに残った札のこと。

弥生(やよい)・・3月の旧暦名。「草木がだんだん(弥)と芽吹いてくる(生)」が語源。

ら行

六カス・・「花合わせ」の「手札による特殊な役」。手札7枚のうち6枚が1点札の場合、1点札の6枚を公開して、残り1枚は手札として持つ。

六短(ろくたん)・・「花合わせ」の出来役。「柳に短冊」以外の5点札6枚。

六短(ろくたん)/「柳に短冊」以外の5点札6枚。

わ行

割り出す・・同じ月の札を2枚持っていて、そのうちの1枚を場に捨てて、次の順番で取ろうとすること。割り出しによって出された札は「割り出し札」という。

割る・・相手の役作りを邪魔すること。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した内容は、下の書籍「マンガで覚える 図解 花札の基本」の用語一覧をもとに追記・再編集したものです。

ゲームをする上で、やはりルールについてしっかり理解する必要があり、この本は図解やマンガ入りでわかりやすく解説されていて、遊び方の参考書として最適だと思いました。

「こいこい・花合わせ・はちはち」など、いろいろな遊び方が一緒に掲載されている点も良いですね。

リンクを貼っておきますので、興味のある方は、実際の本を手にとって勉強してみてください。


【Amazon.co.jp】マンガで覚える 図解 花札の基本 


以下に、花札の競技である「こいこい」「花合わせ」の遊び方・役一覧や、花札の絵柄にまつわる雑学をまとめた記事のリンクを貼っておきました。

今回の用語一覧で気になったところは、関連する記事も参照して、自分なりに詳しく調べてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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