【2020年】秋の恋愛ドラマ名言・名セリフ集|「この恋あたためますか」など

机に広げられた分厚い本 ドラマ名言・名セリフ集

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

樹木(森七菜)と拓実(中村倫也)の甘い恋愛模様を描いた「この恋あたためますか(通称:恋あた)」を始め、過去に傷を抱えた真人(林遣人)に桃子(有村架純)が恋をする「姉ちゃんの恋人」など、2020年秋クールのドラマには面白い作品が数多くありました。

記事では、そんなドラマの名場面・名シーンを思い出せるように、以下のことをまとめました。

「この恋あたためますか」「姉ちゃんの恋人」「35歳の少女」の名言・名セリフ

ドラマ内で登場する気になる用語の解説

それでは、ドラマの名言・名セリフとともに、内容を振り返ってみましょう。




TBS 火曜ドラマ「この恋あたためますか」

サンタの乗ったクリスマスケーキ

基本情報

この恋あたためますか

―― TBS系 火曜夜10時 2020年10月20日から12月22日まで放送

■公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koiata_tbs/
■脚本:神森 万里江、青塚 美穂
■プロデュース:中井 芳彦、黎 景怡
■演出: 岡本 伸吾、坪井 敏雄、大内 舞子
■音楽 :木村 秀彬
■主題歌:「silent/SEKAI NO OWARI」(ユニバーサルミュージック)
【公式MV】https://youtu.be/03Xa38nfhGw

登場人物(キャスト)

井上 樹木【いのうえ きき】(森 七菜)・・ココエブリィ上目黒店でバイトをする元地下アイドル。拓実に見込まれて本社のスイーツ課の社員になる。拓実のことが好き。

浅羽 拓実【あさば たくみ】(中村 倫也)・・ネット通販「エクサゾン」から出向して、ココエブリィの代表取締役社長に就任する。ココエブリィを立て直し、コンビニ業界の改革をねらう。

新谷 誠【しんたに まこと】(仲野 太賀)・・ココエブリィのスイーツを開発する「Dolce Kitchen」のパティシエ。樹木に一目惚れする。拓実とは中学で同じ部活に所属。

北川 里保【きたがわ りほ】(石橋 静河)・・拓実の元彼女。樹木がスイーツ課に来たことをきっかけに、スイーツ開発のリーダーを任される。

名言・名セリフ 一覧

「頑張ることが大きな一歩となる人もいるんだよ。」(1話)

誠(仲野太賀)が拓実(中村倫也)に言ったセリフ。「頑張っている人」というのは、人生の再起をはかるためにスイーツ開発に必死に取り組む樹木(森七菜)のこと。

▶▶「努力することに価値がある」という考え方は、「努力よりも結果が大事だ」とするビジネス思考の拓実の考え方とどこか対照的です。

「信じるものがバカをみる。」(4話)

拓実の裏の策略(=ココエブリィの買収計画)を知った神子専務(山本耕史)が智子(市川実日子)に言ったセリフ。

ドラマでは、北欧の絵本「3匹のやぎのがらがらどん」の教訓として語られます。

▶▶絵本「やぎのがらがらどん」では、言うことを素直に聞きすぎたトロルが最後に八つ裂きにされてしまいます。

「ものづくりはいいな。」(4話)

社長という役職柄、会議やデータ分析・事業計画などに日々追われ、スイーツ開発部でお客と直につながれる仕事をしている樹木をうらやましく思う拓実。そんな彼が口にしたセリフ。

▶▶どんな職種においても「現場の仕事」はやはり大切です。

「最低なクズ野郎は俺です・・。」(5話)

樹木がキスされた相手が誠だとは知らず、本人の前で「その相手は最低なクズ野郎だな」とけなす里保(石橋静河)。そんな彼女に誠が言ったセリフ。

▶▶主役ではないものの、誠のキャラクターはドラマ内でいい味を出しています。

「自分だってPTAとか言ってたじゃない」

「SDGsじゃない?」(6話)

コンビニの廃棄品を持ち帰ろうとして言った樹木のセリフと、それに対する拓実のツッコミ。

▶▶「SDGs(エスディージーズ)」は国連サミットで採択された国や企業が目指すべき持続可能な開発目標のことで、「PTA」でも「チーズ」でもありません。

「付き合うって、嬉しいこと楽しいこと倍に、苦しいこと悲しいこと半分に、そういんもんでしょ。」(6話)

心のすべてを見せてくれない拓実に不安を感じる里保の本音。

▶▶誠は「それは弱さを見せたくない彼の見栄だ」と言いますが、里保は疑念を隠せません。




「気持ちってさ、動いてないと腐るよ。」(6話)

社長をクビになった後、「休暇がとれてよかった」と開き直る拓実。そんな彼に樹木が言ったセリフ。

▶▶「○○だから」と自分を正当化してしまうのは、言ってしまえば「現実逃避」のようなもの。そうやって行動しなくなる危険性を、樹木は実体験でよく分かっています。

「売れることは大事。でも、これをもっと誰がに食べてもらいたい、そう思う気持ちのほうがもっと大事なんじゃない?」(7話)

一岡が里保に言ったセリフ。

▶▶「商品をいかに多く売るか」より大切にすべきなのは、食べる人や消費者の気持ちを考えることで、それより大事なのは「どうしても売りたい」という自分自身の強い思いです。

「どんな時でも甘いものが人を幸せにする。」(8話)

移動コンビニでスイーツが最も売れたと聞いて驚いた一岡が、神子に言ったセリフ。

▶▶このドラマの始まりからずっと語られてきたテーマとなる言葉です。コンビニスイーツの必要性と可能性を示しているように感じました。

「拓実って心のドアがオープンじゃないじゃない。回転ドアのように入るのが難しい。でも、樹木ちゃんはそのドアを通り抜けられる。」(9話)

拓実自身が気づいていない樹木への秘めた想いを見抜く、里保の鋭いセリフ。

▶▶弱さを自分に見せてくれない拓実への素直な気持ちが込められた言葉でした。

「ちゃんと選んで欲しい。一点のくもりもなく自分のことを。」(9話)

樹木に「迷うことなく自分だけを見て欲しい」と願う、誠の「真っ直ぐさ」と「誠実さ」がにじみ出る言葉。

▶▶今までの選んでもらう立場から選ぶ立場になり、樹木はひどく思い悩みます。

「あったよ、君と一緒にいて良かったこと。あったよ、たくさん。

シュークリームが完成したことも、ものづくりの楽しさも、バイトして気づいたこともたくさんあるし、移動販売車だって今度からは・・いや、そんなことを言いに来たんじゃない。

要は仕事の話をしに来たんじゃなくて、だからその・・、きみと一緒にいるといらつくし、疲れるし、全然自分のペースで進まないし、趣味も好みも価値観もまったく噛み合わない。

だけど楽しい、君がそばいると。

会社で会っているときはわからなかった。でもいなくなってはじめて気づいた。

俺には君が必要だ。」(9話)

クライマックスでの拓実の衝撃のプロポーズ。

▶▶1話で拓実が樹木を会社に誘う際に言った「俺には君が必要だ」のセリフが伏線として使われ、さらに、過去のエピソードを想起させる言葉も多用されていて、今までドラマを視聴していた人にとっては2倍も3倍も感動的なシーンでした。

「樹木ちゃんの幸せがオレの幸せだから。」(最終話)

樹木に別れを告げられた時の誠のセリフ。

▶▶彼の強がりかも知れませんが、樹木が自分を責めないようにと気遣う優しさと恋を応援する気持ちが込められていて、別れを告げられた男としてはこれ以上にない言葉でした。




ドラマの気になる用語

チンアナゴ 

砂から顔をだす愛らしいチンアナゴ

ドラマ内で、拓実が樹木のことをこれに例えていました。

チンアナゴは体長30cmくらいの魚の一種で、体は細長く、群れで生活します。名前の由来となったの見た目がよく似た犬の「狆(チン)」。外見が数字の「1」のようであることにちなんで、11月11日は『チンアナゴの日』に認定されています。

愛嬌たっぷりの顔が可愛いらしいですね。

三匹のやぎのがらがらどん

草を食べるヤギ

ドラマで引用された北欧の絵本。

目の前のやぎを食べようとしたトロルが、相手から「待ってればもっと大きなやぎがくるよ」と言われ、それを信じて待っていると、屈強な大やぎに八つ裂きにされてしまうというちょっと怖い話です。

物語から『信じるものはバカをみる』という教訓を得ることができます。

ヨツユビハリネズミ

ケージに入った愛くるしいハリネズミ

ドラマで樹木が飼っていたハリネズミ(大福)の品種で、別名を「ピグミーヘッジホッグ」と言います。一般的なハリネズミは五本指ですが、この種は四本指(よつゆび)です。

アップリン、パンプディング

ココエブリィで開発されたリンゴとカボチャの新作スイーツ。

拓実の社長解任でアップリンは開発中止となり、パンプディングも開発方針そのものが変わってしまいます。

全集中

彼女とのデートのことを考えずに仕事に集中すること。

呼吸を整え精神を集中させる某アニメの『全集中』とは異なります。

さきいかタイプ 

マヨネーズをつけて食べるおつまみのさきイカ

噛めば噛むほどじわじわくる女性のタイプのことで、いい女じゃないけど気になっている拓実の相手(=樹木)を指します。

短冊 

笹に飾り付けた願い事の短冊

七夕の日に織姫・彦星にお願いをするために飾るもの。

樹木がツリーに飾っていましたが、サンタやキリストは願いを叶えてくれません。

カタログ 

神子が一岡に贈ったクリスマスプレゼント。

プレゼントのことをやたらほのめかしていたので何かと思っていましたが、まさかのこの「オチ」。ムードや乙女心の分からないところが神子らしいです。




関西テレビ 火曜ドラマ「姉ちゃんの恋人」

本とペンと地球儀の置物

■ドラマ情報


―― 関西テレビ系 火曜夜9時 2020年10月27日~12月22日まで放送

公式サイト:https://www.ktv.jp/anekoi/

脚本:岡田 惠和

登場人物(キャスト):安達 桃子(有村 架純)、吉岡 真人(林 遣都)、高田 悟志(藤木 直人)、市原 日南子(小池 栄子) ほか

主題歌:Mr.Children「Brand new planet」(トイズ・ファクトリー)

【公式MV】https://youtu.be/pczkqXFlwWc

名言・名セリフ一覧

「生き方や考え方は顔に出る。優しい人でいてください。」(3話)

桃子(有村 架純)が弟たち3人に贈った言葉。

▶▶ハンサムな弟たちの顔は、両親から受け継いだ大切なもの。そんな顔には、その人の人間性が思った以上に現れます。確かに、相手の顔をひと目見ただけで「自分には合わないな」と感じることがありますよね。

返事は「はい・わかりました・OK」の3つの中から選んでちょ。(3話)

桃子が真人(林 遣都)にメールで送ったデートの誘い文。

▶▶「NO」の選択肢がはじめから存在しない、いわゆる心理学でいうダブルバインド(二重拘束)です。桃子の抜け目のなさには感心してしまいます。

「起きてしまったことはしょうがない。大事なのはそのあとどう生きるかだから。」(4話)

両親を早くに亡くした辛い過去をかかえながらも、弟たちとともに前向きに生きる、そんな桃子の思いが伝わってくるセリフ。

▶▶肝っ玉姉さんのポジティブシンキングには頭が下がります。過去の傷害事件をひきずる真人に、この言葉はどう響いたでしょうか。

「いろいろいろいろいろいろいろいろあって今日は無理」。(4話)

みゆき(奈緒)が桃子に送った断りのメールで、実際は桃子の弟の和輝(高橋海人)と一緒の場所にいて、告白されてテンパっている状態。

▶▶連続した文字を字面(じづら)で見るとちょっと笑えます。

「桃子。それもまた、恋だ。」(5話)

普段前向きな桃子が、真人のことでネガティブな発言をするようになったので、みゆきが思わずこう発言。

▶▶告白したけど思った返事が得られないと、あれこれ悪い想像をするのは桃子らしくないですね。

「恋するとその人のオタクになる。」(5話)

悟志(藤木直人)と同じアルマーニのグッズばかり集める日南子(小池栄子)を見て、沙織(紺野まひる)が言った言葉。

▶▶同様の現象が桃子にも起こり、彼女は真人と同じパリ・サンジェルマンの服を着ていました。

「人は2種類の仲間がいると幸せ。」(6話)

日南子が桃子に言った言葉で、2種類の仲間とは

①つらいことを何でも相談にのってくれる人
②何も聞かずにバカやって一緒に笑ってくれる人

のこと。

▶▶ちなみに、日南子は「バカ担当」でみゆきは「相談役」だそうです。

「必要なんだよ。あんたには反対する人が。」(6話)

恋の相談を持ちかけてきた桃子に対してみゆきが言った言葉。

▶▶みゆきが桃子の恋を応援せずにこう言ったのは、自分のことを本当に思ってくれてる人(つまり親)ならきっと反対するだろうと考えたからです。両親がいない桃子にとって、賛同せずに反対してくれるみゆきの存在は、何より大切なものなのでしょう。

「世界って、世の中ってそんなに優しくないと思うんだ。残念なことに・・。」(7話)

真人と付き合えたことは嬉しいけれど、前科の人間と付き合うことによって生じる世の中の厳しい目が怖いという桃子の本心が伝わる言葉。

▶▶どうか、逆境に負けずに2人には幸せになってほしいですね。

「もし、あなたが姉を傷つけるなら、ぼくはあなたを許さない。」(7話)

厳しい言葉であるとともに、姉のことを大切に思う和輝の優しさと人間性が見える言葉。

▶▶「2人のことを応援したいけれど、姉が傷つく姿は絶対に見たくない」という彼の意志が込もったセリフでした。




ドラマの気になる用語

パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)

桃子と真人がペアルックで着ることになった服のブランド。

「パリ・サンジェルマン」はフランス(パリ)に本拠地を置くサッカークラブのことで、エンブレムの中央にはエッフェル塔が描かれています。

桃子が言うようなパン屋の名前ではありません。

がんもどき 

京がんも

つぶした豆腐に人参・ごぼう・レンコンなどを混ぜて揚げた料理で、漢字では『雁擬き』と書きます。あっつあつのがんもを頬張るみゆきを、和輝はステキだと思いました。

衣食住兄弟

これからの日本の未来を担う、安達家の弟たちの進路のこと。

和輝:機能性【食】品の研究。

優輝:【住】宅デザインの仕事

朝輝:たぶん【衣】関係。




日本テレビ 土曜ドラマ「35歳の少女」

地面を這うカメの写真

■ドラマ情報


――日本テレビ系 土曜夜10時 2020年10月10日~12月12日まで放送
○公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shojo35/

脚本:遊川 和彦
(代表作:家政婦のミタ、過保護のカホコ、同期のサクラなど)

○登場人物(キャスト)時岡 望美(柴崎 コウ)、広瀬 結人(坂口 健太郎)、時岡 愛美(橋本 愛)、時岡 多恵(鈴木 保奈美)、今村 進次(田中 哲司) ほか

○主題歌:「三文小説/King Gnu」

【公式MV】https://youtu.be/Y8HeOA95UzQ

名言・名セリフ一覧

「話す言葉は聞こえるのに、心の声は聞こえない。」(4話)

結人(坂口健太郎)の本心を聞こうとして、電話越しに望美(柴咲コウ)が言ったセリフ。

▶▶「モモの物語」から引用しているところが興味深いです。

「本当は私がみんなの時間を盗んでたんだね。」(6話)

「自分が事故に遭ったせいで、家族の大切な時間を奪い、関係までも壊してしまった」と嘆く望美の言葉。

▶▶こちらも、物語モモの「時間どろぼう」の言葉の引用です。事故で時間を奪われたのは自分であるのに、こう考える発想はどこか逆説的です。

「私がついている。」――亀のカシオペア(6話)

家族の関係を壊してしまったと苦悩する望美をなぐさめるために結人が用いた「モモの物語」のセリフ。

▶▶好きな相手にこう言われるとドキッとしますね。ちなみに、実際の物語では亀がしゃべるのではなく、甲羅に文字が浮き出ます。

望美『私って若奥様みたいじゃない?』
亀のデデ『35歳だから若奥様じゃないぞ。』
(7話)

結人とのラブラブ生活に浮かれた望美が、亀のぬいぐるみ(デデ)に言った言葉。

▶▶ぬいぐるみ(デデ)と会話する望美の姿が無邪気でかわいらしかったです。言ってしまえば「ひとりツッコミ」。

「この頃みんながオレの前でドアを閉めるんだ。それを開けたいのにどうしたらいいかわからないんだ。」(8話)

息子の達也(竜星涼)に続き、妻の加奈(富田靖子)まで引きこもり、家族とどう向き合っていいか分からなくなってしまった進次(田中哲司)。

最終的に、進次が自分の本心(本当は前の家族と寄りを戻したいという気持ち)をすべて打ち明けることで加奈は引きこもるのをやめてくれます。

▶▶もしかしたら彼女が夫に腹を立てた本当の理由は、夫が前の家族を忘れてくれないことにあるのではなく、その事実をごまかし、はっきりと自分の気持ちを言わない不断さにあったのかも知れません。

「人を不幸にするのは誰でもできる。でも、たくさんの人を幸せにできる人は少ししかいない。」(8話)

変貌してしまった望美に対して、母親の多恵(鈴木保奈美)が言ったセリフ。

▶▶人をおとしめることや傷つけること、不幸にする行為は、誰かを幸せにする行為に比べたらはるかに簡単にできてしまいます。だからこそ、世の中から差別や暴力がなくならず、誰もが幸せになれる理想的な社会が実現しないのでしょう。

 

そういった理想を叶える稀有な存在が望美であり、「彼女にそうあって欲しい」と願う母親の思いが、セリフに込められているように感じました。




ドラマの気になる用語

とんぼ

枝に止まる赤とんぼ

目覚めない望美に、なかば看病をあきらめかけていた母親(鈴木保奈美)でしたが、偶然止まったトンボを見て、前に進む勇気をもらうことになります。

前にしか進まないトンボは、古くから「勝利の象徴」だと考えられていました。

キリンの睡眠時間は20分

ものうげな動物園のキリン

寝なくても大丈夫なことを証明するために望美が引用したキリンの雑学。

草食動物の睡眠が短いのは、食事(草の消化)に時間がかかるのと、天敵を常に警戒しなければならない理由があるからです。


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