【花札1月】マツの種類と縁起物の門松の由来|松コースの知識をご賞味あれ

花札

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

花札1月札に「鶴」とともに描かれる「松(まつ)」

花札1月札「松に鶴」

その名前が「祀(まつ)る」に通ずることから、神の宿る木として昔から日本人に尊ばれてきました。

記事では、以下のことをまとめています。

日本の松(マツ)である「アカマツ」「クロマツ」について

縁起物の「門松」の起源・由来

マツ枯れ病とそのメカニズム

松茸(マツタケ)の生態と人工栽培ができない理由

最後まで読んで、「松クラス(最高級)」の知識を身につけましょう。




日本の松(マツ)の種類

日本の風景をかたち作る代表的な樹木の「松(マツ)」

公園や街路樹、防風林などでその姿をよく見かけるその「松(マツ)」には、「アカマツ」「クロマツ」の2つの種類があります。

アカマツ

アカマツのアップ写真

■基本データ


学名:Pinus densiflora
別名:オンナマツ、雌松(メマツ)
分類:マツ科マツ属
分布:本州、四国、九州

アカマツは、主に山間部などの尾根に植えられていて、幹の色は赤っぽく、クロマツより柔らかいのが特徴松茸が生える木としても有名で、松ぼっくりは4~5cmくらいの大きさになります。

クロマツ

クロマツの外観写真

■基本データ


学名:Pinus thunbergii
別名:オトコマツ、雄松(オマツ)
分類:マツ科マツ属
分布:本州、四国、九州

クロマツは、主に津波・高波防止の防砂林として海岸沿いに植えられていて、幹の色は黒っぽく、アカマツより若干硬くてチクチクするのが特徴です。松ぼっくりは6~8cmくらいの大きさになります。

縁起物としてのマツ

天にそびえる門松

松(マツ)は厳しい環境でも育ち、一年中常緑の葉をつけるため、昔から縁起のよい木として様々なものに利用されてきました。

その主だったものがお正月に飾られる「門松」で、昔から神さまが宿る松(マツ)を玄関先に飾ることで、歳神様(としがみさま)を迎え入れてきました。

でも、現在の「門松」をよく見てみると、松より竹のほうが主張が強く目立っていますよね。これには理由があります。

もともと、平安時代の「小松引き」という小さな松の木を持ち帰る儀式が起源となって誕生した「門松」。

それが室町時代になって、「松」よりも背丈の高い「竹」のほうが「歳神様」が迷うことなく家に降りられるだろうと考えられて、「竹」が目印として飾られるようになったそうです。

■豆知識『歳神様(としがみさま)』


歳神様(としがみさま)とは、日本神話に登場する穀物神のことで、地域によっては「歳徳神」「恵方神」「とんどさん」とも呼ばれています。

 

ちなみに、恵方巻きの名前の由来にもなっている「恵方」は、その年の歳神様がやってくる方位を示す言葉です。

豆まきをする赤鬼のイラスト

 2021年の恵方は

「南南東」だったね。




国産マツの危機

傾いているマツの写真

近年、枯渇の危機に瀕している国産のマツ。

その主な原因となっているのが、「マツノマダラカミキリ」というカミキリ虫が、線虫(マツノガイセンチュウ)を運ぶことで生じる「マツ枯れ病(松くい虫病)」です。

マツ枯れ病は次のようなメカニズム(仕組み)で起きると考えられています。

松の体内に入った線虫(マツノガイセンチュウ)が増殖すると、根から吸い上げた水を葉に送る働きがある「仮道管」が詰まり、結果、葉が水不足になって赤く変色し、松そのものが枯れてしまう ――。

■豆知識『マツノマダラカミキリ』


海外から輸入された丸太に付着して国内に侵入した外来のカミキリ虫で、夜行性。6月から7月に羽化し、成虫になってからマツなどの樹木を食べます。

松茸(マツタケ)

皿に盛られた2本のマツタケ

秋の味覚の王様である「松茸(マツタケ)」

一般的なキノコは次の2種に分類されます。

腐性菌 ・・堆肥や樹木を分解してそこから栄養を吸収するキノコ(シイタケ、エノキ、ブナシメジなど)
菌根菌 ・・生きた植物の根に付着して養分を与え合い、共生しながら育つキノコ(松茸、本シメジ、トリュフなど)

松の近くに生えるキノコである「松茸」は、この「菌根菌」という種に属し、松の根から直接エネルギー源である糖を受け取って成長します。

松茸の生態についてはあまり詳しくわかっていませんが、アカマツの根本に「シロ」と呼ばれる快適な場所を見つけ出し、そこを「城根」にして成長するということだけは判明しています。

さらに、完全に生育するためには、日照量・気温・湿度などの様々な自然条件が揃う必要があると考えられていて、その存在はまさに偶然の賜物です。

ちなみに、松茸の値段が高額なのは、こういった自然条件や共生関係を人工的に作り出すことが難しく、他のキノコのように人工栽培できないからです。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

では、内容をおさらいしましょう。

日本の松(マツ)には、「アカマツ」「クロマツ」の2種類がある。

縁起のよい樹の代表である松は、お正月の「門松」に用いられており、その起源は平安時代の「小松引き」。現在では背の高い「竹」が主となって飾られている。

国産のマツは「マツ枯れ病(松くい虫病)」の影響で枯渇の危機に瀕している。

キノコには、「腐生菌」「菌根菌」の2種類が存在し、松茸はこの「菌根菌」に属する。複雑な自然条件や共生関係を人為的に再現できないことから、松茸の人工栽培は難しいとされている。

今回ご紹介した「松(マツ)」は、松材や松ぼっくり、松茸(マツタケ)など、私たちの生活と関わりの深い植物なので、これからも日本人として大切にしていきたいものですね。

ちなみに、花札でペアで描かれている「鶴」については、また機会があれば記事にしたいと考えております。

 最後までお読みいただき
 ありがとうございました 

 

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