【1月行事】お正月にまつわる雑学・豆知識|新年のしきたりと伝統的遊び

華やかな色合いのおせち料理暦・年中行事

 こんちにちは、

 りんとちゃーです。

2021年も年の瀬、もういくつ寝ると「お正月」です。

1月(睦月・むつき)の元旦の行事である「お正月」は、家族揃って新年を迎える日であるとともに、実りと健康をもたらす「歳神様(としがみさま)」を迎え入れる日でもあります。そのため、お正月に食べる料理や飾り・しきたりなどには全て「歳神様」が関係しています。

記事では、以下のことをまとめています。

お正月の行事と料理・飾り物
新年のしきたり・伝統的遊びについて

それでは、お正月に役立つ雑学・豆知識を順に学んでいきましょう。




初日の出(はつひので)

富士山に見える新年の初日の出

その年の最初に見る日の出である「初日の出」

日本では古来から、「初日の出」とともに歳神様(※1)が現れると考えられていて、「初日の出」を拝むことには、歳神様に一年の豊作と幸福を祈願するという意味合いがありました。

(※1)歳神様(としがみさま)・・日本神話に登場する穀物神のことで、地域によっては「歳徳神(としとくしん)」「恵方神」「とんどさん」とも呼ばれている。恵方巻きの名前の由来にもなっている「恵方」は、その年の「歳神様」がやってくる方位を示す言葉。

富士山などの高い山の山頂から見る日の出のことを「御来光(ごらいこう)」と言いますが、これは、山で太陽を背にして日の出を見たときに、雲や霧に映った自分の影が、光を背負った仏(=阿弥陀如来)の来迎のように見えたことに由来します。

初詣(はつもうで)

神社に初詣して、手を合わせて祈願

「初詣」(別名:初参り)とは、正月に神社やお寺に参拝して、一年の感謝と新年の健康・幸福を祈願する行事のことで、家長が一族の繁栄を願って、大晦日の夜から元日の朝まで神社の社に籠もったという風習(=年籠り・としごもり)が起源だと言われています。

神社とお寺にはそれぞれ参拝時の作法がありますが、ここでは神社についておさらいしておきましょう。

■神社における参拝の作法(二礼二拍手一礼)


○鳥居をくぐる際に一礼。神様の通り道である参道の中央は歩かず、左右どちらかに寄って歩く。


○拝殿前の手水舎(ちょうずや)で、左手右手口の順に柄杓を使って水を流し、左手で受けた水で口をすすぐ。最後にその左手を水で清め、柄の部分に水を流すようにして柄杓を立てて、元の位置にもどす。

○賽銭箱に賽銭を投げ入れ、軽く一礼してから鈴を鳴らす。※鈴の音には邪気払いの効果がある。

○2回、深くお辞儀をして、神様に敬意を示す。(二拝・二礼)

○両手の平を肘の高さで合わせて二回拍手をし、心を込めて祈る。(二拍手)※拍手は神様を招き、その力を授かる所作。

○最後に一回、深くお辞儀をして神様を送り返し、感謝の意を表す。(一拝・一礼)

■補足『お寺での参拝方法は?』


神社のような鈴のないお寺では、代わりに蝋燭(ろうそく)線香をそれぞれ一本ずつ供え(献灯・献香)、手は打たず、姿勢を正して静かに合掌して一礼します。

破魔矢(はまや)

神社で授与される破魔矢(はまや)

神社やお寺で新年に授与される、その年の干支の絵馬がついた縁起物である「破魔矢」は、もともとはお正月の「射礼(じゃらい)」(※2)と呼ばれる行事のためのものでした。

(※2)射礼・・地区ごとに弓矢の技を競って、勝った地区は豊作に恵まれるという年占(としうらない)のこと。

この「射礼」に使われていた的のことを「ハマ」矢のことを「ハマヤ」と呼んでいて、これが「はまや」の語源になったと考えられています。ちなみに、「破魔」という漢字は、悪霊・邪気払いの(魔を破る)効果がある弓矢の性質にちなんだものです。

また、馬に乗って弓を射る「流鏑馬(やぶさめ)」や、歩いて弓を射る「歩射(ぶしゃ)」など、各地では新年に弓矢を用いたさまざまな神事が行われています。

鏡餅(かがみもち)

裏白(うらじろ)に丸餅2つと橙(だいだい)を載せたシンプルなお正月の鏡餅

「鏡餅」は、歳神様の魂の宿る依り代(よりしろ)であり、一般的に、大小2つの丸くて平たい餅を重ねたものを、お正月の日に床の間や神棚に飾ります。

鏡餅の下に裏白(葉の裏側が白いシダ植物の葉)を敷くのは、清廉潔白(後ろが白い=後ろめたいことがない)を示すためで、上に橙(だいだい)を載せるのは、実が熟しても木から落ちないその特性にあやかって、家が代々栄えるよう祈願するためです。

お雑煮(おぞうに)

お餅や具材がたくさん入った温かいお雑煮(ぞうに)

古くは平安時代から食されていた「お雑煮」は、里芋・お餅・人参・大根などをその年初めて汲んだ水で長時間煮込んで、元日の朝に食べたという風習が起源になっていて、さまざまな具材を入れたこと(=煮雑ぜ・にまぜから「お雑煮」と呼ばれています。

お雑煮は地域によって餅・汁・具材などが異なり、東西のお雑煮には以下のような相違点があります。

:西日本は丸餅、東日本は角餅
:関西地方の汁は白味噌仕立て、近畿以外の西日本と東日本はすまし汁、出雲地方と能登半島の一部は小豆汁




お屠蘇(おとそ)

器に注いだお屠蘇

「お屠蘇」には、「邪気を払い(=り・ほふり)、魂をらせる」という意味があり、新年最初に飲むと寿命が延びると言われています。中国の唐で風邪予防のために飲まれていたのが始まりで、平安時代に日本に伝来。江戸時代に庶民のあいだで広まりました。

現代では、「お屠蘇」を飲むというと、単に日本酒を飲むことを指しますが、かつては、肉桂(にっけい)、陳皮(ちんぴ)、山椒(さんしょう)、白朮(びゃくじゅつ)、桔梗(ききょう)などの生薬を配合した「屠蘇散(とそさん)」(=屠蘇延命散)と呼ばれるものを、お酒やみりんに浸して飲んでいました。

おせち料理

華やかで色彩豊かなおせち料理

お正月に家族全員で食べて無病息災を祈願する「おせち料理」

「おせち料理」(※3)はもともと、五節句・五節供(=江戸時代に定められた季節の節目を祝う5つの公的行事)」に出される料理のことを指していましたが、現在では、とりわけお正月に食すものだけを「おせち料理」と呼んでいます。

(※3)「おせち」の語源は、「御節供(ごせちく)」という言葉で、「御節供」とは、季節の節目(ふしめ)である「節日(せちにち)」に神様にお供えする食べ物のことを指す。

一般的なおせち料理は、祝い肴(ざかな)・口取り・焼き物・酢の物・煮物の5種類に分類され、それぞれを、幸せを重ねるという意味を持つ「重箱(じゅうばこ)」に詰めていきます。

重箱の段数は、正式には「5段」ですが、現代では「3段」の重箱にすることが多いようです。

3段の重箱の詰め方は以下のようになります。

壱の重・・祝い肴と口取り
弐の重・・焼き物と酢の物
参の重・・煮物

では、それぞれの重に詰める料理を、その意味とともに見ていきましょう。

壱の重(祝い肴と口取り)

黒豆・・「まめ」には勤勉・体が丈夫という意味があり、「まめまめしく働けますように」「まめに暮らせますように」という願いが込められている。
昆布巻き・・よろこぶの語呂合わせとして縁起が良い。「子生」という漢字を当てることもあり、子孫繁栄の意味もある。
栗金団(くりきんとん)・・金団は金の団子のことで、財宝をイメージしている。金運をもたらす縁起物。
伊達(だて)巻き・・巻いた形が巻物=書物を表し、学問成就の願いが込められている。
田づくり・・カタクチイワシの稚魚を干して飴炊きしたもの。肥料に用いると畑地が豊かになったことから、豊作を祈願して。別名、五万米(ごまめ)。
数の子・・ニシンの卵。数が多いことから子孫繁栄を意味する。
紅白かまぼこ・・かまぼこの半月の形が日の出を表していて、赤色は魔除け、白色は清浄を示している。

※関東では「黒豆」「数の子」「田づくり」の3つのことを「祝い肴三種」と呼びます。(関西では「黒豆」「数の子」「たたきごぼう」の3つ

弐の重(焼き物と酢の物)

ぶり・・成長によって呼び名が変わる出世魚であることから、立身出世を祈願する意味合いがある。一般的に焼き物として食され、長野・福岡ではお雑煮に入れられる。
たい・・「めでたい」に通ずるとして縁起が良い。
海老・・エビのように腰が曲がり、ヒゲが生えるまで長生きできるように。
紅白なます・・縁起の良い水引きに見立てて。

参の重(煮物)

れんこん・・穴が空いていることから、将来を見通せるように。
里芋・・親芋に小芋がたくさん付くことから、子宝に恵まれますようにと願って。
くわい・・最初に一本の大きな芽が出ることから、「芽出たい(=めでたい)」縁起物とされた。
たたきごぼう・・地中に深く根を張るごぼうのように、家がしっかり倒れないようにと願いを込めて。ごぼうの黒色には邪気を払う効果もある。

門松(かどまつ)

金屏風の前に置かれた2つの門松飾り

お正月に家の門や玄関の前に立てられる「門松」には、豊作・健康の神である歳神様が家にやってくる際に迷わないようにする、目印・道標(みちしるべ)としての役割があり、神様がそこに鎮座すると考えられていました。

現在では松ではなくが用いられますが、これは室町時代に、長寿の象徴として松と一緒に竹を飾ったことに由来します。

門松を飾り始めるのは、「すす払い・松迎え」と呼ばれる12/13以降の日が良いとされていて、二重苦を連想させる12/29や、一日飾りとなる12/31は避けるのが一般的です。

また、門松を飾る期間のこと「松の内」と呼び、 期間は地域によって異なります(関東では1/7まで、関西では1/15まで)。飾り終わった門松を処分する際には、小正月(こしょうがつ)に神社で行なわれる「どんど焼き」(※4)でお焚き上げをしてもらいましょう。

(※4)どんど焼き・・お正月の飾り物(門松・しめ縄・書き初めなど)を焚き上げる(燃やす)神社の火祭り行事。小正月の日(=1/15)に行なわれる。




しめ縄

入口に飾った古風なしめ縄

「しめ縄」には、聖域(神の世界)と俗世(現世界)を隔てる結界としての役割があり、相撲の「しめ縄」に土俵を清め祓う効果があるのと同様に、場の浄化としての意味合いもあります。

「しめ縄」の起源・ルーツとなっているのは、以下の日本神話のエピソードです。

■日本神話(古事記・天岩戸)


むかしむかし、アマテラスという太陽の神さまと、荒神の弟・スサノオがいました。

 

ある日、弟のスサノオの悪行・非行をお怒りになったアマテラスが天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまい、彼女の太陽の力によって明るく照らされていた地上が、突然真っ暗闇の世界になってしまいます。

 

困り果てた神々たち。何とかアマテラスを外におびき出そうと、岩戸の前でアメノウズメに淫らな踊りをさせてバカ騒ぎをします。

 

それを見て、「地上は暗闇で大変なはずなのに、どうしてそんなに楽しそうなんだ?」と不思議に思ったアマテラス。気になって岩戸の外に顔を出すと、神々たちが、今かといわんばかりに岩戸を「しめ縄」で塞いでしまったのでした。

これが「しめ縄」が結界と言われている所以です。つまり、玄関に「しめ縄」を飾ることで、お正月に神さまが外に出れず、なかなか帰れなくなる(=長くいてもらえる)とともに、外から家の中に不浄なものが入ってくるのを防ぐ役割を果たしているのです。

凧揚げ(たこあげ)

伝統的な凧揚げの凧

お正月の定番の「凧揚げ」は、平安時代に中国から日本に伝来した遊びで、はじめは貴族や武士たちのあいだで流行し、その後の江戸時代に、庶民の遊びとして定着しました。

「タコ」という名前は江戸時代当時に広まった呼び名で、地域によってはイカ・ノボリ・タツと呼ばれることもあります。また、凧揚げの時期は地域によって異なり、大阪は2月、長崎は4月に行われています。

羽子板(はごいた)

羽子板に使われる羽根3つ

「羽子板」は、「厄をはねる」ことにちなんだお正月の縁起担ぎの遊びで、「無患子(むくろじ)」と呼ばれる落葉樹の種に指した羽根を主に用いていました。(※無患子には「患うことが無い」という縁起の意味がある)

また、古くは「胡鬼板(こきいた)」とも呼ばれ、様々な病気をもたらす蚊を食べてくれるありがたい存在のトンボ(=胡鬼)を模して羽根が作られることもありました。

遊び方には、二人で向かい合って羽を突き合う「追い羽根」と、一人で連続して何回突けるかを競う「突き羽根」があります。

福笑い(ふくわらい)

福笑いをして遊ぶ幼児

お正月の伝統的遊びである「福笑い」は、縁起の良い「お亀・お多福」の顔の輪郭が描かれた紙の上に、目・鼻・口などのパーツを目隠しして並べ、出来上がった顔のユニークな表情を見て楽しむ遊びで、始まったのは江戸時代の後期。明治時代に正月遊びとして定着しました。

由来についてははっきりしていませんが、「笑う門には福来たる」ということわざにあるように、新年に「福」を願うという意味合いで始まったのではないかと考えられています。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回、学んださまざまなお正月の雑学・豆知識を、新年の話のネタとして活用していただけると幸いです。

今年は、コロナにオリンピックにと色々ありましたが、来年はどんな年になるのでしょうか。人々が不安なく過ごせる、そんな日が早く来て欲しいものですね。

今年一年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

 

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