【植物・草花編】由来・語源で覚える難読漢字 一覧|難しい漢字の成り立ちを知ろう

机に広げられた分厚い本難読漢字・旧国名

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

公園や道端など、身近で見かけるさまざまな種類の植物・草花。

植物の中には、難読漢字と呼ばれる難しい読みをしたものが数多くあり、漢字検定やテレビのクイズ番組の問題としてもよく出題されています。

以下の植物の難読漢字、皆さんはいくつ読めますか?

植物の難読漢字一覧

正解の読み方も含め、記事では以下のことをまとめています。

各植物の写真と特徴や生態
和名・漢名・洋名の由来と語源

色彩豊かな植物の『難読漢字』を学びながら、楽しく漢字をマスターしていきましょう。




香雪蘭(フリージア)

雪のように白いフリージア

アヤメ科フリージア属の「フリージア」は、色味の強い鮮やかな花をつけるのが特徴で、その香りの良さから「バラ」や「キンモクセイ」と同様に人気があります。

和名の「香雪蘭(こうせつらん)」は、細い茎に次々と花をつける様子が「蘭」に似ていて、良い香りを放つ白い花を雪に例えたところから付いた名前です。

■『フリージア』の由来


南アフリカで初めて「フリージア」を発見したデンマークの植物学者エクロンが、親友の医師「フレーゼ」に敬意を込めて献名したことに由来します。

風信子(ヒヤシンス)

青紫のヒヤシンス

キジカクシ科ヒヤシンス属の「ヒヤシンス(風信子)」は、ピンクや白・青などの花を茎の先端に咲かせ、穂のような形をつくる特徴があります。

和名の「風信(ふうしん)」とは風の便りのことで、早春に漂う甘い香りを「風からの便り」にたとえた言葉です。

■『ヒヤシンス』の由来


ギリシャ神話を由来にしていて、伝説の美少年「ヒュアキントス」が、太陽神「アポロン」の投げた円盤で頭を打って亡くなった跡に咲いた花がこの花だと言われています。

白詰草(クローバー)

四つ葉のクローバー

マメ科シャクジソウ属の「クローバー」は、江戸時代にオランダから送られてきた交易品の荷物の隙間にクッション材として詰められていたことから、別名「白詰草(しろつめぐさ)」と呼ばれています。

「クローバー」といえば幸運のシンボルの「四つ葉」が有名ですが、「四つ葉」ができる原因は、踏まれて成長点が傷つくことにあるそうです。

■『クローバー』の由来


ギリシャ神話の「ヘラクレス」が持っていた3つこぶの棍棒の形と、クローバーの形がよく似ていることにちなんで、ラテン語で「棍棒」を意味する「clava(クレイヴァ)」の名がつきました。

木春菊(マーガレット)

白いマーガレットの花

キク科キク属の「マーガレット」は、木質化した葉の形が「菊」に似ていることと、年数が経つと緑の茎が茶色のゴツゴツした「木」のようになることから、別名「木春菊(もくしゅんぎく)」と呼ばれています。

なお、「木春菊」の「春菊」は、野菜でおなじみの「春菊(しゅんぎく)」のことで、関西では「菊菜(きくな)」の名で親しまれています。日本や中国では食用にしていますが、他の国ではもっぱら観賞用だとか。

■『マーガレット』の由来


花びらが純白で、宝石の真珠のように見えることから、「真珠」を意味するギリシャ語「Margarites(マルガリテス)」が語源になっています。




篠懸木・鈴懸木(プラタナス)

プラタナスの葉っぱ

「プラタナス」は、修験者(山伏)が衣の上に着る法衣の「篠懸衣(すずかけのころも)」についた球状の飾りに似ていることにちなんで、「篠懸木(すずかけのき)」と呼ばれています。また、その実が鈴のようにかかっていることから「鈴懸木」と表記されることもあります。

成長が早いため、街路樹や公園樹にも広く利用されていて、街路樹としてよく目にするのは「紅葉葉鈴懸木(もみじばすずかけのき)」という品種です。

■『プラタナス』の由来


葉の幅が広く、枝が大きく広がることから、ギリシャ語で「広い」を意味する「Platys(プラティス)」が名前の語源になっています。

孔雀草(マリーゴールド)

夕映え色のマリーゴールド

キク科タデラス科の「マリーゴールド」は、花びらが八重になって咲く様子が、羽を広げた孔雀に似ていることから、別名「孔雀草(くじゃくそう)」と呼ばれています。

花壇でよく見かけるのは「フレンチ・マリーゴールド」という品種で、開花期間が長く初心者にも育てやすいことから、ガーデニング用の花として人気があります。

■『マリーゴールド』の由来


聖母マリアの祭日にこの花がいつも咲いていることにちなんで、「聖母マリアの黄金の花」を意味する「マリーゴールド」の名が付いたそうです。

猩々木(ポインセチア)

クリスマス飾りとポインセチア

トウダイグサ科ユーフォルビア属の「ポインセチア」は、冬の寒い時期に出回ることで知られていますが、実は寒さにとても弱い植物です。

その鮮やかな赤色の花が、大酒飲みの伝説上の動物「猩々(しょうじょう)」の赤ら顔に似ていることから「猩々木(しょうじょうぼく)」と呼ばれています。

■『ポインセチア』の由来


メキシコから花を持ち帰り、品種改良して世界中に広めた、アメリカ初代メキシコ公使・兼植物学者の「ポインセット」の名にちなみます。

 クリスマスに定番の 

 あの赤い花が

 ポインセチアだよ。

馬酔木(アシビ)

釣鐘状のあしびの花

ツツジ科アセビ属の「馬酔木(アシビ)」は、国内にしか生息していない日本固有の植物で、白やピンクのスズランのような釣り鐘型の花を咲かせます。

漢字表記の「馬酔木」は、葉っぱを食べた馬が、毒の影響で酔ったようにふらふらすることにちなんだものです。

■『アシビ』の由来


「馬酔木(アシビ)」は、野生動物が近づくの避けるほどの毒性(毒成分:アセボトキシン)を持つ植物で、そこから「毒のある実」と名が付き、それが「悪し実(あしみ)」へと変化して、今の「あしび」になったと言われています。




三味線草(ナズナ)

道端のナズナ

アブラナ科ナズナ属の「ナズナ」は、弥生時代に中国経由で日本に渡来した植物で、「春の七草」としても有名です。

葉から伸ばした柄が、三味線のばちに似ていることから「三味線草(しゃみせんそう)」と呼ばれ、三味線を奏でる音が「ぺんぺん」と聞こえることから「ぺんぺん草(ぐさ)」と表記されることもあります。

■『ナズナ』の由来


「なずな」の名前の由来には、撫でてみたいくらいに可愛らしい草という意味の「撫で菜(なでな)」が変化したとか、夏に枯れてしまうという意味の「夏無(なつな)」から派生したなど、諸説あります。

百日紅(サルスベリ)

蜂を引き寄せるサルスベリ

ミソハギ科サルスベリ属の「サルスベリ」は、白やピンクの小さい花を枝先に穂のように結ぶ特徴があり、花が初夏から秋までの長い期間咲き続けることから、別名「百日紅」と呼ばれています。

■『サルスベリ』の由来 


淡褐色の樹皮のところどころがはげていて、その部分の木肌が猿が滑るくらいにすべすべしていることにちなんで「サルスベリ」の名が付いたそうです。

合歓木(ネムノキ)

トゲトゲした花のねむの木

マメ科ネムノキ属の「合歓木(ネムノキ)」は、夏に爽やかな色合いの花を咲かせる植物で、夜に眠ったようにその葉を閉じることから、通称「眠りの木(=ねむのき)」と呼ばれています。

■『合歓木』の由来


「合歓」とは、男女が共寝をして喜びを分かち合うという意味で、ネムノキの葉のぴったりくっついている様子が、男女が共寝する姿に見えたことからこの漢字が当てられました。

 有名なCM、

『この木なんの木~♪』

 の木がネムノキだよ。

躑躅(ツツジ)

ピンク色のツツジの花

ツツジ科ツツジ属の「躑躅(ツツジ)」は、ピンク色の花の奥に蜜があるのが特徴で、アジアに広く分布しています。なお、「ツツジ」という呼び名は、筒状になった花の外観にちなんだものです。

■『躑躅』の由来


漢名の「躑躅(てきちょく)」は、「足踏みして立ち止まる・躊躇して進む」という意味の言葉で、「ツツジ」の花のあまりの美しさに道行く人が足を止めることからこの漢字が当てられました。




木通(アケビ)

小さい花が密集したアケビ

北海道以外の日本全国に自生し、秋になると卵のような楕円形の実を結ぶ「アケビ」

「アケビ」の漢字表記「木通・通草」は、葉を切って吹くと空気が通ることにちなんだものです。

■『アケビ』の由来


熟すと果皮が裂けることから「開け実」と呼ばれるようになり、それが変化して「あけび」となったという説や、実の口を開けた姿が「あくび」をしているように見えるから「あけび」となったなど、諸説あります。

竜胆(リンドウ)

特徴的な花形のリンドウ

リンドウ科リンドウ属の「竜胆(リンドウ)」は、日本原産の多年草で、全国の野山に自生しています。秋に釣鐘型の花を咲かせ、花びらの先端がとがった三角形に見えるのが特徴です。

■『竜胆』の由来


漢方薬(主に健胃薬)として使用される「リンドウ」の根は非常に苦く、まるで竜の肝を飲んでいるようだったことから「竜胆」の漢字が当てられました。ちなみに、漢名をそのまま読むと「リュウタン」になりますが、これがどうして「リンドウ」になったかは分かっていません。

百合(ユリ)

魅惑的な白いユリ

白・ピンク・黄などの色とりどりの花を咲かせ、芳醇な香りを放つユリ科の球根植物「百合(ユリ)」

すらりと伸びた身体を優雅に風に揺らすその様子から、女性の美しさを形容する「歩く姿は百合の花(立てば芍薬~)」ということわざが生まれました。

なお、「百合(ユリ)」の球根である「ユリネ」は、一枚一枚皮(=鱗片)をむくことができ、それが何枚も(=枚くらい)わさっていることに由来して、「百合」の漢字が当てられたと言われています。

■『ユリ』の由来


そよ風に揺れ動く花の様子から「揺すり」と呼ばれるようになり、それが変化して「ユリ」になったと考えられています。

蒲公英(たんぽぽ)

道端で見かけた可愛らしいたんぽぽ

道端や野原に自生するキク科の多年草である「たんぽぽ」は、黄色い花とギザギザの葉っぱが特徴の植物です。

中国に、「蒲公英(ホウコウエイ)」と呼ばれる「たんぽぽ」を摘み取って乾燥させた漢方薬があり、漢名の「蒲公英」はそれにちなんだものとされています。

■『たんぽぽ』の由来


江戸時代に、切り込みをいれた「たんぽぽ」の茎に水を入れて「鼓(つづみ)」のような形にする子どもの遊びがあり、「たんぽぽ」は別名「つづみ草」と呼ばれていました。その後、「鼓(つづみ)」を叩くと「タンタンポンポン」音がなることにちなんで、「タンポポ=たんぽぽの名前が付けられたと言われています。




秋桜(コスモス)

天を仰ぐピンク色のコスモスの花

秋空の下、そよそよと風に吹かれながら白やピンクの可愛らしい花を咲かせる秋の風物詩「コスモス(秋桜)」

「コスモス」はキク科の一年草で、もともと標高の高い地域に自生していた植物のため、草丈が高いという特徴があります。

■『コスモス』の由来


名前の由来はギリシャ語の「Kosmos(=秩序、調和)」で、規則正しく並ぶ花びらが、秩序立って調和しているように見えたことからこの名が付きました。

糸瓜(ヘチマ)

ヘチマの黄色い花

食用やたわしとして利用されている、ウリ科の植物「糸瓜(ヘチマ)」は、もともとは果実に「繊維(糸)」があることから「糸瓜(イトウリ)」と呼ばれていましたが、後に頭の「イ」が省略されて「トウリ」へ変化することになります。

では、なぜこの「トウリ」が「ヘチマ」と呼ばれるようになったのでしょうか。これを理解するためには、日本の「いろは歌」を思い出す必要があります。

「いろは歌」の出だしは、

いろはにほりぬるをわかよた

です。

ここで注目したいのが、「トウリ」の「ト」の場所。「へ」「ち」のあいだにありますね。つまり、の間()」だから「ヘチマ」という名前になったわけです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

一般的な漢字の勉強法では、一問一答で丸暗記することが多いですが、そうやって覚えたものは長く記憶に保持できないと言われています。

なので、多少時間がかかってもその漢字が当てられた由来・背景をきちんと調べて、記憶の定着率を高められるよう工夫したいところです。

今回の「植物編」以外に、「動物編」や「食べ物編」などの記事も投稿していますので、興味のある方は合わせてご拝読ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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