語源・由来から見る「植物・草花の難読漢字」一覧|難しい漢字の成り立ちを知ろう

机に広げられた分厚い本難読漢字

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

テレビのクイズ番組などで出題される「難読漢字」。

難しい漢字をすらすら読めるとかっこいいものです。

以下の14個の植物の漢字、皆さんはいくつ読めますか?

漢字一覧(植物)

正解の読み方も含め、記事では以下のことをまとめています。

各植物の写真と特徴や生態
和名・漢名・洋名の由来と語源

東大生の勉強法にもあるように、物事を覚える際には、単純に丸暗記するよりもその意味や成り立ち、背景を理解した上で覚えたほうが記憶の定着率が良いと言われています。

そこで本記事でも、植物の難読漢字ひとつひとつに対して、名前の由来や語源の簡単な解説を載せるようにしました。

これを読めば、あなたも駆け出し漢字博士!?




香雪蘭(フリージア)

アヤメ科フリージア属の「フリージア(香雪蘭)」は、色味の強い鮮やかな花をつけるのが特徴で、その香りの良さから、バラやキンモクセイと同じくらいに人気があります。

和名の「香雪蘭」という名は、細い茎に次々と花をつける様子が「蘭」に似ていて、良い香りを放つ白い花を雪に例えたところからつきました。

■『フリージア』の由来


南アフリカで初めて「フリージア」を発見したデンマークの植物学者エクロンが、親友の医師フレーゼに敬意を込めて献名したことがその名の由来です。

風信子(ヒヤシンス)

キジカクシ科ヒヤシンス属の「ヒヤシンス(風信子)」は、ピンクや白・青などの花を茎の先端に咲かせ、穂のような形をつくるのが特徴です。

和名の「風信」とは風の便りのことで、早春に漂う甘い香りを風からの便りにたとえた言葉でもあります。

■『ヒヤシンス』の由来


ギリシャ神話の説話がその名の由来で、伝説の美少年「ヒュアキントス」が、太陽神「アポロン」の投げた円盤で頭を打って亡くなった跡に咲いた花がこの花だと言われています。

白詰草(クローバー)

マメ科シャクジソウ属の「クローバー(白詰草)」は、江戸時代にオランダから送られてくる交易品の荷物の隙間にクッション材として詰められていたことから「白詰草」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、クローバーといえば幸運のシンボルとしての四つ葉が有名ですが、四つ葉ができる原因は、踏まれて成長点が傷つくからだと言われています。

■『クローバー』の由来


ギリシャ神話の「ヘラクレス」が持っていた3つこぶの棍棒の形と、クローバーの形がよく似ているので、ラテン語で棍棒を意味する「clava(クレイヴァ)」の派生名がつきました。




木春菊(マーガレット)

キク科キク属の「マーガレット(木春菊)」は、関西で「きくな」と呼ばれる野菜のことで、木質化した葉の形が菊に似ていることと、年数が経つと緑の茎が茶色のゴツゴツした木のようになることから「木春菊」という名がつきました。

■『マーガレット』の由来


花びらが純白で、宝石の真珠のように見えることから、真珠を意味するギリシャ語の「Margarites(マルガリテス)」をもとにした呼び名がついています。

篠懸木・鈴懸木(プラタナス)

修験者(山伏)が衣の上に着る法衣である「篠懸衣(すずかけのころも)」についている球状の飾りに似ていることから「篠懸木(すずかけのき)」という名がつきました。また、その実が鈴のようにかかっていることから別名「鈴懸木」とも呼ばれています。

成長が早いため、街路樹や公園樹に広く利用されていて、街路樹としてよく目にするのは「紅葉葉鈴懸木(もみじばすずかけのき)」という品種です。

■『プラタナス』の由来


葉の幅が広く、枝が大きく広がることから、ギリシャ語で広いを意味する「Platys(プラティス)」がその名の語源となりました。

孔雀草(マリーゴールド)

キク科タデラス科の「マリーゴールド」は、別名「孔雀草」とも呼ばれていて、花びらが八重になって咲く様子が羽を広げた孔雀に似ていることがその名の由来です。

花壇でよく見かけるのは「フレンチ・マリーゴールド」という品種で、開花期間が長く初心者にも育てやすいことから、ガーデニング用の花として人気があります。

■『マリーゴールド』の由来


聖母マリアの祭日にこの花がいつも咲いていることから、「聖母マリアの黄金の花」を意味する「マリーゴールド」という名がつきました。




猩々木(ポインセチア)

トウダイグサ科ユーフォルビア属の「ポインセチア(猩々木)」は、冬の寒い時期に出回ることで有名ですが、実は寒さにとても弱い植物です。

その鮮やかな赤色の花が、大酒飲みの伝説上の動物「猩々(しょうじょう)」の赤ら顔に似ていることから「猩々木(しょうじょうぼく)」とも呼ばれています。

■『ポインセチア』の由来


アメリカ初代メキシコ公使で植物学者の「ポインセット」が、メキシコからこの花を持ち帰り、品種改良して世界中に広めたことから、彼の名前がその名につきました。

 クリスマスに定番の 

 あの赤い花が

 ポインセチアだよ。

馬酔木(アシビ)

ツツジ科アセビ属の「馬酔木(アシビ)」は、日本固有の植物で、日本国内にしか生息しておらず、白やピンクのスズランのような釣り鐘型の花を咲かせるのが特徴です。

葉っぱを食べた馬が、毒の影響で酔ったようにふらふらすることから「馬酔木」という漢字が当てられるようになりました。

■『アシビ』の由来


馬酔木(アシビ)は、野生動物が近づくの避けるほどの毒性(毒成分:アセボトキシン)を持つ植物で、そこから「毒のある実」という名がつき、それが「悪し実(あしみ)」と変化して、今の「あしび」になったと言われています。

三味線草(ナズナ)

アブラナ科ナズナ属の「三味線草(ナズナ)」は、弥生時代に中国経由で日本に渡来した植物で「春の七草」としても有名です。

葉から伸ばした柄が、三味線のばちに似ていることから「三味線草」という異名を持ち、三味線を奏でる音が「ぺんぺん」と聞こえることから「ぺんぺん草」とも呼ばれています。

■『ナズナ』の由来


「なずな」の名前の由来には、撫でてみたいくらいに可愛らしい草という意味の「撫で菜(なでな)」が変化したとか、夏に枯れてしまうという意味の「夏無(なつな)」から派生したなど諸説あります。




百日紅(サルスベリ)

ミソハギ科サルスベリ属の「百日紅(サルスベリ)」は、白やピンクの小さい花を枝先に穂のように結び、その花が初夏から秋までの長い期間咲いたままでいることから「百日紅」と呼ばれています。

■『サルスベリ』の由来 


淡褐色の樹皮のところどころがはげていて、その部分の木肌が猿が滑るくらいにすべすべしていることから、「サルスベリ」という名前がつきました。




合歓木(ネムノキ)

マメ科ネムノキ属の「合歓木(ネムノキ)」は、夏に爽やかな色合いの花を咲かせる植物で、夜に眠ったようにその葉を閉じることから、「眠りの木(=ねむのき)」と呼ばれています。

■『合歓木』の由来


「合歓」とは、男女が共寝をして喜びを分かち合うという意味の言葉で、ネムノキの葉のぴったりくっついている様子が、男女が共寝する姿に見えることからこの漢字が当てられました。

 有名なCM、

『この木なんの木~♪』

 の木がネムノキだよ。

躑躅(ツツジ)

ツツジ科ツツジ属の「躑躅(ツツジ)」は、ピンク色の花の奥に蜜があるのが特徴で、アジア広くに分布しています。ちなみに、「ツツジ」という名前は、花が筒状になっているところからつきました。

■『躑躅』の由来


漢名の「躑躅(てきちょく)」は、「足踏みして立ち止まる・躊躇して進む」という意味の言葉で、「ツツジ」の花のあまりの美しさに道行く人が足を止めることからこの名が当てられました。

木通(アケビ)

アケビ科アケビ属の「木通(アケビ)」は、北海道以外の日本全国に自生する植物で、秋になると卵のような楕円形の実を結びます。「アケビ」の葉を切って吹くと空気が通ることから、「木通・通草」とも表記します。

■『アケビ』の由来


熟すと果皮が裂けることから「開け実」と呼ばれるようになり、それが変化して「あけび」となったという説や、実の口を開けた姿が「あくび」をしているように見えるから「あけび」となったなど、様々な説があります。

竜胆(リンドウ)

リンドウ科リンドウ属の「竜胆(リンドウ)」は、日本原産の多年草で、全国の野山に自生しています。秋に釣鐘型の花を咲かせ、花びらの先端がとがって三角形に見えるのが特徴です。

■『竜胆』の由来


漢方薬(主に健胃薬)として使用される「リンドウ」の根は非常に苦く、まるで竜の肝を飲んでいるみたいに思えることから「竜胆」という名が当てられました。

 

ちなみに、漢名でそのまま読むと「リュウタン」になりますが、これがどうして「リンドウ」になったかは分かっていません。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

一般的な漢字の勉強法では、一問一答で丸暗記することが多いですが、そうやって覚えたものは長く記憶保持できないと言われています。

なので、多少時間がかかっても、その漢字があてられた由来・背景をきちんと調べて、記憶の定着率を高められるよう工夫して勉強したいところです。

また、今回の「植物編」以外に、「動物編」や「食べ物編」の記事も投稿しています。興味のある方は合わせてご拝読ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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