【鳥編】由来・語源で覚える難読漢字 一覧|難しい漢字の成り立ちを知ろう

机に広げられた分厚い本難読漢字・旧国名

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

大空を優雅に飛び、多彩な鳴き声で私たちを楽しませてくれる鳥たち。

鳥の漢字の中には、難しい読みをした難読漢字が数多くあり、それら難読漢字は、漢字検定やクイズ番組などにもよく出題されています。

以下の鳥に関する難読漢字、皆さんはいくつ答えられますか。

正解の読み方も含め、記事では以下のことをまとめています。

鳥の写真と簡単な説明
漢字・読みの由来と語源

鳥にまつわる豆知識・雑学

『鳥の難読漢字』の由来や背景を学びながら、楽しく漢字をマスターしていきましょう。




ウズラ(鶉)

手に乗ったひめうずら

黒い斑点のある卵が特徴の、キジ科ウズラ属の「ウズラ」

漢字表記「鶉」の左側の「享」は、ずんぐりしたという意味で、ウズラのずんぐりした見た目を表しています。

読みの由来には諸説あり、ニワトリのように丸みをおびていて、うずくまっているように見えたことから、ウズクマル▶ウズラになったという説が有力です。(※ラは接尾語)

■豆知識①『うずらの日(5月5日)』


5月を陰暦名で「うずら月」と言い、5日(05)「たまご」と読めることから、うずら業界の復興とうずらの美味しさを知ってもらうことを目的に、日本養鶏協会が記念日協会に申請。2017年に5月5日が「うずらの日」に認定されました。

オシドリ(鴛鴦)

オシドリ夫婦

仲むつまじい夫婦のことを「おしどり夫婦」と呼ぶくらい、メスとオスの仲が良い「オシドリ」の漢字表記は「鴛鴦」です。

「鴛」はオス、「鴦」はメスのオシドリを意味し、「鴛鴦【えんおう】の契り(=仲の良い夫婦という意味)」ということわざのように「えんおう」と読むこともあります。

一般的な読みの「オシドリ」は、オスとメスが互いに愛し合うという意味のヲシ(=愛)を語源にしています。

ウグイス(鶯)

枝にとまるうぐいす

ホーホケキョという鳴き声に春の訪れを感じる、日本三名鳥※1の一つ「ウグイス」

(※1)日本三鳴鳥・・日本に生息するさえずりが美しいスズメ目の3つの種(ウグイス・オオルリ・コマドリ)のこと。「オオルリ」のさえずりは「ピールーリー」、「コマドリ」のさえずりは「ヒンカラララ」。

漢字の「鶯」の上の部分は、「音符(栄=エイ)」と呼ばれる冠(かんむり)の古い表記形で、火が盛んに燃えて周囲が明るく照らされていること、もしくはぐるりと取り巻く様子を表しています。

前者で言うと(自ら発光して周りを照らす)」(都市・文明が発展して街が明るむ)」、後者で言うと(中国のうぐいすには頭部に輪っか状の黒い線がある)」が該当します。

読みの「ウグイス」については、ウグイスの鳴き声「ウーグイ」(※昔の人にはそう聞こえた)に、鳥全般をあらわす接尾語「ス」が組み合わさってできたという説が有力です。

アホウドリ(信天翁)

海に浮かぶアホウドリ

翼を広げると2mにもなる、大型の海鳥「アホウドリ」の漢字表記「信天翁」は、に任せて(=)一日中同じ場所で魚が来るのを待つ(=老人)のような白い鳥」を表したものです。

なお、読みの「アホウドリ」は、大型で動きが鈍く、人が近寄っても逃げずに簡単に捕まってしまうその特性からついた名前です。

「アホウドリ」は、かつて羽を目的に大量に乱獲された歴史があり、現在は伊豆の鳥島(とりしま)に数羽だけ生息しています。

■豆知識②『日本の最南端・南鳥島とアホウドリの関係』


本州から1800km離れた場所にある「南鳥島(みなみとりじま)」が日本の領土となった理由に、実はアホウドリが関係しています。当時、アホウドリの羽毛がヨーロッパで高値で取り引きされていて、その羽毛を求めて日本人がどんどんと南下。たどり着いた島を次々に編入していった結果、遠く離れた「南鳥島」が日本の領土となったのです。




アヒル(家鴨)

まん丸としたアヒル

池などに生息する足が短い飛べない水鳥「アヒル」

漢字表記の「家鴨」は、野生の真を飼い慣らして禽化(=食用の肉・羽毛・卵をとるために飼育された鳥のこと)した歴史にちなんだもので、読みの「アヒル」は、水かきがついていて足が広く大きいことを意味する「足広」が変化したものです(※あしひろ▶あひろ▶あひる)。

サギ(鷺)

川にたたずむサギ

コウノトリ目サギ科の「サギ」は、くちばし・首・脚が長いのが特徴で、主に水辺に生息しています。

漢字表記の「鷺」に含まれる「路」は、「露(=透き通るような白いつゆ)」を意味する言葉で、「鷺(路+鳥)」と書くことで「透き通るような白い鳥」を表現しています。

読みの「サギ」については、羽根が白いという意味の「サヤケキ(鮮明)」にちなむというものや、水辺という意味の「イサ(磯)」に鳥の接尾語「キ」が付けられたなど、諸説あります。

カナリア(金糸雀)

黄金色のカナリア

たまご色の体色と愛らしい顔立ちが特徴の「カナリア」

漢字表記の「金糸雀」は、その美しい黄金色の羽根に由来するものです。

読みの「カナリア」は、生息地であるアフリカ北西部の「カナリア諸島」にちなんだもので、「カナリア」はラテン語で「犬(=canis)」を意味します。

ちなみになぜ「犬」なのかと言うと、ローマ人がはじめてこの島に上陸した際に、たくさんの「犬」が生息していたからです。

チャボ(矮鶏)

風変わりなチャボ

古くから鑑賞・愛玩用として飼育され、国の天然記念物にも指定されている「チャボ」は、ニワトリの一品種で、ニワトリよりも小型であることから、背の低いという意味の「矮」を付けて「矮鶏」と表記されています。

読みの「チャボ」は、インドシナ半島にあった「チャンバ王国」から渡来したことに由来するものです。




キツツキ(啄木鳥)

木を啄くキツツキ

木に中にいる昆虫を主食とする「キツツキ」

「キツツキ」は、木をくちばしでつついて虫を食べる習性があり、そこから木を啄む(=つつく)という意味で「啄木鳥」の漢字が当てられました。

また、キツツキ科の鳥は、平安時代にてらつき、室町時代にけらつき、江戸時代にけら(略称)と呼ばれていたため、キツツキの仲間にはコゲラ・アカゲラなど、ケラの名前が付くものが多く存在します。

なお、読みの「キツツキ」は、木の幹をつついて穴を開け、中の昆虫を食べるという意味の「木突き」に由来するものです。

■豆知識③『石川啄木とキツツキ』


「一握の砂」などの詩で有名な歌人の石川啄木。彼のペンネームの「啄木」は、生まれ育った渋民の林間で、キツツキ(啄木鳥)のこだまする声をよく聞いたことにちなんだものと言われています。

ヒバリ(雲雀)

低空飛行するヒバリ

「ヒバリ」は、スズメくらいの大きさのヒバリ科の小鳥で、まっすぐ空に飛び上がって多彩な声でさえずる特徴があります。

籠鳥(ろうちょう)として古くから飼育されていた鳥で、に届くほど天高く飛ぶ、のような鳥」という意味合いで「雲雀」の漢字が当てらました。

なお、読みの「ひばり」は、晴れた日に空高く飛ぶこと(=日晴るにちなんだものです。

フクロウ(梟)

フクロウの顔

知恵の象徴として知られる、映画ハリー・ポッターでもお馴染みの「フクロウ」

漢字の「梟」は、「木の上の鳥」を意味していて、かつてフクロウの死骸を木の上にさらして小鳥よけをしていたことを由来にしています。

フクロウは母親を食べて成長することから「不孝鳥」として嫌厭される一方で、名前が「不苦労・福老」に通じることから、縁起物として尊ばれる場合もあります。

なお、「フクロウ」という読みは、ホーホーという陰気な鳴き声にちなんだものです。

■豆知識④『フクロウの首』


フクロウは人間と違って眼球を動かすことができないため、首ごと顔をまわして周囲をうかがいます。その可動域はなんと左右270度。首の骨の数は人間(=7個)の2倍の14個にもなります。

コウノトリ(鸛)

水辺のコウノトリ

赤ちゃんを運んでくる鳥として有名な、全長1mほどの白い鳥「コウノトリ」は、特別天然記念物にも指定されていて、漢字表記名「鸛」の左側(つくり)は、クワクワと鳴く鳥を意味しています。

コウノトリは、奈良時代に「おほとり」と呼ばれていて、鎌倉時代にそれが「こう」(=鸛の読み「くわん」の派生語)に変化。その後の江戸時代に、現在の「こうのとり」の名で呼ばれるようになりました。

■豆知識⑤『コウノトリが赤ちゃんを運んでくる鳥と言われるのはなぜ?』


その理由には、次のドイツの逸話が関係しています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
子どもに恵まれなかったある夫婦が、煙突に巣を作ったシュバシコウ(=コウノトリ科の鳥)のため、暖炉を使わず彼らの子育てを見守っていました。その後シュバシコウが無事子育てを終え、旅立っていくのを夫婦が見送っていると、思いがけず子どもを授かることになります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この話が日本に伝わった際に、「シュバシコウ」が「コウノトリ」に置き換わったため、日本ではコウノトリが赤ちゃんを運んでくる鳥と言われているのです。




カワセミ(翡翠・川蝉)

色鮮やかなカワセミ

「空飛ぶ宝石」とも呼ばれる、羽の瑠璃色と腹部のオレンジ色の対比が美しい「カワセミ」

「カワセミ」には「ソニドリ」という異称があり、「ソニ」ソビ▶セビ▶セミと変化。で生息していることも合わせて、カワセミ(川+セミ)と呼ばれるようになったと言われています。

漢字表記「川蝉」の「蝉」は、昆虫のセミのことではなく単なる当て字で、もう一方の表記「翡翠」は、カワセミがきれいな羽を持っていて(=翡)、その羽の色が混じりけないこと(=翠に由来します。

モズ(百舌鳥)

スズメ目モズ科の「モズ」は、さまざまな鳥の鳴き真似をすることができ、その習性から、たくさんという意味「百」声を示す「舌」の漢字が当てられています。

「モズ(百舌鳥)」のように、2つ以上の漢字から成る熟字を訓読みしたもの『熟字訓(じゅくじくん)』と言い、『熟字訓』の例には、以下のようなものがあります。

紅葉(もみじ)/ 昨日(きのう)/ 明日(あした)/ 今年(ことし)/ 梅雨(つゆ)/ 浴衣(ゆかた)/ 竹刀(しない)/ など

なお、読みの「モズ」は、鳴き声を示す「」と、鳥をあらわす接尾語「ス(ズ)」(カラス、うぐいすなどで用いられる)を組み合わせたものだと考えられています。

フラミンゴ(紅鶴)

ピンク色のフラミンゴ

一本足で立つ姿が印象的な、赤い外観の「フラミンゴ」

羽根の色が炎のように赤いことから、中国では「火鶴」と呼ばれていて、日本でも同じ意味合いで「紅鶴」の漢字が当てられています。

なお、カタカナ表記の「フラミンゴ」は、ラテン語の「flamma=炎」に由来するものです。

■豆知識⑥『フラミンゴが赤い理由』


「フラミンゴ」がピンク色(赤色)をしているのは、ピンク色に変化する色素(=βカロテン・カンタキサイチン)を含んだプランクトンを好んで食べているからです。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

普段私たちが目にする馴染みある鳥たちも、漢字で表記されていると意外と読めないものです。

難読漢字を書き取ることは日常的にあまりないですが、文章などで読む機会はあると思うので、せめて今回ご紹介した漢字の読みだけでも答えられるようにしておきましょう。

なお、他の記事で「鳥編」以外の難読漢字も投稿しています。下記に関連リンクを貼っておきましたので、興味のある方は合わせてご拝読ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました