語源・由来から見る「動物の難読漢字」一覧|難しい漢字の成り立ちを知ろう

机に広げられた分厚い本難読漢字

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

普段、カタカナ語で見かけることが多い動物の名前。

実は、それぞれに漢字表記名があり、その大半が『難読漢字』と呼ばれる難しいものばかりです。

『難読漢字』と言えば、漢字検定やクイズ番組の問題などによく出題されますが、難しい漢字をすらすら読めると、どこかかっこいいものですよね。

ちなみに、以下の12個の漢字、皆さんはいくつ読めますか?

正解の読み方も含め、本記事では以下のことをまとめています。

各動物の写真と漢字表記の由来
和名(ひらがな表記)/洋名(カタカナ表記)の由来

『難読漢字』の由来や背景を学びながら、楽しく漢字をマスターしていきましょう。




いかなご(玉筋魚)

イカナゴの釘煮

和食の定番の「いかなごの釘煮」として親しまれ、「春を告げる魚」という異名も持つ「いかなご」

漢字表記の「玉筋魚」は、その姿が筋のように見え、群れる(=玉)習性があることからつけられた名前です。

■「いかなご」という名前の由来


ある人から「この稚魚は何ですか?」と尋ねられたものの、何か分からなかったので「いかなこ(=如何なる魚の子であろうか?)」と答えた、という説話が由来です。

ししゃも(柳葉魚)

皿に盛った子持ちししゃも

スーパーで子持ちのものをよく見かける「ししゃも」

漢字表記の「柳葉魚」の語源は、アイヌの神さまが柳の葉を撒き散らして魚に変えたという伝説にあります。

■「ししゃも」という名前の由来


ししゃもという名前の由来は、アイヌ語で柳の葉を意味する「susu(シュシュ・スス)【=柳】+ham(ハム)【=葉】」であると考えられています。

 スーパーで

 売られているのは、

 カラフトシシャモだよ。

マンボウ(翻車魚)

上を向いたまぬけなマンボウ

なんとも言えないマヌケな表情が特徴的な「マンボウ」

漢字表記の「翻車(はんしゃ)」は、「水を汲み上げる機械(水車)・ひっくり返った車輪」を意味する言葉で、マンボウの丸い外観が水車のひっくり返ったように見えることから「翻車魚」の名があてられました。

■「マンボウ」という名前の由来


「マンボウ」は、別名「円坊鮫(まんぼうざめ)」と呼ばれており、その名が転じたというものや、かたちが方形(四角形)なので、四角という意味の「満方(まんぼう)」の名があてられたなど、諸説あります。

シャチ(鯱)

勢いよく飛び跳ねるシャチ

海のギャングという異名を持つ「シャチ」

その性格はわりと大人しく、芸達者なことからイルカ同様に水族館で重宝されています。

「シャチ」はもともとクジラと同じ生き物だと考えらていて、海外でクジラとは異なる生き物だと知った当時の日本人が、虎のように強い魚であるという意味「鯱」という名前をつけたと言われています。

ちなみに、名古屋城の「金のしゃちほこ」で有名なあの想像上の生物「シャチホコ」も同じ「鯱」の表記です。

(※順番からすると、先に「シャチホコ」が「鯱」と表記され、「シャチ」が後から「鯱」と表記されたと考えられています。)

■「シャチ」という名前の由来


シャチの背びれが、逆さの鉾(=叉)に似ていたことから「サカマタ(逆叉)」と呼ばれるようになり、それが「サカタチ」⇨「シャタチ」と変化して、今の「シャチ」になったそうです。




くらげ(海月・水月・水母)

海に浮かぶ幻想的なくらげ

海の中にふわふわと漂う「くらげ」

海面に映る月のように見えたり、水中に月があるように見えることから「海月・水月」と漢字表記されるようになりました。

ちなみに、「水母」という漢字表記の由来についてはよく分かっておらず、中国の時代の書物「博物誌」に書かれた一説が有力だとされています。

そこで書かれていたのは、目の見えないクラゲがエビに付き従って行動したと言う内容で、そこから、クラゲとエビを母子に見立てて、「水母」と呼ぶようになったと言われています。

ヒトデ(海星)

海辺でポーズを決めるヒトデ

海辺に散りばめれた星のように見える「ヒトデ」

漢字の「海星」の由来は、文字通りヒトデの外観が星のように見えるからで、こういった発想は外国語においても顕著に見られます。

たとえば、英語では、「sutafish(星の魚)もしくは、seastar(海の星)」、フランス語では「etoiledemer(海の星)」、ドイツ語では「seestene(海の星)」と表記します。

■「ヒトデ」という名前の由来


5本の腕を放射状に伸ばした様子が人の手のように見えることから「ヒトノテ」と呼ばれるようになり、それが「ヒトデ」に変化しました。

ナマケモノ(樹懶)

樹の上でぶら下がるナマケモノ

のほほんとした表情で、木の上をゆったり動く「ナマケモノ」

漢字表記の「懶」(訓読み:おこたる)は、「面倒臭がる・ものぐさがる」という意味で、「ナマケモノ」が樹の上でものぐさそうにしているところから、「樹懶」という名があてられました。

ちなみに、英語表記すると「sloth」になり、こちらも「怠ける・怠惰」という意味になります。

 ナマケモノは

 一日に15~20時間 

 寝るんだよ。

カンガルー(長尾驢・袋鼠)

けだるい表情のカンガルー

オーストラリアに生息し、お腹の袋に赤ちゃんを入れて跳ね回るイメージが強い「カンガルー」

「長尾驢」という名は、尻尾が長く、ロバ(驢馬)のような顔立ちをしていることからついたもので、「袋鼠」は、お腹に袋があり、ネズミのような顔に見えることからついた名前です。

■「カンガルー」という名前の由来


オーストラリアの原住民族のアボリジニーが彼らを「Gangrru(ガングルー=飛び跳ねるもの)」と呼んでいて、それを聞いたイギリス人が「カンガルー」と呼ぶようになりました。




パンダ(大熊猫)

みんなのアイドル「パンダ」

かわいらしい外観とは裏腹に実は凶暴な「パンダ」

「パンダ」という名前は、もともと「レーサーパンダ」のことを示す言葉で、そのレッサーパンダが、猫みたいな姿をしていることから「熊猫」という漢字があてられました。

その後、「レッサーパンダ」と生態がよく似た「ジャイアントパンダ(いわゆるパンダ)」が発見され、両者を区別するために「レッサーパンダ」を「小熊猫」、「ジャイアントパンダ」を「大熊猫」と表記するようになったそうです。

■「パンダ」という名前の由来


ネパール語の竹を食べるという意味の「nigalya ponya(ネガリヤ―ポンヤ)」や、手のひらを意味する「panja(パンジャ)」が由来だとされています。

カナリア(金糸雀)

黄色い鳥カナリア

たまご色の体色と愛らしい顔立ちが特徴の「カナリア」

漢字表記の「金糸雀」は、その美しい黄金色の羽根に由来します。

■「カナリア」という名前の由来


カナリアの名は、生息地であるアフリカ北西部の「カナリア諸島」が由来で、カナリアはラテン語で「犬(=canis)」を意味します。ちなみに、なぜ「犬」なのかと言うと、ローマ人がはじめてこの島に上陸した時に、たくさんの犬が生息していたからだそうです。

サギ(鷺)

水辺にたたずむ鳥のサギ

コウノトリ目サギ科の「サギ」は、くちばし・首・脚が長いのが特徴で、主に水辺に生息しています。

漢字表記の「鷺」に含まれる「路」は、「露(=透き通るような白いつゆ)」に通ずる言葉で、「鷺(路+鳥)」と書くことで「透き通るような白い鳥」を表しています。

■「サギ」という名前の由来


羽根が白いという意味の「サヤケキ(鮮明)」や、騒がしい鳴き声という意味の「サヤキ(騒)」が変化したという説や、水辺という意味の「イサ(磯)」に鳥の接頭語「キ」がつけられたというものなど、諸説あります。

モズ(百舌鳥)

ガマの穂に止まり周囲をうかがう百舌鳥

スズメ目モズ科の「モズ」は、さまざまな鳥の鳴き声を真似することで有名で、その習性から、たくさんという意味の「百」と声を示す「舌」が漢字にあてられました。

ちなみに、この「モズ(百舌鳥)」のように、2つ以上の漢字で1つの対象物を表す言葉のことを『熟字訓(じゅくじくん)』と言います。(※漢字1つ1つの読みではなく、熟語ひとかたまりとして読みます。)

『熟字訓』の例としては以下のようなものがあります。

紅葉(もみじ)/ 昨日(きのう)/ 明日(あした)/ 今年(ことし)/ 梅雨(つゆ)/ 浴衣(ゆかた)/ 竹刀(しない)/ など

■「モズ」という名前の由来


鳴き声を示す「モ」と、鳥をあらわす接頭語「ス(ズ)」(カラス、ウグイスなどで用いられる)を合わせてつけた名前だと考えられています。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

一般的な漢字の勉強法では、一問一答で丸暗記することが多いですが、そうやって覚えたものは長く記憶保持できないと言われています。

なので、多少時間がかかっても、その漢字があてられた由来・背景をきちんと調べて、記憶の定着率を高められるよう工夫して勉強したいところです。

ちなみに、今回の「動物編」以外に「植物編」や「食べ物編」の記事も投稿しています。興味のある方は合わせてご拝読ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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