【植物・草花編②】由来・語源で覚える難読漢字 一覧|難しい漢字の成り立ちを知ろう

机に広げられた分厚い本難読漢字・旧国名

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

公園や道端、野山や水辺などで目にする色彩豊かな植物・草花。

植物の難読漢字は、漢字検定やクイズなどにもよく出題されるいわば定番モノで、高齢者の脳トレ素材としても人気があります。

以下の植物の難読漢字、皆さんはいくつ読めますか?

植物の難読漢字

正解の読み方も含め、記事では以下のことをまとめています。

各植物の写真と特徴
和名(漢字表記)・洋名の由来

植物の雑学・豆知識

四季の風景を彩る植物たちの『難読漢字』を学びながら、楽しく漢字をマスターしていきましょう。

▼前記事『植物・草花編パート①』はこちら▼
【植物・草花編①】由来・語源で覚える難読漢字 一覧




紫陽花(あじさい)

道端に咲いた薄紫のアジサイ(紫陽花)

梅雨の時期に見られる紫の見た目が美しいアジサイ科の「あじさい」

漢字表記「紫陽花」の語源は、唐の詩人・白楽天(はくらくてん)が書いた「白氏文集律詩伝」の一節にあり、彼が友人に花の名前を聞かれて「陽光に映える紫色の花なので、『紫陽花』としよう」と答えたことに由来します。

■あじさいの由来・語源


「あじさい」の「あじ」は「集まる」という意味の「あづ」「さい」は「藍」を意味する「さあい(真藍)」を語源にしていて、藍色の小さい花がたくさん集まっているその様子を表しています。

■豆知識①『紫陽花(あじさい)の花の色』


あじさいの花は、土の中の酸性度によってその色を変化させ、酸性なら青色、中性なら紫色、アルカリ性なら赤色を呈します。火山大国で酸性の土壌が多い日本では、のあじさいが一般的ですが、土壌がアルカリ性のヨーロッパでは、のあじさいのほうが多いそうです。

向日葵(ひまわり)

凛と立つひまわりの花

夏の風物詩としてお馴染みのキク科の「ひまわり」の漢字表記「向日葵」は、太陽の動きに合わせて花が成長して動き(=向日性)、四方に向いて花が開く植物(=葵)であることにちなんだものです。

■ひまわりの由来・語源


読みの「ひまわり」は、花が太陽の動きに合わせて廻るという意味の「日廻り」に由来します。

■豆知識②『気象衛星「ひまわり」の由来』


テレビの天気予報で耳にする静止気象衛星「ひまわり」。その名付け親となったのは、宇宙開発事業団の理事長・長島秀雄氏で、常に太陽に向かって花を咲かせる「ひまわり」と、いつも地球の様子を見ている気象衛星を結びつけて「ひまわり」と命名したと言われています。

蒲公英(たんぽぽ)

道端に咲いたたんぽぽ(蒲公英)

道端や野原に自生するキク科の「たんぽぽ」は、黄色い花とギザギザの葉っぱが特徴の植物です。

中国に「蒲公英(ホウコウエイ)」と呼ばれる「たんぽぽ」を摘み取って乾燥させた漢方薬があり、漢字表記の「蒲公英」はそれに由来するものだとされています。

■たんぽぽの由来・語源


江戸時代に、切り込みをいれた「たんぽぽ」の茎に水を入れて「鼓(つづみ)」の形にする子どもの遊びがあり、「たんぽぽ」は別名「つづみ草」と呼ばれていました。その「鼓(つづみ)」を叩くと「タンタンポンポン」音が鳴ることにちなんで、後に「タンポポ」へ呼び名が変化したと言われています。




紫雲英(ゲンゲ)

紫色が美しいゲンゲの花

蓮華(れんげ)の花に似た容姿から「レンゲソウ」の名で親しまれているマメ科の「ゲンゲ」

和名の「紫雲英」は、田んぼ一面に咲きほこる薄紫色のレンゲソウの花が、色ののように見えたことに由来するもので、「英」は中国で「花」を意味します。

■ゲンゲの由来・語源


読みの「ゲンゲ」はレンゲソウの「レンゲ」が転訛したものです。

天竺牡丹(ダリア)

気品を感じる赤色のダリア

見た目が豪華で、贈り物としても人気が高いキク科の「ダリア」は、1892年にオランダ(=当時の日本人はインド【天竺】と思っていた)から長崎に持ち込まれた花で、形がボタン(牡丹)に似ていることから「天竺牡丹」と呼ばれています。

■ダリアの由来・語源


「ダリア」という名前は、マドリードの宮廷植物園の園長が、スウェーデンの植物学者アンデシュ・ダールの名にちなんで命名したものです。

仙人掌(サボテン)

まん丸としたトゲのあるサボテン(仙人掌)

乾燥に強くて水やりの手間が少ないことから、観葉植物として人気がある「サボテン」

漢字表記の「仙人掌」は、漢の時代に建造された「仙人の巨像」の手の上に乗った、武帝(ぶてい)が露を飲むための大きな皿のことです。

この巨像が、ちょうどウチワサボテンと同じような姿をしていて、そこから「仙人掌」が「サボテン」を表すようになったと考えられています。

■サボテンの由来・語源


サボテンには「石鹸」のように油を落とす効果があり、江戸時代にはシャボン(=石鹸)と表現されていました。それが後に、シャボテン▶サボテンへ変化したと言われています。

■豆知識④『サボテンにトゲがあるのはなぜ?』


「サボテン」はもともと葉っぱのある植物で、進化の過程で、敵から身を守るために葉をトゲに変形させたと言われています。またトゲには、表面温度を下げる作用があり、砂漠の強烈な日差しによる温度上昇をトゲで防いでいると考えられています。

和蘭石竹(カーネーション)

母の日の贈られたカーネーション

母の日のプレゼントとして親しまれている「カーネーション」は、日本に自生する多年草の「石竹」と同じナデシコ科に属し、伝来元がオランダ(和蘭)であることにちなんで「和蘭石竹」と呼ばれています。

■カーネーションの由来・語源


「カーネーション」の赤い色が肉の色に似ていて、「肉色」を意味するラテン語「incarnation」が由来となったという説や、シェークスピアの時代に花冠として使われていて、「戴冠式」を意味する「coronation」が変化したなど、その語源には諸説あります。

■豆知識③『母の日の由来』


もともとは、平和活動家アン・ジャービスの追悼記念日として始まったもので、その際、娘のアンナ・ジャービスが参列者に向けてカーネーションを配っていました。それが時代を経るうちに、自分を生み育ててくれた母親へ感謝してカーネーションを贈る日へと内容が置き換わっていったと考えられています。




花車(ガーベラ)

ピンクの見た目が可愛らしいガーベラ

赤・ピンク・黄色など、カラーバリエーションが豊富なキク科の「ガーベラ」は、花束や部屋のワンポイントとして人気の花で、タンポポを大きくしたような外見をしていることから、別名「アフリカタンポポ」と呼ばれています。

「花車」という漢字は、細長い花びらがぐるりと取り巻くその見た目に由来するものです。

■ガーベラの由来・語源


洋名の「ガーベラ」は、ドイツの植物学者ゲルバー(Trangott Gerber)の名にちなみます。

仏桑花(ハイビスカス)

南国にぴったりのハイビスカスの花

マレーシアの国花であり、フラダンスを踊る際の髪飾りとして使われているアオイ科の「ハイビスカス」

ハイビスカスの中国名が「仏桑」で、日本ではその後ろに「花」をつけて「仏桑花」と呼ばれています。

■ハイビスカスの由来・語源


洋名の「ハイビスカス」は、エジプトの美の神「hibis(ヒビス)」と、「似ている」を意味するギリシャ語「isko(イスコ)」を組み合わせたものです。




牡丹一華(アネモネ)

牡丹のような見た目のアネモネ

神話や伝説にも登場するキンポウゲ科の「アネモネ」は、牡丹のような花()を輪咲かせることから、「牡丹一華」と呼ばれています。

■アネモネの由来・語源


「アネモネ」には、春風が吹く頃に開花する特性があり、そこから「風(anemos)の子(one)」を意味する「アネモネ(anemone)」の名が付けられたと言われています。他にも、ギリシャ神話における風の神ゼフュロスが恋に落ちた妖精「アネモネ」に由来するといった説もあります。

麝香連理草(スイートピー)

蝶々のような花びらのスイートピー

「赤いスイートピー」の歌で有名な、花束用としても人気の花「スイートピー」は、イタリア原産のマメ科植物で、ひらひらとした蝶のような花びらが特徴です。

和名の「麝香連理草(じゃこうれんりそう)」は、レンリソウ属に分類される「スイートピー」の花の甘い香りが「麝香(=麝香鹿のオスの下腹部からとれる香料)」に似ていることに由来するものです。

■スイートピーの由来・語源


洋名の「スイートピー」は、甘い(=スイート【sweet】)香りを放つマメ科(=ピー【pea】)の植物であることにちなみます。

■豆知識⑤『赤いスイートピーは実在しなかった??』


松田聖子の名曲と言えば「赤いスイートピー」ですが、実は発売当時には赤色のスイートピーは存在しませんでした。曲のヒットをきっかけに、「赤色のスイートピーを作ってみたい!」と三重県の中川猛さんがスイートピーの品種改良を開始し、2002年に「赤いスイートピー」が誕生。その3年後に市場に出回り、広く世間に普及することになりました。

化粧桜(プリムラ・マラコイデス)

春の風に吹かれるプリムラ・マラコイデス

春の風にドレスの裾をひらつかせるように咲くサクラソウ科の「プリムラ・マラコイデス」は、外見が日本の桜草(さくらそう)に非常に似ていて、茎や葉に白粉(おしろい)のような白い粉がついていることから「化粧桜」と呼ばれています。

■プリムラ・マラコイデスの由来・語源


「プリムラ・マラコイデス」の語源は、ラテン語で最初を意味する「primala(=最初)」「malacoide(=軟質)」にあり、これは春の初めに柔らかい花を咲かせるその特徴にちなんだものです。




緋衣草(サルビア)

濃い赤色が特徴的なサルビア

花にある甘い蜜と鮮やかな色合いが特徴のシソ科の「サルビア」は、花弁だけでなく萼(がく)までも赤一色で、「赤に覆われた草」という意味で「緋衣草」と呼ばれています。

■サルビアの由来・語源


洋名の「サルビア」は、健全・安心という意味のラテン語「サルバス(salvas)」に由来します。

竜胆(リンドウ)

釣鐘型の花を咲かせたリンドウ

「竜胆(リンドウ)」は、日本原産の多年草で、全国の野山に自生しています。秋に釣鐘型の花を咲かせ、花びらの先端がとがった三角形に見えるのが特徴です。

漢字表記の「竜胆」は、漢方薬の「竜胆」に由来していて、リンドウの根を噛むと「熊の胆」以上に苦味があり、それを最高位の竜にたとえて「竜胆(竜の胆)」になったと言われています。

ちなみに、漢字をそのまま読むと「リュウタン」ですが、これがどうして「リンドウ」になったかは定かではありません。

猩々木(ポインセチア)

クリスマスの定番花・ポインセチア

トウダイグサ科の「ポインセチア」は、冬の寒い時期に出回ることで知られていますが、実は寒さにとても弱い植物です。

その鮮やかな赤色の花が、大酒飲みの伝説上の動物「猩々(しょうじょう)」の赤ら顔に似ていることから「猩々木(しょうじょうぼく)」と呼ばれています。

■ポインセチアの由来・語源


洋名の「ポインセチア」は、メキシコから花を持ち帰り、品種改良して世界中に広めた、アメリカ初代メキシコ公使・兼植物学者の「ポインセット」の名にちなんだものです。

■豆知識⑥『ポインセチアがクリスマスの花に選ばれている理由』


クリスマスに使われるクリスマスカラー(◯)はそれぞれ、=キリストの流した血、=永遠の命と愛、白=純潔を表していて、赤い花びら葉が緑・樹液が白色の「ポインセチア」は、まさにクリスマスにぴったりの花だったと考えられます。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

植物の難読漢字は、そのまま漢字から読みを類推するのが難しく、効率良く覚えるためには何かしらの工夫が必要です。

今回ご紹介した記事と前回の記事で、各植物の由来と語源をまとめておきましたので、それらを参考にしながら、すべての植物の暗記にチャレンジしてみてください。

なお「植物編」以外にも、「動物編」や「食べ物編」などの記事も投稿しています。興味のある方は合わせてご拝読ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

▼前記事『植物・草花編パート①』はこちら▼
【植物・草花編①】由来・語源で覚える難読漢字 一覧

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