【食べ物編】由来・語源で覚える難読漢字 一覧|難しい読みの料理・お菓子

机に広げられた分厚い本難読漢字・旧国名

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

毎日の料理やお菓子など、普段の生活で目にすることが多い『食べ物』。

美味しそうな食べ物を前にすると、ついつい手を伸ばしてしまいます。

そんな食べ物の漢字の中には、読み方の難しい難読漢字が数多く存在し、それら難読漢字は、漢字検定やクイズ番組にもよく出題されています。

以下の食べ物の難読漢字、皆さんはいくつ読めますか?

食べ物の難読漢字一覧

正解の読み方も含め、記事では以下のことをまとめています。

食べ物の写真と簡単な説明
漢字表記の読みと由来

各食べ物の雑学・豆知識

『食べ物の難読漢字』の由来や背景を学びながら、楽しく漢字をマスターしていきましょう。




焼売(シュウマイ)

中華の王道・焼売(シュウマイ)

豚ひき肉と玉ねぎ・調味料を混ぜ、小麦のうす皮で包んで蒸し上げた「焼売(シュウマイ)」は、具材のジューシーさと皮のモチモチ感が特徴で、餃子(ぎょうざ)と並ぶ中華料理の定番メニューです。

かつて中国に、病害の影響で真っ黒になった麦の穂を伝染予防のために焼くという風習があり、その「焼かれた麦」に見た目が似ていることから「焼麦」の名が付き、それが後に「焼売」へ変化したと言われています。

■読み「シュウマイ」の由来・語源


「焼売」は広東語で「シウマイ」、北京語で「シャオマイ」と発音し、それらが転じて「シュウマイ」になったと考えられています。

■豆知識①『焼売にグリーンピースが乗っている理由』


学校給食で「焼売」を出すことが決まった際に、見た目があまりに地味だったので、グリーンピースを乗せてイチゴのショートケーキに似せて出したと言う説が有名で、他にも、数を把握しやすいように目印代わりに乗せたなどの説があります。

棒々鶏(バンバンジー)

ソースたっぷりの棒々鶏(バンバンジー)サラダ

「棒々鶏(バンバンジー)」とは、蒸し鶏に「芝麻醤(※1)」と呼ばれるごまソースをかけた四川(しせん)料理のことで、日本では辛みを調整したソースをかけるのが一般的です。

(※1)芝麻醤(チーマージャン)・・炒ったゴマを細かくすりつぶし、そこに植物油を加えてペースト状にしたもの。香りが良く、中華料理の代表的な調味料となっている。

鶏肉は、蒸すと水分が抜けてかたくなる性質があり、これを防ぐために棒で叩いて柔らかくする必要がありました。「棒々鶏」の名は、この下処理方法に由来するものです。




天麩羅(てんぷら)

揚げたての天麩羅(てんぷら)盛り合わせ

ポルトガル発祥の南蛮料理「天麩羅(てんぷら)」は、魚介類や野菜等の食材に水溶き小麦粉の衣をつけ、油で揚げて調理したもので、和食には欠かせない一品です。

「てんぷら」の読みは、ポルトガル語「temporas(テンポーラ)」を語源にしていて、意味は「四季に行う斎日」です。「斎日」とは、カトリックにおける祈祷と断食の日のことで、この日に、肉の代わりに小麦粉で衣をつけて揚げた野菜や魚が食べられていました。

他にも「油を使用して固くすること」を意味する「temperar(テンペーラ)」や、「料理」を表す「tempero(テンペーロ)」が語源になったという説もあります。

「天麩羅」の漢字はそれぞれ、(=天竺)」「(=小麦粉)」「(=うすい衣)」を表していて、そのまま和訳すると「天竺から来た浪人が売る小麦粉の薄衣」になります。

■豆知識②『徳川家康の死因は天ぷら?』


健康マニアで知られる徳川家康には「天ぷらが原因で亡くなった」という有名な逸話があります。――家康が73歳の頃、当時としては珍しい「天ぷら」が献上され、それを一気に食べたことで消化不良を起こし体調が悪化。その3ヶ月後に療養先で亡くなってしまったのです。

米粉(ビーフン)

春雨のような外見のビーフン(米粉)

中国や台湾で食べられている、うるち米を原料にした「ライスヌードル」の一種「米粉(ビーフン)」は、始皇帝(※2)が中国統一を成し遂げた紀元前221年に中国南部で生まれた食べ物で、日本に伝わったのは戦後(第二次世界大戦後)だと言われています。

(※2)始皇帝(しこうてい)【B.C.259-B.C.210】・・中国の初代皇帝。古代中国・秦の建設者。圧倒的勢力で他の諸国を滅ぼし、紀元前221年に中国統一を達成した。北方の匈奴に備えて万里の長城を修築・延長したことでも知られる。

稲作地帯の東アジアの華中以南は小麦の生産が少なく、小麦粉の麺(ミエン)よりも、米粉の麺(フェン)のほうが好まれていました。

■読み「ビーフン」の由来・語源


中国福建省の言葉であるミンナン語および台湾語の「ビーフン(bi-hún)」が語源です。

■豆知識③『「ビーフン」と「春雨(はるさめ)」の違い』


どちらも見た目は似ていますが、実は原料となるものがまったく異なります。「ビーフン」の原料は上述した通り「うるち米」ですが、「春雨」の主な原料は「緑豆(りょくとう)」です。「緑豆」はマメ科のヤエナリという植物の種子で、発芽させたものが「もやし」として販売されています。




饂飩(うどん)

さっぱりとした冷やしざるうどん(饂飩)

ラーメンやそばと並ぶ麺類の定番「うどん」は、奈良時代に中国から伝わったお菓子の「唐菓子(とうがし)」をルーツにしています。

「唐菓子」は、小麦粉の団子に餡(あん)を入れて煮たもので、形が不安定なことから「混沌(こんとん)」と呼ばれていました。

この漢字の「さんずい」が「食へん」に変わって、まず「餛飩」と表記されるようになり、それが後に、温かいスープに入れることにちなんで「温飩」へと変化。さらに再度「食へん」に改められ、現在の「饂飩」になったと言われています。

■読み「うどん」の由来・語源


「うどん」の漢字の成り立ちの途中過程にあった「温飩」の読み「おんどん」が、「うんどん」「うどん」へ変化したと考えられています。

■豆知識④『香川県のうどん発電』


香川県では毎日たくさんの量の「讃岐(さぬき)うどん」が生産・消費され、そこで出される「廃棄うどん」の存在が大きな問題となっていました。これを有効活用するために考案されたのが「うどん発電」で、廃棄されるうどんを刻んで、水や酵母を加えて発酵。発生したメタンガスを燃やしてタービンを回し、発電に利用しているのです。

善哉(ぜんざい)

餅入りの善哉(ぜんざい)

「善哉(ぜんざい)」は、豆(小豆など)を砂糖で甘く煮た食べ物で、一般的に関西では「つぶしあんの汁粉」、関東では「白玉餅に濃いあんをかけたもの」のことを指します。

「善哉」は、「素晴らしい」を意味するサンスクリット語「sadhu」の漢訳で、初めてこれを食べた僧侶・一休宗純(いっきゅうそうじゅん)※3美味しさのあまり「善哉!」と叫んだことが名前の由来だと言われています。

他にも、出雲の「神在祭(※4)」で振る舞われた「神在餅(じんざいもち)」が出雲弁に訛って「ずんざい」▶「ぜんざい」になったという説もあります。

(※3)一休宗純(いっきゅうそうじゅん)【1394-1482】・・室町時代の臨済宗の僧侶。愛称は「一休さん」。とんちが得意なことで知られ、後の説話のモデルになった。
(※4)神在祭(じんざいまつり)・・全国の八百万の神々が出雲の国に集まる旧暦10月に、出雲大社で執り行われている神事。出雲大社西側の稲佐の湾で開かれる「神迎祭(かみむかえまつり)」をはじめとして、期間中にさまざまな神事が行わる。

■豆知識⑤『「ぜんざい」と「おしるこ」の違い』


地域によって定義が異なるので、一概には言えませんが、関東では、小豆と砂糖を煮た汁に餅や白玉を入れた汁物「おしるこ」汁気のない餡(あん)に餅などを乗せたもの「ぜんざい」と呼び、関西では、こしあんの汁物を「おしるこ」、粒あんの汁物を「ぜんざい」と呼び分けています。




御新香(おしんこう)

ご飯のお供のお新香(しんこう)

「御新香(おしんこう)」「漬物」も、大きなくくりでは同じ意味の言葉ですが、厳密に言うと、漬物の中でも特に浅く漬けたものを「御新香」と言います。また、人によっては、「漬物」を上品な言葉に置き換えて「御新香・香の物(こうのもの)・香香(こうこう)」と呼ぶ場合もあります。

「御新香」「漬かりの浅い(=新しい)漬物(=香の物)」という意味で、「香の物」平安時代の貴族の遊びに由来する言葉です。

当時、香を焚いてその種類を当てる遊びが貴族の間で流行り、これを「聞香(もんこう)・香合わせ(こうあわせ)」と呼んでいました。

この遊びを何度も繰り返していると、次第に香りの違いが分からなくなり、その鈍ってしまった鼻をリセットするために使われていたのが「漬物」だったのです。

■豆知識⑤『たくあんの由来』


ご飯と相性の良い、大根をぬかで漬けた漬物の定番「たくあん」

 

その語源は、臨済宗(りんざいしゅう)の開祖である「沢庵和尚(※4)にあり、一説によると、三代将軍・徳川家光に「何か美味しいものが食べたい」と相談を受けた沢庵和尚が、翌日、だいこんのぬか漬けを添えた御膳を持って献上。それを食べた家光があまりの美味しさに驚き、出された漬物に和尚の名前を付けたと言われています。

(※4)沢庵和尚(たくあんおしょう)【1573-1645】・・安土桃山時代から江戸時代前期に活躍した但馬国出石【いずし】(兵庫県豊岡市)の臨済宗の僧侶。本名は沢庵宗彭(たくあんそうほう)。将軍家光に慕われ、たくあん漬けを広めた人物として知られる。

栗金団(くりきんとん)

黄金色に輝く栗金団(くりきんとん)

栗の甘露煮を、さつまいもの餡(あん)で和えて作る、ねっとりした粘りと甘みが特徴の「栗きんとん」

漢字表記の「栗金団」の「金団」は「金色の団子・金色の布団」を表していて、これは「栗」と「さつもいも」のキレイな黄色を「黄金」に見立てたものです。

昔から「金色」のものは金塊や小判にたとえられることが多く、金運上昇や商売繁盛の縁起物としておせち料理に「栗きんとん」が用いられていました。

■豆知識⑥『栗きんとんの黄色の正体』


おせち料理の中でひときわ目に付く、黄金色に輝く「栗きんとん」。その鮮やかな黄色の正体は、着色に使われている「クチナシの実」にあります。

 

「クチナシの実」は美しい黄色を呈することで知られていて、古くから食品を着色するための着色料として用いられていました。身近なもので例を挙げると、上述した「たくあん」にも「クチナシの実」が使われています。




御強(おこわ)

炊き込みおこわ(御強)

「御強(おこわ)」とは、もち米を蒸して作ったご飯のことです。

かつての日本人が日常的に食べていたのは、弱飯(ひめいい)と呼ばれる柔らかいご飯で、お祝いの時やハレの日には、特別にもち米を使った固いご飯(=強飯【こわいい】を食していました。

この「強飯」を表す女房言葉(※6)「おこわ」で、漢字の「御強」はこれを語源にしています。

(※6)女房言葉(にょうぼうことば)・・宮中に仕えていた女房たちが使用していた隠語(=特定の仲間の間だけに通じる造語)のこと。始まりは室町時代で、江戸時代には将軍に仕える女たちが使用。現代においても世間一般に広く用いられている。おから、きな粉、おかず、しゃもじなど。

摘入(つみれ)

魚のすり身で作ったつみれ(摘入)

「つみれ」は「魚のすり身」で「つくね」は「鶏肉や豚ひき肉」のことだと思っている人が多いみたいですが、実は両者の違いは、使われている具材にあるのではなく、調理の仕方の違いにあります。

「つみれ」は「摘み取って入れる」という意味の「摘み入れ」に由来し、「つくね」は「こねて丸める」という意味の「捏(つく)ねる」を語源にしています。

つまり、材料を混ぜて生地をつくり、手やスプーンで一口大に摘み取って鍋に入れたもの「つみれ」生地を丸めて団子状にしたもの「つくね」と呼んでいるわけです。

鶏肉であっても、摘み入れるのであれば「つみれ」になるので、間違えないようにしましょう。




蒲鉾(かまぼこ)

カットされた紅白かまぼこ(蒲鉾)

魚肉のすり身を成形して加熱した、練り製品の総称である「蒲鉾(かまぼこ)」は、板付きの紅白かまぼこなど、様々な種類のものが販売されています。

かつての「かまぼこ」は「ちくわ型」で、それが植物の「蒲(※7)の穂(=鉾のような形状)」に似ていたことにちなんで「蒲鉾」の漢字が当てられています。

(※7)蒲(がま)・・水辺に生える水草の一種で、ふわふわとしたフランクフルトのよう花穂をつけるのが特徴。花穂は秋になると爆発し、綿毛が出てくる。

■豆知識⑦『かまぼこが板に載っている理由』


木の板に載っているイメージが強い「かまぼこ」。もともとちくわ形だった「かまぼこ」が、半月にカットして板に載せられるようになったのは、製造過程で出てくる水分を板が適度に吸収し、品質と鮮度を長く保ってくれる利点があるからです。

半片・半平(はんぺん)

三角のはんぺん(半平・半平)

「半片(はんぺん)」は、魚肉のすり身に山芋などの材料を混ぜて作った「茹でかまぼこ」のことで、「半平」と表記する場合もあります。

名前の由来には、駿河(静岡県)の料理人・半平(はんぺい)がこの料理を考案したことにちなむというものや、魚のすり身をお椀のふたで半月形に型どって平(たいら)にならしたことにあるなど、諸説あります。




乾酪(チーズ)

ハープとカマンベールチーズ(乾酪)

ピザやグラタン、ケーキなどに使われる乳製品の「チーズ」の漢字表記「乾酪(かんらく)」「乾」「乾燥した」という意味で、「酪」「牛やヤギの乳から精練したねばりのある飲み物」を指します。

「チーズ」は、製造の過程で生乳の水分を抜いて栄養分を濃縮させるので、それにちなんで(=水分を抜く)(=生乳)」の漢字が当てられています。

また、同じ用に乳の水分を抜いて作る乳製品に「バター」がありますが、こちらの漢字は「牛酪」となります。どうやら、バターはチーズと違い『牛の乳』のみに限定されるので、「牛」+「酪」と表記されているようです。

■読み「チーズ」の由来・語源


「チーズ(cheese)」はラテン語の「cāseus」に起源を発し、それがドイツ語の「Käse」、オランダ語の「kaas」へと派生して、英語の「cheese」になったと考えられています。

■豆知識⑧『チーズの種類』


チーズは世界に800種類以上あり、その種類は大きく次の2つに分類されます。

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ナチュラルチーズ・・乳酸菌で牛やヤギの乳を固めて水分を取り除き、カビなどで熟成させたもの。ゴルゴンゾーラ、カマンベール、モッツァレラなど。

プロセスチーズ・・複数のナチュラルチーズを混ぜ合わせて保存性を高めたもの。三角形の6Pチーズ、スライスチーズなど。

御手洗団子(みたらしだんご)

和菓子の定番・御手洗団子(みたらしだんご)

串団子を砂糖醤油だれでからめて食べる、和菓子の「御手洗団子(みたらしだんご)」

発祥の地は、御手洗(みたらし)川が流れる京都の下鴨(しもがも)神社で、下鴨神社では、平安時代から続く由緒ある祭り「御手洗祭り(みたらしまつり)」が夏に開催されていました。

「御手洗団子」の名前は、その「御手洗祭り」の境内で販売された団子にちなんだものです。

なお、団子の数は、次の説話に由来すると言われています。

――後醍醐天皇(※8)が京都の下鴨神社を訪れ、御手洗(みたらし)池で手を清めていると、突然池の中から水泡が浮かび上がってきました。まずは、ポコっと水泡が1つ。さらにしばらくしてから、ポコポコっと4つの水泡が目の前に浮かび上がったのです。

(※8)後醍醐天皇(ごだいごてんのう)【1288-1339】・・鎌倉時代後期から南北朝時代を代表する天皇。鎌倉幕府を滅ぼし、「建武の新政」によって天皇中心の政治体制を築こうとするが失敗。足利尊氏と対立して、吉野に「南朝」を開く。

この話に見立てて、それまでバラバラにしていた団子を、先端に「1つ」、あいだを空けて「4つ」の計「5つ」を串に刺して売るようになったのです。

その後、江戸時代に5つ刺し「5銭」で売られていたものが、4文銭の登場で1つ外して「4銭」で売られるように変化。その名残で、現代では「4個刺し」「5個刺し」の2種類のみたらし団子が混在した状態で販売されているのです。




銅鑼焼き(どら焼き)

お茶と銅鑼(どら)焼きでひと休憩

ドラえもんの大好物で、和菓子の代表格でもある「どら焼き」は、いつどこで生まれたかははっきり分かっておらず、現在の2枚の生地にあんこをはさんだ形になったのは、大正時代からだと言われています。

漢字表記の「銅鑼焼き」の語源については、以下の2つの説があります。

●ふくらんだ丸い形が、金属打楽器の銅鑼(※9)の形状によく似ているから
●かつて、鉄板の代わりに熱した銅鑼を使って生地を焼いていたから

銅鑼のイラスト

(※9)銅鑼(どら)・・法要に使用する丸いお盆の形をした楽器。縁の一部に紐を付けて吊るし、中央を打ち鳴らして音を響かせる。

ちなみに「どら焼き」は、関西では「三笠(みかさ)焼き」と呼ばれていますが、これは、奈良県にある「三笠山(※10)」のなだらかな稜線が、ふっくら焼けた「どら焼き」のように見えたことにちなんだものです。

(※10)三笠山(みかさやま)・・奈良公園の東側にある一面芝生の山。別名「若草山」。菅笠(すげがさ)が3つ重なったような形をしているのが特徴で、万葉集の歌にも多く詠まれている。

■豆知識⑨『どら焼きと生どら焼きの違い』


コンビニスイーツで「生どら焼き」という商品をたまに見かけますが、「どら焼き」と何が違うのでしょうか。

 

「生どら焼き」は、中に生クリームが入っているどら焼きのことで、つぶあんと生クリームを一緒に挟んだものや、あんこ無しの生クリームだけのものなど、様々な種類が販売されています。『生』の「どら焼き」を「生どら焼き」と言うわけではないので注意しましょう。

煎餅(せんべい)

パリパリの醤油煎餅(せんべい)

小麦粉や米粉などを練り、薄く伸ばして鉄板で焼き上げた米菓「煎餅(せんべい)」は、以下の説話をルーツにしています。

――日光街道の宿場町の草加宿(そうかやど)で団子を販売していた老婆「おせん」。ある日、売れ残った団子を川に捨てようとしたら、通りかかった侍に「その団子を平らにして焼いて売ったらどうだ?」と提案を受けます。

 

その後、老婆は言われた通りに「つぶした団子」を販売。それが「煎餅」の原型となり、老婆の名前「おせん」にちなんで「せんべい」と名付けられるようになったのです。

■豆知識⑩『「せんべい」と「おかき」の違い』


違いが分かりづらい「せんべい」と「おかき」。「せんべい」関東を発祥とする米菓で、原料は「うるち米」「おかき」関西を発祥とし、「もち米」を原料にしています。「おかき」という言葉は、固くなった餅(=欠き餅)を語源にしていて、「おかき」を揚げたものは「あられ」と言います。




雪花菜(おから)

豆腐から取れたおから(雪花菜)

クッキーやケーキなど様々な料理で使われているヘルシー食材「おから」の漢字表記は「雪花菜」で、これは中国での「おから」の呼び名「雪花(シュエホワ)」に由来するものです。

「おから」は、豆腐を作るときに出る搾りかすの残りのことで、搾りかすを意味する「殻(から)」に、丁寧語の「御()」をつけて「おから」と称されています。

ちなみに、「おから」の「から」は、「空っぽ」を連想させて縁起が悪いということで、「卯の花(うのはな)」「きらず」「大入り」などの異称で呼ばれることもあります。

●卯の花・・白いウツギの花(※11)は別名「卯の花」と呼ばれていて、その見た目がおからのように見えたことから。
●きらず・・調理時に包丁で切る必要がないこと(=切らず)にちなんだもの。

●大入り・・芸能関連で使われている異名。寄席で「おから」と言うと空席を連想させることから、満席を願って「大入り」と呼ぶようになった。

(※11)ウツギの花・・アジサイ科ウツギ属のウツギ(空木)に咲く花のこと。茎が中空なことから、「中が空(うつ)ろ」の意味で「空木」の漢字が当てられている。

山葵(わさび)

ざるの上のわさび(山葵)

刺身や寿司に欠かせない、刺激的な辛さが特徴の香辛薬草「わさび」

「わさび」の花は、アオイ科の植物(=葵)とよく似ていて、の清流に自生することから漢字で「山葵」と表記されています。

読みの「わさび」は、鼻にツーンとくる特徴を表現した「悪障疼(=るい・わる・びく)」の頭文字をとったもので、他にも、鼻を走るという意味の「わさ」と、を意味する「び」が組み合わさってできたという説があります。

■豆知識⑪『わさびをすりおろす前は辛くない?』


わさびを食べた後にツーンとするのは、すりおろすことで生じる揮発性の辛味成分(=アリルイソチオシアネート)が、目や鼻を刺激するからです。そのため、すりおろす前のわさびは、そのまま食べても全然辛くありません

 

ちなみに、「わさび」は日本原産の香辛料ですが、市販の「チューブ入りわさび」には「西洋わさび」が混じっているので、区別するために日本原産のわさびは「本わさび」と呼ばれています。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

一般的な漢字の勉強法では、一問一答で丸暗記することが多いですが、そうやって覚えたものは長く記憶に残らないと言われています。

なので、多少時間がかかっても、漢字の由来・語源をきちんと調べて、記憶の定着率を高められるよう工夫したいところです。

今回ご紹介した「食べ物編」以外にも、いくつか記事を投稿しています。下記に関連リンクを貼っておきましたので、興味のある方は合わせてご参照ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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植物・草花編①】【植物・草花編②

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野菜・果物編】【寿司ネタ編
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