【2022春ドラマ】『元彼の遺言状』名言集|セリフで振り返る名シーン

机に広げられた分厚い本ドラマ名言・名セリフ集

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

新川帆立(しんかわほたて)の同名小説(第19回「このミステリーがすごい!」大賞受賞)を原作とした月9ミステリドラマ「元彼の遺言状」。

物語では、敏腕女弁護士・剣持麗子(綾瀬はるか)が、亡くなった元彼・英治(生田斗真)の残した「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を受けて、英治の友人かつ依頼人の篠田敬太郎(大泉洋)と共謀。篠田を犯人に仕立て上げて、莫大な遺産を手に入れようと画策します。

記事では、そんなドラマの名場面・名シーンを思い出せるよう、以下のことをまとめました。

ドラマ情報(基本情報と登場人物・キャスト)

各話ごとの名言・名セリフと気になる用語の解説

それでは、ドラマの名言・名セリフとともに内容を振り返ってみましょう。




ドラマ情報

基本情報

『元彼の遺言状』

――関西テレビ 毎週月曜 夜9:00~
公式情報
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原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』(宝島社)

【Amazon.co.jp】「元彼の遺言状/新川帆立」(宝島社)

脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑 暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏

視聴率
・第1話【12.1%】・第5話【8.6%】
・第2話【10.3%】・第6話【7.9%】
・第3話【10.3%】・第7話【8.6%】
・第4話【 9.0%】
――ビデオリサーチ調べ

登場人物(キャスト)

剣持 麗子【けんもち れいこ】(綾瀬 はるか)・・容姿端麗・スタイル抜群でお金に貪欲な敏腕弁護士。篠田と共謀し、元彼・英治の遺産山分け計画を立てる。事件(1-2話)後、譲り受けた「暮らしの法律事務所」で相棒・篠田とともに町弁(=町の弁護士)の仕事をはじめる。
篠田 敬太郎【しのだ けいたろう】(大泉 洋)・・英治の友人で、病気がちな彼のお世話をしていた。英治の死後、麗子と共謀して遺産を狙う。ミステリ作家を目指している。事件後、麗子の事務所に住み込みで働く。
森川 英治【もりかわ えいじ】(生田 斗真)・・麗子の元彼で、森川製薬の跡取り。療養中、自宅のロッキングチェアで死亡して発見される。「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残す。女性ミステリ作家・秦野廉の大ファン。

津々井 君彦【つつい きみひこ】(浅野 和之)・・麗子の上司で、彼女が所属する弁護士事務所の創業者。未熟だった麗子をいちから弁護士に育て上げた。英国紳士を気取っていつも傘を持ち歩く。
森川 富治【もりかわ とみはる】(生田 斗真)・・英治の兄で、英治とはうり二つ。森川家の長男だが遺産相続は放棄。大学の准教授(文化人類学)をしていて、狩猟免許を持つ。(1-2話)
原口 朝陽【はらぐち あさひ】(森 カンナ)・・英治の元カノで看護師。性格は内気。生前の英治の身の回りのお世話をしていた。英治の遺体の第一発見者。(1-2話)

森川 紗英【もりかわ さえ】(関水 渚)・・英治の従兄弟。幼少期に英治に片思いし、元カノに対する妬みが強い。事件後、開業祝いに「暮らしの法律事務所」を訪問。一度見たものは絶対に忘れないという能力と森川家の財力を活かして、麗子たちに協力する。(1-7話)
村山 権太【むらやま げんた】(笹野 高史)・・「暮らしの法律事務所」に所属する英治の顧問弁護士。オーナーである英治に頼まれ、事務所を麗子に相続する。遺言状の入った金庫を何者かに盗まれ、その後毒殺される。(1-2話)
堂上 圭【どうじょう けい】(野間口 徹)・・英治の愛犬バッカスの主治医。息子の亮と2人で別荘に住む。元妻の真佐美が英治と不倫関係にあり、亮の本当の父親は英治。(1-2話)

森川 拓実【もりかわ たくみ】(要 潤)・・英治の従兄弟。森川製薬・専務派の人間で社長の金治から目の敵にされている。新薬開発で英治ともめていた。(1-2話)
森川 雪乃【もりかわ ゆきの】(笛木 優子)・・英治の元カノで拓実の妻。英治が療養すると同時に別れ、拓実と結婚した。(1-2話)
森川 金治【もりかわ かねはる】(佐戸井 けん太)・・森川製薬社長。英治の父親。事件の騒動で会社の株価が暴落して気が気でない。(1-2話)
森川 真梨子【もりかわ まりこ】(萬田 久子)・・森川製薬専務。英治の叔母。金治とは、社内の覇権争いで犬猿の仲。(1-2話)
神田【かんだ】(ト字 たかお)・・「暮らしの法律事務所」1階にあるオリエント文庫の店主。物語の最後に店主が手にした小説が次話のエピソードを暗示している。2話▶3話(そして誰もいなくなった)、3話▶4話(Yの悲劇)、4話▶5話(忘れられぬ花/見知らぬ乗客)、5話▶6話(黄色い部屋)、6話▶7話(予告殺人)、7話▶8話(誰の死体?)(2-7話)
橘 五郎【たちばな ごろう】(勝村 政信)
・・警視庁捜査一課刑事。(3-7話)

真美【まみ】(佐々木 春香)・・乗車前のアルコール検査に引っかかり社長に暴行した女性ドライバー。本人は飲酒を否定し、奈良漬けが原因だと主張。弁護を受け持った麗子に愛犬パトラッシュの散歩を依頼する。(3話)

黒丑 益也【くろうし ますや】(望月 歩)・・立ち退きを命じられた進藤不動産に交渉に訪れた際、遺体を発見。警察に通報後、殺人容疑をかけられ麗子に弁護を依頼する。ホストクラブ戦国で武田信玄の名で働く。父親はやくざ。事件の後、麗子の弁護料のツケを返すため、篠田に協力する。(3-7話)

進藤 昌夫【しんどう まさお】(画大)・・進藤不動産社長。立ち退き反対派リーダーのレストランを放火する。ゴルフクラブで頭部を殴打され死亡。(3話)

尾形【おがた】(おかやま はじめ)・・黒丑の家の隣の住人。関東理科大学教授。進藤の放火を目撃する。(3話)

秦野 廉【はたの れん】(宮田 早苗)・・篠田が敬愛する女性ミステリ作家。累計発行部数1500万部に及ぶ「胡桃沢啓二(くるみざわけいじ)シリーズ」の作者。新作小説「甘い殺人」の発表会見時に「人を殺した」と告白する。(4話)
清宮 加奈子【きよみや かなこ】(中島 亜梨沙)・・秦野から新作「甘い殺人」の原稿を読んで欲しいと頼まれ、その後、「夫を殺してしまった」と言って警察に出頭する。(4話)
清宮 希【きよみや のぞみ】(白鳥 玉季)・・清宮加奈子の娘。本好き。(4話)

真梨邑 礼二【まりむら れいじ】(藤本 隆宏)・・投資会社「M&Sキャピタル」代表取締役。会社の25周年パーティーの最中に殺人事件が発生する。(5話)
庄司 健介【しょうじ けんすけ】(高橋 洋)・・投資会社「M&Sキャピタル」共同代表。25年前、真梨邑とともに会社を立ち上げる。(5話)

浜野 美咲【はまの みさき】(遊井 亮子)・・アクアショップ「ハマノ」を経営。パーティーの一週間前に夫が溺死して見つかる。夫の女癖の悪さに悩んでいた。(5話)

森 蘭丸【もり らんまる】(味方 良介)・・ホストクラブ「戦国」のナンバー2。信長殺害後、麗子に弁護を依頼する。本名は栗花落海斗(つゆりかいと)。旧財閥系・栗花落ホールディングスの次男。(6話)

織田 信長【おだ のぶなが】(土井 一海)・・森に殺害されたホストクラブ「戦国」のナンバー1。トレードマークは指輪。自分の店を持つために夜はホスト、昼は起業セミナーで勉強。独立に合わせて生命保険を解約しようとしていた。(6話)
木下 雄一郎【きのした ゆういちろう】(尾上 寛之)・・緑町教会の神父。15年前はやくざだった。服役中に子どもが生まれ、出所後かたぎに。7年前に子どもを亡くす。(6話)

武藤 利夫【むとう としお】(谷川 紹一朗)・・ヒグマ食品の総務部長。「毒入りシチューで死人が出る」という予告脅迫文が届き、麗子に弁護を依頼する。M&Aを控えているため、隠密に騒動を解決したいと考えている。(7話)

小野 香澄【おの かすみ】(西山 繭子)・・ヒグマ食品社員食堂の管理者。外部運営だった食堂を社内運営に切り替え、大きな実績を上げる。商品開発部の同期の木村(川島潤哉)とはライバル関係にある。(7話)

山谷 典子【やまたに のりこ】(高田 聖子)・・ホスト黒丑の太客(=太っ腹な客)。遺産目当てに近づいてきた後妻が父親に毒を盛ったとして、麗子に死因調査を依頼する。(7話)

平井 茜【ひらい あかね】(三戸 なつめ)・・電車で津々井に痴漢をされたと訴えた女性。KMT法律事務所の若松(三浦誠己)を弁護士として雇う。(7話)




名言・名セリフ一覧

弁護士バッジ

第1話(殺人犯が全財産を相続!?遺言状ミステリーが遂に開幕)

「お金にならない仕事はしない主義なの。」

依頼人から容赦なく弁護料をぶんどる敏腕弁護士・剣持麗子(綾瀬はるか)の口癖。

▶▶高額な弁護料をとって依頼人から逃げられてしまうほどお金に貪欲な麗子。このセリフはそんな彼女の性格を端的に表していて、その後麗子は、英治の遺産が莫大であることを知って、篠田と共謀して森川家の犯人選考会に乗り込んでいくことになります。

「与えることは、奪うこと・・」

英治の兄・森川富治(生田斗真)がポトラッチの話を引用して口にしたセリフ。

▶▶弟・英治から受けた返しきれない恩(救世主ベビーである英治の血液によって自分が生かされていること)で大きな苦しみを抱える兄の富治。このセリフは、英治が残した遺言状の本質をついていて、ポトラッチのように莫大な恩を与えることで逆に相手を苦しめ支配できるという『復讐』の意味が隠されているのだと、彼の口から語られます。

 

英治の死をきっかけに浮き彫りになった、森川家を取り巻く人間のねじれた関係性。痴情のもつれ・怨恨・覇権争いなど、英治殺害に至るさまざまな動機を持つ彼らのうち、いったい誰が犯人なのか。ミステリーならではの謎めいた物語の開幕に、今後の展開がとても気になります。

第2話(超敏腕女弁護士が暴く殺人犯の目的!150億の行方は!?)

「事件が起きて、その真相を解明する時、関係者を一同に集めるのがミステリーのセオリーです。」

真犯人が分かったという麗子とともに前に立った篠田(大泉洋)が、森川家の人間に向けて言ったセリフ。

▶▶森川家を一同に集めて、麗子の口から語られた一連の事件の真相。英治の遺体のそばにあった新薬のアンプルは、犯人を拓実だと思わせるために真犯人が用意したもので、発見した雪乃たちが製薬会社の利権のためにそれを隠蔽し、死亡診断書を改ざん。結果、真犯人の思惑通り、英治の遺体は検死されるのを免れます。その後、金庫にあったDNA鑑定書と愛犬バッカスを『鍵』にして麗子の口から明かされた事件の真犯人は意外な人物で・・。

 

第2話であっけなく幕を閉じてしまった遺産相続事件。次回からはまったく違う事件が描かれるそうで、どうやらタイトルの「元彼の遺言状」は、英治が麗子に残した「しのだをたのんだ」という暗号文(=遺言)を別の意味で指していたようです。




第3話(最強バディが新しい事件に!家族が消える家?撲殺死体と灰の謎は・・)

「私なら絶対に勝つ自信があります。そして同じだけ、立ち退かせる自信があります。」

進堂(画大)殺害の容疑がかかった黒丑(望月歩)の弁護を引き受けた麗子が、事件の背景に立ち退き問題があることを知り、単身で常国建設へ。そこで、開発担当者に向けて言ったセリフ。

▶▶ショッピングモール開発による立ち退き交渉で難航していた常国建設の担当者のもとを訪れ、問題を解決するための秘策を提案する麗子。それは、水道の老朽化問題を利用して、住民をいっせいに立ち退かせるというものでした。

 

住民一人あたり1000万円の大口案件に思わずにんまりする彼女。お金のためなら何でもするその姿はまさに貪欲そのものです。ただ、残念ながら最後に津々井に丸々案件を奪われて、悔しさのあまり「このたぬきじじいが!」と暴言を吐くことになります。

第4話(超人気作家の激白!しかし、新たに実行犯と名乗る人物が現れ・・)

「ミステリ小説の中では、一見、非合理的にしか見えない行動の裏にも、必ず犯人なりの理屈が隠されているんだ。」

秦野廉(宮田早苗)と清宮加奈子(中島亜梨沙)の「私が殺した」発言の後、篠田が麗子に語ったセリフ。

▶▶DVに苦しむ妻が夫を自殺に見せかけて絞殺するという、秦野廉が書いた新作「甘い殺人」になぞらえた殺人事件が発生。事件後、「自分が殺した」と秦野が新作発表会見で告知し、さらに清宮加奈子が「夫を殺害した」と警察に出頭。はじめは加奈子が秦野の小説を読んで犯行に及んだと思われていましたが、彼女の娘・希の登場とともに、物語は2転3転していきます。

 

彼女たちの非合理な行動の裏にあった、娘をかばう親心と人気作家としての思惑。そんな、ミステリらしい意外な結末にも驚かされましたが、それ以上に、篠田の作家への敬愛の情を強く感じる内容だったように思います。




第5話(篠田の謎が動き出す!栄治との出合い・・!?元彼の真意とは)

「交換殺人のポイントは、殺す動機があるのに絶対に殺せない強固なアリバイがあること――。」

事件の真相にたどり着いた篠田と麗子が互いに語ったセリフの一つ。

▶▶投資会社「M&Sキャピタル」の25周年パーティーの最中に殺人事件が発生。その事件の裏に、女癖の悪い夫を殺そうと考えていた女性との交換殺人の取り交わしがあると麗子たちは推理します。しかし実際にパーティーで殺されたのは、本来殺されるべきはずだった人間とは異なる人物で・・。

 

会社が大きくなり、有名になってしまったがゆえに生まれたパートナーとのひずみ。周りから注目を浴び、自分より力を持った相手に妬み・疎ましさを募らせた結果起きた事件の悲しい顛末に、胸が詰まる思いがしました。

第6話(開始1分で犯人が分かる!?遂に明かされる篠田の正体は・・)

「白でも黒でも関係なくお守りします。あなたが嘘でもつかない限り――。」

会社(=栗花落ホールディングス)の威信のため、息子の弁護を麗子に依頼する栗花落礼子(赤間麻里子)。そんな彼女との対話の途中で、麗子が森(味方良介)に向けて言ったセリフ。

▶▶森が信長(土井一海)を殺害するシーンから始まる、いわゆる古畑任三郎のような倒叙形式をとった今回の物語。彼の「自分は殺ってない」という言葉を信じて弁護を引き受けた麗子は、密室トリックの謎を解いて別の第三者の関与を証明しようとします。しかし、事件を調べるうちに、物的証拠(指輪)や犯行の動機(保険金)が見つかり、犯人が森であることが明白になっていって・・。

 

嘘をつく依頼者は弁護できない――。そう言って結局、弁護を辞退した麗子。たとえ巨額の弁護料がとれる大口案件であっても、嘘を証言する依頼人は絶対に弁護しようとしないその態度に、互いの信頼関係と弁護士としての正義に重きを置く、彼女の強い信念を見たような気がしました。

第7話(同時多発事件!事件は全て事務所で解決!?正体は○○の中に・・)

「弁護士は、お一人お一人としっかり向き合う。それが私のポリシーですから。」

毒入りシチューの脅迫文騒ぎの真相が解明され、物語の最後に津々井(浅野和之)が社員食堂責任者の山谷(西山繭子)に向けて言ったセリフ。

▶▶津々井を痴漢で訴えた被害者女性は、実はかつて企業へ集団訴訟を起こした原告側の人間で、彼女が裁判後の和解による名ばかりの再就職斡旋(あっせん)に恨みをつのらせ、電車で偶然会った津々井に痴漢の罪を着せたことが物語の後半に判明します。そのことで津々井は、弁護士として原告側の話をきちんと聞くべきだったと自戒。社員食堂の毒入りシチュー騒動の最後にこの言葉を残します。

 

外からは見えない労働環境の実態を知るためには、社員一人ひとりへの聞き取り調査が何より大事だということ――。自身の弁護士としてのあり方に強いこだわりを持つ津々井の、英国紳士らしい一面が見えるストーリーだったように思います。




用語解説

古びた本と鍵

ねじれた家(Crooked House) (1話)

ねじれた家/アガサ・クリスティー
【Amazon.co.jp】「ねじれた家/アガサ・クリスティー」(クリスティー文庫)

1949年に発表されたアガサ・クリスティー(※1)の推理小説で、祖父が殺されたにも関わらず遺産の行方に腐心する、ねじれた家族の様子が描かれる。

(※1)アガサ・クリスティー(Agatha Christie)【1890~1976】 ・・イギリスの推理作家。ミステリの女王と呼ばれる。代表作は「そして誰もいなくなった」「オリエント急行殺人事件」「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」。

原題の「Crooked House」は作品の中で引用されたマザーグース(※2)の童謡「There was a crooked man(いびつな男がおりました)」の最終節の歌詞「in a little crooked house(いびつに仲良く暮らしました)」に由来する。

(※2)マザーグース(Mother Goose)・・イギリスで古くから親から子に伝承されてきた童謡の総称のこと。「マザーグース」という名は、1697年にフランスで出版されたシャルル・ペローの童話集の口絵の英訳「mother goose’s tales」に由来する。聖書やシェイクスピアと並ぶ教養の基礎となっている。

ポトラッチ (1話)

北アメリカ先住民(インディアン)の社会に見られる儀礼的な贈答競争のことで、部族間で贈り物をする場合、贈られた方はもらった以上のものを返さなければならないという決まりがある。

贈答を繰り返すたびに贈り物は大きくなり、お返しができなければポトラッチの敗者に。敗者は相手に従属しなければならず、そうやって特定の部族が贈答によって相手部族を支配していく。

救世主ベビー(Saviour Sibling) (1話)

移植が必要な難病を持つ兄・姉を救うために、ドナーになるべくして生まれてきた子どものこと。両親は複数の受精卵を作って、移植に適した受精卵を選んで妊娠、出産する。ただし、受精卵を選別する方法は、優性思想につながるという批判もあり、倫理的な面で問題を抱えている。

ドラマでは、血液の病気を持つ富治のために英治が救世主ベビーとして生まれてきたと説明される。

弁護士番号  (2話)

司法試験合格後、弁護士として活動するには、日本弁護士連合会(日弁連)の弁護士名簿に登録する必要があり、その際に割り当てられる番号のことを「弁護士番号」という。ドラマでは、村山が金庫の暗証番号としてこれを使っていた。

奈良漬け  (3話)

小皿の上の奈良漬け

白うり、きゅうり、スイカなどの野菜を酒粕(さけかす)に漬けたもの。

原料が酒粕のためにアルコール分が含まれており、多量に食べるとアルコール検査に引っかかることがある。

※血中アルコール濃度が0.03%以上の場合、酒気帯び運転となる。奈良漬けで言うと約60切れ相当の量。




咲き分け  (3話)

同じ株から生まれた枝に形や色の違う花が交じり咲くこと。ツツジやアサガオ、ウメなどの植物で見られる現象で、色素を作り出す遺伝子の突然変異が原因だと言われている。

黒丑は、父親が死体を埋めたことでツツジの色が変わったと思い込んでいた。

そして誰もいなくなった(And Then There Were None)  (3話)

そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー
【Amazon.co.jp】「ねじれた家/アガサ・クリスティー」(クリスティー文庫)

1939年刊行のアガサ・クリスティの長編推理小説。孤島に集められた10人が童謡に合わせて殺される、いわゆる「見立て殺人もの」。

3話の事件もこれと同様の同一犯による見立て殺人だと篠田は推理した。

※事件の起きた場所=秋須坂(火事【秋の】と頭部の撲殺【須の】と土に埋められた死体【坂の】)

民法162条【取得時効】 (3話)

他人の物でも、契約書なしに20年間善意のもとに所有していたら自分の物になる時効制度。黒丑の父親はそのことを知って「この家に住み続けろ」と息子に言葉を残した。

ガナッシュのチョコ  (4話)

生クリームとチョコレートを合わせて作ったチョコクリームで、口溶けがほどよいのが特徴。

発祥地であるフランスの古語「ganache(のろま)」を語源にしていて、ガナッシュ(ganache)という言葉は、溶かしたチョコレートにうっかり生クリームをこぼした見習いパティシエに向かって、親方が「Que!ganache!(うすのろ)」と怒鳴ったことに由来する。

犯人には辛いけど、女の子には甘い男・胡桃沢啓二【くるみざわけいじ】(=秦野廉の小説に登場するパティシエ探偵)が好んで食べたチョコレート。

地蔵背負い  (4話)

背後から相手の首に縄をかけ、地蔵を背負うようにして首を絞める方法。

力がなくても相手を絞殺することが可能で、索条痕が首吊り自殺に似ているため、自殺か他殺かの見分けがつきにくい。




牧師館の殺人(The Murder at the Vicarage)  (4話)

牧師館の殺人/アガサ・クリスティー
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アガサ・クリスティーが1930年に発表した長編推理小説で、ミス・マープルが初登場する作品。1つの死体に対し、犯人と名乗る人物が2人現れる。

Yの悲劇(The Tragedy of Y)  (4話)

Yの悲劇/エラリー・クイーン
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1932年に発表されたアメリカの推理作家エラリー・クイーン(※3)の本格推理小説。ミステリの最高傑作として高く評価されている作品。

ドラマ内(4話)では、この「Yの悲劇」のように小説通りの殺人が起きる。(秦野廉の新作「甘い殺人」に書かれた「睡眠薬・モナカ・電気コード・地蔵背負い」が実際の殺人現場で使われる。)

(※3)エラリー・クイーン(Ellery Queen)・・アメリカの推理作家。フレデリック・ダネイとマンフレッド・リーの合作ペンネーム。本格ミステリの巨匠と呼ばれる。

忘られぬ死(Sparkling Cyanide)  (5話)

忘られぬ死/アガサ・クリスティー
【Amazon.co.jp】「忘られぬ死/アガサ・クリスティー」(クリスティー文庫)

1995年に発表されたアガサ・クリスティーの長編小説。ドラマの5話のように、レストランで一人の女性が死ぬところから始まる。ポアロシリーズに基づいた作品だが、登場するのはポアロではなくレイス大佐。

見知らぬ乗客(Strangers on a Train)  (5話)

見知らぬ乗客/パトリシア・ハイスミス
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パトリシア・ハイスミス(※4)の最初の長編小説。殺したい相手を交換して殺害する、いわゆる「交換殺人」をミステリとして初めて扱った作品。

交換殺人では、被害者・加害者の間に動機がないため足がつきにくく、殺したい相手が殺害されている間にアリバイが作れるというメリットがある。

(※4)パトリシア・ハイスミス(Patricia Highsmith)【1921-1995】・・アメリカ・テキサス州生まれの人気作家。代表作「太陽がいっぱい」でフランス推理小説大賞を受賞。同作と「見知らぬ乗客」が映画化される。




授かり効果(endowment effect)  (6話)

自分の所有している物への評価が他人の評価よりも高くなり、手放しくたくないと考える人間心理のことで、いったんもらったと思ったものを奪われるとものすごく苦痛に感じる。1980年アメリカの行動経済学者リチャード・セイラーが論文上で命名。

黄色い部屋の秘密(Le Mystère de la chambre jaune)  (6話)

 黄色い部屋の秘密/ガストン・ルルー
【Amazon.co.jp】「黄色い部屋の秘密/ガストン・ルルー[新訳版]」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ガストン・ルルー(※5)の推理小説。「黄色い部屋の謎」とも言う。1907年にフランスの週刊挿し絵入り新聞「イリュストラシオン」に連載され、1908年に発刊。密室トリックを扱った古典的名作として知られる。

(※5)ガストン・ルルー(Gaston Leroux)【1868-1927】・・フランスの小説家、ジャーナリスト。モーリス・ブランと並ぶ人気作家。代表作は「オペラ座の怪人」。

予告殺人(A Murder is Announced)  (7話)

予告殺人/アガサ・クリスティー
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1950年発刊のアガサ・クリスティーの推理小説で、ミス・マープルシリーズの長編4作目。ある日、新聞社の広告欄に殺人予告が掲載。推理好きのおばあさん・マープルが黒幕の存在に気付き、クラドック警部とともに事件の謎を解明していく。


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