【ドラマ】日曜劇場「東京MER~走る緊急救命室~」名言・セリフ集|医療用語付き

机に広げられた分厚い本 ドラマ名言・名セリフ集

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

大規模な事故や災害、未知の感染症から住民を守るために、東京都に新たに発足した「東京MER(Mobile Emergency Room)」こと「走る緊急救命室」。

MERのチーフドクター・喜多見幸太役を演じるのは、「テセウスの船」「恋愛漫画家」で名演を見せた鈴木亮平です。

記事では、そんなドラマの名場面・名シーンを思い出せるように、以下のことをまとめました。

ドラマ情報(基本情報と登場人物・キャスト)

各話ごとの名言・名セリフ

気になる医療用語・ミンのことわざの解説

それでは、ドラマの名言・名セリフとともに内容を振り返ってみましょう。




ドラマ情報

基本情報

『TOKYO MER~走る緊急救命室~』

――TBS系 日曜夜9:00 2021年7月4日から9月12日まで放送

公式サイト
https://www.tbs.co.jp/TokyoMER_tbs/
主題歌:「アカリ」GReeeeN
(ZEN MUSIC / UNIVERSAL MUSIC)
▶公式MV:https://youtu.be/GOIuU0ejpzc
脚本:黒岩 勉
企画:高橋 正尚
音楽:木村 秀彬
プロデューサー:武藤 淳、渡辺 良介(大映テレビ)、八木 亜未(大映テレビ)
演出: 松木 彩、平野 俊一

視聴率
・第1話(14.1%)・第7話(15.0%)
・第2話(14.3%)・第8話(14.5%)
・第3話(14.4%)・第9話(15.0%)
・第4話(10.1%)・第10話(13.5%)
・第5話(10.8%)・最終話(19.5%)
・第6話(  8.4%)
――ビデオリサーチ調べ

登場人物(キャスト)

喜多見 幸太【きたみ こうた】(鈴木 亮平)・・TOKYO MERのチーフドクター。指揮官として現場で的確な指示を出し、外科手術も迅速にこなす敏腕医師。「待っているだけでは助けられない命がある」をポリシーに、命を張って人命救助にあたる。

音羽 尚【おとわ なお】(賀来 賢人)・・TOKYO MERの医師。厚生労働省から派遣された医系技官(=医師免許を持つ国家公務員)。官僚になったのは日本の医療制度の不平等を解消するため。厚労省に仕えてMER解体の計略に加担してはいるが「患者の命より大事なものはない」という医師としての信念は揺るがない。クールで感情を外に出すのが苦手。
弦巻 比奈【つるまき ひな】(中条 あやみ)・・TOKYO MERの医師。東京海浜病院の循環器科研修医で、指導医の高輪のもとで医療を学びながら並行してMERに所属する。初めは喜多見のやり方についていけなかったが、2話での事件を機に彼のことを見直し、MERの仕事にやりがいを感じるようになる。
蔵前 夏梅【くらまえ なつめ】(菜々緒)・・TOKYO MERの看護師。東京海浜病院の入院患者を担当し、副看護師長も務める。3話では、娘の桃花の前で勇敢な母親の姿を見せた。MER参入のきっかけとなったのは絵本の「ナイチンゲール」。
ホアン・ラン・ミン(フォンチー)・・TOKYO MERの看護師。ベトナムの看護師で、経済連携協定(EPA)で来日した。日本で最先端の医療を学び、祖国ベトナムで役立てたいと考えている。日本語が堪能で、ときおり的を射たことわざ・故事成語を披露する。
徳丸 元一【とくまる もといち】(佐野 勇斗)・・TOKYO MERの臨床工学技士。医療機器のスペシャリストで、人工呼吸器や人工心肺装置の保守点検を行う。
冬木 治郎【ふゆき じろう】(小手 伸也)・・TOKYO MERの麻酔科医。メンバーや患者に対して常に気を配るムードメーカー。6話で、息子・壮太の前でヒーローとしての勇姿を見せ、喜多見から副チーフの称号をもらう。
千住 幹夫【せんじゅ みきお】(要 潤)・・東京消防庁即応対処部隊(レスキュー隊)隊長。人命救助に対して強い信念があり、自らの危険を顧みずに現場に飛び込む喜多見と衝突する。

駒場 卓【こまば すぐる】(橋本 さとし)・・危機管理対策室室長。警察・消防と連携を取って的確な指示を出し、東京MERの活動を全面的にバックアップする。ハイパーレスキュー隊での指揮経験を持つ。
喜多見 涼香【きたみ すずか】(佐藤 栞里)・・喜多見幸太の妹。東京海浜病院のNPO法人スタッフとして小児患者をケア。MERメンバーによくお手製のお菓子を振る舞う。音羽に好意を持っている。

高輪 千晶【たかなわ ちあき】(仲 里依紗)・・東京海浜病院の循環器外科医。国内の数少ない心臓移植を成功させた実力者。比奈の直属の指導医にあたり、彼女の教育をするとともに悩み相談も引き受ける。喜多見の婚約者であったが5年前に離婚。
赤塚 梓【あかつか あずさ】(石田 ゆり子)・・東京都知事でTOKYO MERの発案者。危険と隣り合わせの医療を成し遂げられる唯一無二の逸材として、喜多見をチーフドクターに任命する。厚生労働大臣の白金眞理子(渡辺真起子)と敵対関係にある。




名言・名セリフ一覧

医療のイメージ

第1話(待っていては救えない命がある)

「待っているだけでは助けられない命もありますから――。」

身の危険を顧みずに患者の命を救おうとする喜多見(鈴木亮平)のやり方に批判的な音羽(賀来賢人)。そんな彼に向けて言った喜多見のセリフ。

▶▶喜多見の信念とも言える言葉です。アメリカでの両親の死をきっかけに、彼は、患者が搬送されるのを待つのではなく、医師そのものが現場に向かって命を助ける、そんな医療のあり方を追い求め続けます。

「どの命が重要かなんて、俺たちには決める権利なんてないですよね。医者にできるのは、ただ目の前の命を救うことだけですよ。」

「バス内の乗客よりトラック運転手を優先させたことに、ネット上で批判の声があがっている」と非難する音羽。それに対しての喜多見の言葉。

▶▶たとえ事故の原因が運転手にあったとしても、人命救助において、優劣をつけたり私情を交えたりしてはいけない――。命の重みはみんな一緒で、被害者・加害者に関係なく、目の前の患者を救うことこそが本来の医者の使命だと喜多見は主張しました。

第2話(若き研修医が挑む『命を背負う責任』)

「比奈先生、履歴書に書いてたでしょ。医者になった理由。『人の命を守りたいから』って。だから選びました。当たり前のことなんですけど、意外と少ないと思うんですよね。ただ純粋に人の命を救いたいという医者は・・。

大事なのは、どんな状況でも目の前の命を救おうとする覚悟です。比奈先生にその覚悟があるってこと、今日現場で見せてくれました。」

「自分をなぜMERのメンバーに入れたのですか?」と聞いてくる比奈(中条あやみ)に返した喜多見のセリフ。

▶▶人の命を救うこと――。そんな医者として当然持つべき信念を、自ら危険を冒してまで患者を救えなかったり、責任逃れをしたり、保身に走ったりと、多くの医者が持てていないのが現実です。

 

「純粋な心を持っていたからこそあなたを選んだ」という喜多見の言葉には、彼が医者として大切にしたいものが象徴されているように感じました。




第3話(立てこもり事件・・人質の少女を救え!)

「いい加減にしろ!目の前で子どもが死にかけているんだぞ。メンツとか恥とかそんなものどうでもいいでしょ――。』

日葵ちゃん(加藤柚凪)の治療のために「女性看護師をよこせ」と要求する犯人(川島潤哉)。そんな犯人に対して警視庁上層部は、民間人を危険にさらしたら信用問題に関わるからと言って「看護師に扮装した女性警官に行かせろ」と現場に指示します。

そのことに怒りを露わにして言った喜多見のセリフ。

▶▶人質の命と民間人を危険から守ることが警察の本来の使命であるのに、自分たちの組織の信用や立場を守ることを優先させようとする警察上層部。そんな彼らの自己本位な発言に、穏和でめったに怒らない喜多見も怒りを爆発させます。

第4話(トンネル崩落!移植手術へ命のタイムリミット)

「音羽先生は信頼できる医者です。心臓は間違いなく移植適合基準にあります。それに、一番あきらめたくないと思っているのは、高輪先生ですよね。大丈夫、千晶ならやれる。」

事故現場から心臓を持ち出して「心臓移植を再開して欲しい」と頼み込む音羽に対し「リスクが高く、確証もないのに移植できない」と拒絶を示す千晶(仲里依紗)。そんな彼女に言った喜多見のセリフ。

▶▶心臓外科医として、患者の命を救いたいとは思っているが、リスクを考えて二の足を踏んでしまう千晶。そこには、現場の二次被害をおそれて判断に迷いを見せる駒場と共通するものがあるように思えました。

 

その彼女の気持ちに踏ん切りをつけさせたのが喜多見のこのセリフで、「高輪先生」と呼んでいた名前が「千晶」に変わったところに、同じ医師としての立場を越えた、元夫ならではの励ましのメッセージが込められているように感じました。




第5話(妊婦に迫る炎!絶体絶命の密室で母子の命を救え)

「人の命よりも大事なものなんて、この世にはないんです。」

「幹事長の天沼(桂文珍)を優先させなさい」という白金大臣(渡辺真起子)の忠告を無視し、今すぐに手術が必要な患者を助けることを選んだ音羽。そのことに腹を立てた天沼に対して言った音羽のセリフ。

▶▶官僚として政治家に背くことができない音羽でしたが、目の前で苦しむ患者の姿を見て、その気持ちがひどく揺れ動きます。今すぐに救わなければならないのは誰か。医者としてか、官僚としてか・・。2つの立場に挟まれた彼が、官僚としての地位を捨てて選んだ答え――。

 

セリフを放ったときに見せた音羽の誇らしげな顔が印象的で、自分が助かることばかり考えて、身勝手な行動ばかり繰り返す天沼を痛快なくらいに一断したところも良かったと思います。

第6話(小学生が山で謎の大量失踪、親子の絆を救え)

「俺は、音羽先生やみんなのことを信じてますから――。」

遭難した児童の捜索のために「メンバーを3つに分ける」と提案する喜多見に対し、「チームを分散するのは危険だ」と反発する音羽。そんな彼に言った喜多見のセリフ。

▶▶「リーダーとしての喜多見の存在があるからこそ、MERは力を発揮できる」と、バラバラになることへ反対の意を示す音羽。それに対し喜多見は「たとえ自分がいなくても、彼ら自身で判断して困難を乗り越えられるはずだ」と主張します。

「オペ室の患者の命を守るのが、麻酔科医の仕事です。」

ハチ毒でアナフィラキシーショックを起こした冬木の息子・壮太(潤浩)の手術を一人で執り行う喜多見。そんな彼のもとへ、冬木(小出伸也)がふらつきながら現れ、「自分も手術を手伝いたい」と言って口にしたセリフ。

▶▶スズメバチに刺され、ショック状態に陥りながらも、息子・壮太の手術のために麻酔科医としての使命を果たそうとする冬木。

 

彼を突き動かしたのは、身の危険を顧みずに友だちを守ろうとした息子の勇気ある行動で、「麻酔科医として患者の命を守る」という言葉の中に、MERのメンバーとして、さらには父親として勇敢なヒーローでありたいという熱い思いを感じました。




第7話(新たな敵は警察、追い込まれた弱者を救え!)

「人の命と命令、どっちが大事?私、知ってます。本当は日本人、みんな優しいって。みんないい人ばかりだって。私、知ってます。お願いします――。」

喜多見たちが救出した外国人労働者の搬送の対応にあたるミン(フォンチー)。そんな彼女が、本庁の命令に従って何一つ手を貸そうとしない警察官に向けて言ったセリフ。

▶▶かつて音羽が、目の前の患者の命と官僚としての立場を天秤にかけて天沼幹事長に逆らったように、警察官たちも、ミンの言葉に触発されて上の指示に反する行動をとるようになります。

 

保身のために日本人が持つ優しさ・思いやりの情まで捨てないでほしいと訴えかけるミンの言葉には、とりわけ胸を打つものがあります。

第8話(暴かれた禁断の過去!仲間との絆に、終焉)

「待ってるだけじゃ救えない命があります――。」

病院の電源を復旧しに行った喜多見との連絡が途絶え、MERメンバーが助けに向かおうとすると、駒場が「崩落のおそれがあるから、レスキュー隊の到着を待て」と制止。そのことに反発して言った音羽のセリフ。

▶▶1話で喜多見が言ったセリフを、今度は音羽が口にします。MERで喜多見と行動をともにするうちに、次第に心情が変化し始めた音羽。

 

かつては「命をかけてまで患者の命を救う必要はない」と喜多見と対立していたのに、いつのまにか救うべき患者のために命がけの行動をとるようになって――。そんな彼の変貌を象徴するような言葉でした。




第9話(大使館で事故!突入すれば国際問題、究極の選択)

「あなたは、レスキュー隊のことを何も分かっていない。要救助者より自分の命を優先させたら、レスキュー隊じゃないんだよ!

本物のレスキュー隊は、自分の命を犠牲にしてでも誰かを助ける覚悟を持っています。喜多見チーフも、医者でありながら自分の命を犠牲にして誰かを助けに行く、あの二人は似たものどうしなんです。絶対に最後の最後まであきらめず、要救助者のことを救おうとしているはずだ。」

赤塚から判断を任され、「要救助者と喜多見、千住の3人を助けにいくべきだ」と進言する駒場に「もう要救助者は亡くなっているでしょう?」と言い返す久我山(鶴見辰吾)。そんな久我山に放った駒場のセリフ。

▶▶対策室長としての立場上、全てのリスクを考慮しなければならず、また、自身の判断で誰かを死なせてしまうかも知れないという恐怖で、赤塚のように思い切った行動がとれない駒場。

 

彼が言ったセリフには、全権を託してくれた赤塚の期待に応えようとする思いが込められていて、さらに「命をかけて闘う――」とレスキュー隊の覚悟を説いた部分に、足を負傷してもなお患者の命を救おうとした、彼自身の過去とのつながりを感じました。

第10話(最終章前編、ついに死者が?誰よりも守りたい人)

「いい加減にしろ!だったらお前らが手伝え。やれよ、できるのかよ。喜多見チーフがいればこの人は救える。くだらない噂に振り回されてないで、あの人が何をするのか、その目で見て判断しろ。」

SNSの情報を鵜呑みにし、「あの人は信用できないから」と言って大学の準備室に喜多見を閉じ込める医科大の生徒たち。そんな彼らに向けて言った音羽のセリフ。

▶▶マスコミやネット、SNSの情報に振り回されて冷静な判断ができないという、現代の社会問題を象徴するような生徒たちの行動。

 

何の確証もないネットの情報に流されず、実際に目で見て、きちんと調べて、自分の頭で判断すること――。普段から学びを生業としている学生だからこそ正しいリテラシーを持てと訴えかける音羽の言葉には、強く共感するものがありました。

最終話(伝説に消えた勇者たち、MER最後の戦い)

「確かに、彼らはヒーローなんかじゃありません。MERのメンバーは単なる医療従事者です。彼らは誰かに褒められたいからでも、認められたいからでもなく、ただ目の前の命を救いたいという気持ちだけで行動しています。

彼らは、喜多見チーフの青臭い理想を命がけで追い求めてきました。助けを求めている人を待っているのではなく、こちらから行く。彼らが到着したら、全ての傷病者を必ず助ける。このチームがいるというだけでみんなが安心する。――東京MERはそういう存在に成長しました。

今の日本に必要なのは、誰かのために頑張ることができる、彼らのような存在です。そして、それを支える周囲の協力です。ああだこうだと理屈つけて、安全な場所で批判ばかりするあなたたちに、彼らを笑う資格なんてない――。」

最終審査会で、喜多見のことを単なるヒーロー気取りだと揶揄し、MERはテロリストの隠れみだったんだとあざ笑う天沼。そんな彼に向けて言った音羽のセリフ。

▶▶喜多見がメンバーたちに語った理想のMER像を、審査会で見事に代弁した音羽。セリフでは、かつて喜多見が言った「そういった理想の存在になりたい」の部分が「そういう存在に成長しました」に置き換わっていて、そこに、理想が現実になったことを強調しようとする音羽の意思を感じました。

 

普段あまり感情を見せない音羽が発する熱のある言葉だからこそ、よりいっそう胸に響くものがあります。




気になる医療用語

試験管で培養

トリアージ   (1話)

大事故・災害などで同時に多数の負傷者が出た際に、傷病者の状態に応じて治療の優先順位を決めていくこと。「トリアージタグ」と呼ばれる色識別標識を用いて優先度を振り分ける(下記参照)。

【トリアージタグの種類】

赤タグ・・生命の危険が迫り、今すぐ治療が必要。
黄タグ・・処置に数時間の余裕があり、入院と治療が必要。
緑タグ・・生命の危険がなく、直ちに治療は必要なし。
●黒タグ・・すでに死んでしまっている、救命の見込みがない。

クラッシュ症候群  (2話)

災害時に手足・腹部などが長時間圧迫されて、細胞内にカリウム・ミオグロビンが遊離し、急性腎不全や代謝性アシドーシス(酸血症)を起こす病態。瓦礫(がれき)の中から助け出された被災者によく発生する。

高カリウム血症  (2話)

血液中のカリウム濃度が正常範囲(3.5~5.0nEq/L)を超えた状態で、腎不全などの腎臓が上手く機能していない時に起こる。胃腸・神経症状を併発し、さらに濃度が高まると心停止を引き起こす。

医療安全委員会  (2話)

医療事故に対する案件、重大因子について調査する病院内の委員会。安全全般に関する方針決定・審議を行い、病院の医療安全対策の推進を図る。

糖尿病 (3話)

糖尿病には1型と2型の二種類がある(下記参照)。

1型糖尿病・・自己免疫疾患。膵臓が免疫細胞によって攻撃・破壊されインスリンが産生できなくなり、高血糖状態に陥る病気。生活習慣や先天性で起こるものではなく、子どもや青年での発症が多い。
2型糖尿病・・遺伝的要因に生活習慣が加わってインスリンの分泌が低下する病気。糖尿病患者の95%がこの2型。




アナフィラキシーショック (3話・6話)

ハチの王様スズメバチ

体内に入った抗原(=ハチ毒などのアレルギー物質)によって、全身にアレルギー症状が起き、血圧低下・意識障害などの命に危険をもたらす過敏反応が生じること。

改正臓器移植法 (4話)

2010年に改正された「臓器移植・臓器提供」に関する基準を定めた法律。

改正点は以下の通り。

家族の承認があれば、患者本人の意思確認がとれていない場合でも臓器提供は可能。また、年齢15歳未満の死体からも臓器提供を可能とする。

臍帯脱出(さいたいだっしゅつ)(5話)

「臍帯(さいたい)」は「へその緒」を意味し、通常は赤ちゃんの後にへその緒がでてくるところを、赤ちゃんより先にへその緒が出てしまう状態のことを指す。これが起きると、血管が詰まって赤ちゃんに血液が送られず、最悪、死に至る可能性がある。

緊張性気胸(きんちょうせいききょう)(6話)

肺の中の空気が何らかの原因で肺の外へもれて、肺がしぼんでしまった状態を「気胸(ききょう)」と言い、外にもれた空気が肺や血管を圧迫している状態を特に「緊張性気胸」と呼ぶ。

「緊張性気胸」の治療には、一般的に、胸の中にたまった空気を外に出す「胸腔(きょうくう)ドレナージ」が行われる。

特発性拡張型心筋症(とくはつせいかくちょうがたしんきんしょう) (9話)

心臓の筋肉の収縮能力が低下し、左心室が拡張してしまう病気。5年生存率は76%。通常は薬物・非薬物治療が行われ、末期的状態の場合には心臓移植も考慮される。




その他の言葉(ミンのことわざなど)

栞の挟まった辞書

『虎穴(こけつ)に入(い)らずんば虎子(こじ)を得ず』 (2話)

――身の危険を冒さなければ、大きな成功・結果が得られないこと。

虎の子どもを得るためには、虎の住む巣穴に入り危険を冒さなければならない、という故事に由来することわざ。漢の武将・班超(はんちょう)がこの言葉を用いて武士たちを勇気付けた。

▶▶頭上から鉄骨の落下の危険性がある中で、見事に子どもたちを救助した東京MER。そんな状況を例えたミンの言葉(ことわざ・故事成語)です。

『同じ穴の狢(ムジナ)』 (2話)

――関係がないように見えて、実は仲間・同類であることのたとえ。

たぬきやキツネなど、穴をほってその中で生活する動物を総称して「ムジナ」と言い、これらの動物が1つの穴に一緒に住み着いていることから生まれた言葉。

ムジナには「人を化かして悪さをする」という言い伝えがあり、「悪事を働く仲間」の意味でも用いられる。

▶▶喜多見のやり方についていけず、反発心から、みんなと同じロッカーに名前を書くことをためらう比奈。そんな彼女が、喜多見が患者のアフターケアまでしていると知って、思いを改めてロッカーを使用することになります。東京MERのメンバーは、何だかんだ言っても、やはり同じ志を持つ仲間のようです。

SIT (3話)

特殊犯罪を取り扱う組織の「警視庁特殊犯捜査係」を指す名称。

「SIT」は一般的に「Special Investing Team」の略と認識されているが、実際は正式名を隠すために公舎の表札に書いた「捜査(S)」「一課(I)」「特殊班(T)」に語源がある。

『一念(いちねん)岩をも通す』 (4話)

かたく鎮座した岩

――強い信念を持って物事に当たれば、どんな事も成し遂げられること。

出典となったのは中国の古代説話集の「漢詩外伝」で、楚の国の熊渠子(ゆうきょし)が虎だと思って矢を放ったところ、実はそれは虎ではなく岩で、その岩には矢が見事に突き刺さっていたというエピソードにちなんだもの。

「一念」は、何かをしようと一筋に思うこと、「岩をも通す」は、硬い岩をも貫通する(=困難なことを成し遂げる)ことを意味する。

▶▶心臓移植のドナーが見つかり、レシピエントの汐里(しおり)ちゃんへの心臓移植が決定。そのことを喜んでミンが言ったことわざです。

『為せば成る、為さねば成らぬ何事も』 (5話)

――どんなことでも強い意志を持って行えば、必ずやり遂げられること。

江戸時代の米沢藩主(現在の山形県)・上杉鷹山(おうざん)【1751-1822】の言葉に由来する。

▶▶疑似患者による心肺蘇生トレーニングでアドレナリン投与までの時間20秒の壁を越えられず、悔しがるMERメンバー。そんな中でミンがこのことわざを口にしました。




『百聞(ひゃくぶん)は一見(いっけん)にしかず』 (6話)

――人から何度も聞くより、実際に自分の目で見たほうがよく分かること。

中国の漢書「趙充国伝(ちょうじゅうこくでん)」に由来する言葉で、チベット系遊牧民族を鎮圧しようと考えていた漢の宣帝(せんてい)が、趙充国に必要な戦略を尋ねたところ、「遠く離れた場所の戦略は立てにくいので、実際に現地に行って視察してから軍略を申し上げたい」と返されたことにちなむ。

▶▶MERメンバーにスマホの待ち受け画面(息子の壮太の写真)を見せるのを恥ずかしがる冬木。そんな彼に「見せて下さい」と言ってミンがこれを引用しました。

TNT(ティーエヌティー)火薬   (7話)

「TNT」は「トリニトロトルエン」の略称。トルエンに濃硝酸と濃硫酸を作用させてつくった「トリニトロトルエン」は、主に兵器用爆薬として、または硝酸アンモニウムと混ぜ合わせて工業爆薬として使用されている。

『魚(うお)の目に水見えず 人の目に空見えず』  (7話)

――水中で生活する魚が水の存在に気付かず、空気中にいる人間が空気の存在を意識しないように、あまりに身近な存在のものは目に入らず、そのありがたみが分からないこと。

▶▶爆発事故・食中毒として報道され、その事実が隠された爆破テロ事件。それに対して言ったミンのことわざです。

『鳴かぬ蛍(ほたる)が身を焦がす』 (8話)

美しきゲンジボタルの灯火

――口に出しては言わないが、心の中には切実な思いを秘めていること。

蝉(セミ)のように激しく鳴き立てられない蛍は、代わりに内に秘めた強い思いで身を焦がすように光っていることから生まれた言葉。原文は「鳴く蝉(セミ)よりも  鳴かぬ蛍が  身を焦がす」。

▶▶仲良さげに会話する涼香と音羽を見て言ったミンのことわざです。

ウィーン条約  (9話)

領事に関する一般国際法を明確にした条約。大使館を含む在外公館は、この条約において外交特権を有し、特命全権大使の同意なしにその敷地内に立ち入ることができない。

『覆水(ふくすい)盆に返らず』  (最終話)

――離縁した夫婦の仲は元には戻らないことのたとえ。転じて、一度起きてしまったことは二度と元には戻らないこと。

周の将軍・太公望(たいこうぼう)の逸話に語源があり、身勝手な夫の太公望に愛想を尽かして離縁した妻が、後に夫の出世話を聞いて慌てて復縁を迫ったところ、「覆水盆に返らず」と無下に返されたことにちなむ。

▶▶一連の事件解決後、喜多見と高輪が元夫婦だったことを知って驚くMERのメンバー。そんな彼らに向けて言った、ミンの最後のことわざです。




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