こんにちは、
りんとちゃーです。
同名漫画が原作の、放射線技師医療ドラマとして人気を博した「ラジエーションハウス」の第二期となる今作。主人公を務めるのは窪田正孝で、前作メンバーに新たなメンバーを加え、個性的な登場人物とともに様々な物語が紡ぎ出されます。
記事では、そんなドラマの名場面・名シーンを思い出せるよう、以下のことをまとめました。
■ドラマ情報(基本情報と登場人物)
■各話ごとの名言・名セリフと気になる用語の解説
それでは、ドラマの名言・名セリフとともに内容を振り返ってみましょう。
ドラマ情報
基本情報
『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』
――関西テレビ 月曜 夜9:00~ 2021年10月4日から12月13日まで放送
■公式サイト
▶https://www.fujitv.co.jp/radiationhouse2/
■原作:『ラジエーションハウス』
【Amazon.co.jp】ラジエーションハウス 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
(原作:横幕智裕 漫画:モリタイシ GJ/集英社)
■脚本:大北はるか
■音楽:服部隆之
■主題歌:『Remember Me/MAN WITH A MISSION』
(ソニー・ミュージックレコーズ)
▶公式MV:https://youtu.be/bCt-jPWd4QE
■企画:中野利幸
■プロデュース:草ヶ谷大輔
■演出:鈴木雅之、相沢秀幸、水戸祐介
登場人物(キャスト)
●五十嵐 唯織【いがらし いおり】(窪田 正孝)・・医師免許を持ちながらも、幼少期の甘春杏との約束を守るために放射線技師として働くドラマの主人公。2年のアメリカ留学を終えて、再び甘春総合病院で勤務することに。天才的な読影技術を持ち、周囲が気づかぬような病原を画像から見つけ出すことができる。
●甘春 杏【あまかす あん】(本田 翼)・・甘春総合病院・放射線科医。新院長就任後、外部の画像診断センターで働いていたが、唯織の帰国を受けて天春病院の医者として再就任、再びラジハのメンバーと一緒に働くことに。唯織とは幼馴染み。
●広瀬 裕乃【ひろせ ひろの】(広瀬 アリス)・・甘春総合病院・放射線技師。新人だった2年前はチームで足を引っ張っていたが、今では一人前の立派な技師に。唯織に好意を持っている。
●黒羽 たまき【くろはね たまき】(山口 紗弥加)・・甘春総合病院・中堅放射線技師。勤続通算12年の大ベテラン。一人で自由に過ごすことこそ幸せという結婚観で母親・るり子と衝突する。気が強く男勝りな性格で少しドSな一面も。チームの中の頼れる姉御的存在。
●小野寺 俊夫【おのでら としお】(遠藤 憲一)・・甘春総合病院・放射線技師長。マイペースで適当な性格に見えるが、実は仕事熱心で部下思い。酒とギャンブルをこよなく愛す。
●軒下 吾郎【のきした ごろう】(浜野 謙太)・・甘春総合病院・中堅放射線技師。頭の中は「女性にいかにモテるか」でいっぱいで、彼女欲しさにマッチングアプリを愛用。チーム内ではイジられキャラだが、MRIの画像診断の技術は超一流。トレードマークは黒縁メガネ。
●威能 圭【いのう けい】(丸山 智己)・・甘春総合病院・中堅放射線技師。AI(死亡時画像診断)のスペシャリスト。人の心をつかむのが上手く、患者受けが良い。いつも自分の前髪を気にしている。
●悠木 倫【ゆうき りん】(矢野 聖人)・・甘春総合病院・中堅放射線技師。ドライな性格で愛想を振りまくのが苦手。勉強熱心で、自身の技術を高めることに生きがいを感じている。
●田中 福男【たなか ふくお】(八嶋 智人)・・甘春総合病院・放射線技師。今作から登場するラジハの新メンバー。軒下とキャラがかぶり、いつも喧嘩ばかりしている。名前は福男だが、その人生は不幸の連続。3回のリストラと離婚を経て現在に至る。
●辻村 駿太郎【つじむら しゅんたろう】(鈴木 伸之)・・天春総合病院・整形外科医。父親が大学病院教授のいわゆるお坊ちゃま。杏のことが好きで、唯織をライバル視している。第6話の一件を受け、医師としての経験を積むために救急科への転科を決める。
●大森 渚【おおもり なぎさ】(和久井 映見)・・甘春総合病院・前院長。性格が温和で母性的な存在。ある患者の治療のため、単身渡米して心臓カテーテル技術を学ぶ。
●鏑木 安富【かぶらぎ やすとみ】(浅野 和之)・・甘春総合病院・副院長。診療部長兼放射線科長。院長の座を狙って、かつては点数稼ぎばかりしていたが、ラジハメンバーに影響されて心を入れ替える。
●灰島 将人【はいじま まさと】(髙嶋 政宏)・・甘春総合病院・新院長。院長就任後、病院の合理化を徹底的に推し進め、院内の非生産的なものを全て排除してしまう。患者や医師の気持ちよりも経営・ビジネス面に主眼を置く合理主義者。
名言・名セリフ一覧
第1話(帰ってきた放射線技師!消えた仲間たちの行方・・)
「山椒に麻の実、黒胡麻、紫蘇(しそ)、陳皮(ちんぴ)、唐辛子、芥子(けし)の実。7種類のスパイス全部揃うとやっぱり美味しいよね。」
ラジハのメンバーが再び戻り、患者・由美(森矢カンナ)の手術も杏のおかげで無事に成功。その一部始終を見ていた大森(和久井映見)が言ったセリフ。
▶▶7種類の七味の材料を技師たちに例えた大森のユーモアあふれる名言。一つ欠けては成り立たず、全部揃えば大きな力を発揮することができる――。再集結したラジハメンバーのことを讃え称し、そのことに喜びを感じる彼女の気持ちが伝わってくる言葉でした。
第2話(陸上界の天才少年の未来を救え!)
「何が美味しいと思うかは、人それぞれ違うでしょ。何が正解か人それぞれ違うようにね。」
大森から勧められた泥の入ったお茶(ANGEL GLAY)を飲んで、あまりの不味さに咳き込んだ唯織(窪田正孝)。そんな彼に言った大森のセリフ。
▶▶息子のオリンピックの夢を叶えることこそが幸せにつながると考え、病気のことを告げずに、断固として手術を拒否する父親。そのことが唯織はどうしても納得がいかないようでした。人によって何を考えるかは違います。走太くんのために、医師としてできる正解の行動とは何か、その難題に唯織はひどく頭を悩ませることになります。
「あかねもよくそうやって、パフォーマンスが上手くできない時に落ち込んでたな。『グリマス』って知ってるか?チンパンジーが時折り見せる表情のことでな。一見笑っているように見えても、本当は怖がっているんだ。
(中略)
――あかねの笑った顔を見るたびに思ったもんだ。『きっと人も同じ。見えてる顔と心の中は違う。なのに人の気持ちを全部理解しようとするなんておこがましい』って。」
DVT(深部静脈血栓症)に気付かなかったことを謝り、頭を下げる裕乃(広瀬アリス)に柳田哲平(きたろう)が言ったセリフ。
▶▶人の気持ちほど分からないものはありません。いくら相手の気持ちを理解しようと努めても、実際に相手になってみないと全てを理解することはできません。だからこそ、人と人との間に隔たりやすれ違いが生じてくるのでしょう。相手のことを何でも分かっているような振る舞いをしないこと、全て理解しきれない自分の弱さを認め、相手の気持ちに少しでも寄り添えるように心から向き合うこと、それが大切なんだと思います。
第3話(野獣に恋した美女の隠し事)
「五十嵐くんは、自分のスタイルを貫けばいいんじゃない?誰かに思いを伝えるとか、誰かと付き合うとか、そういう目に見えることだけが恋とは限らないわ。」
恋愛相談に来た唯織に、せんべいをかじりながらアドバイスした大森のセリフ。
▶▶プロポーズすることで杏の気持ちを自分に向けようとした辻村(鈴木伸之)を気にせず、自分なりのスタイルで思いを伝えれば良いと助言する、大森の含蓄ある言葉。必ずしも形なすものだけが恋とは限らないこと、恋に一つのセオリーなどないこと、そういったところに、理屈だけでは理解できない恋愛の奥深さがあるのでしょう。その後、唯織は、杏のために技師として支えることこそが自分なりのスタイルだと考えるようになっていきます。
「ここに一つのメガネがある。近視、老眼、ブルーライトカット。目を酷使する現代人にとって、今や欠かすことのできない必須アイテムだ。日本人男性の約3人に1人がメガネをかけていると言われている。だが実際は、人は誰しも目には見えないメガネをかけているのかも知れない――。」
第3話の冒頭と最後に語られたメガネのくだり(ナレーション)。
▶▶相貌失認に悩む女性が描かれた3話のストーリーでは、考えさせられるものが数多くありました。人は出会う相手に対して、物事に対して、社会に対して、様々な先入観を持ちます。そしてそういった色メガネが、時に正しいことや真実の姿を覆い隠し、様々な問題を生み出します。今回の物語ですみれが、顔の識別ができなかった分、外見やレッテルにとらわれず相手そのものの姿を純粋に見られたように、私たちも真っさらな目でこの世界を見るべきなのかも知れません。
第4話(これが私の幸せの形!)
「『一人で』いいの、『一人が』いいの。結婚なんてね、孤独に耐えられない人間がする逃げ道よ――。」
「お前ももう40だから」と結婚相談所への登録を勧めてくるたまきの母親・るり子(中田喜子)に言った、たまき(山口紗弥加)のセリフ。
▶▶折しも同日に、眞子さまの結婚会見が報道されていたので、『結婚』というテーマがタイムリーになった第4話。結婚することこそが幸せだというのは、旧来の価値観・考え方とも言え、現代ではかつてより多様に考えられるようになりました。あえて結婚せず、独身でいるのにはそれなりの理由があります。はたしてたまきは、母親を説得することができるのでしょうか。
「心配かけたくなかったんだろう。親ってのはな、自分は子どもの心配をするくせに、子どもには自分の心配をさせたくない。そういうものなんだ。」
母親が自分に体の相談をしてくれなかったことを、不満げに話すたまき。そんな彼女に向けて言った小野寺(遠藤憲一)の言葉。
▶▶娘の結婚のことや将来の幸せのことばかり考えて、自分の体のことを少しも顧みない母親の行動が理解できないたまき。そんな母親の気持ちを、小野寺が「それが親心だ」と説明します。もちろん、その気持ちは子どもの側も持っていて、たまきも、母親を安心させるために結婚すべきかどうか悩み続けます。互いのことを思い合う、2人のあいだの心の繋がり。それこそが、親子である証拠なんだと思います。
第5話(リストラ危機と温泉旅行!?)
「でも、技術があります。甘春病院には温泉もないし、高級ディナーも最新の医療機器もありません。でも、今ある検査機器を最大限に活かす技術があります。技師長がみんなに伝えてきた技術こそが、患者さんに提供できる唯一無二のサービスだと思います。」
急患患者に対してエコーを行うことになり、検査室のエコー機器を見て「古いよな・・」とつぶやく小野寺。そんな彼に言った唯織のセリフ。
▶▶高価な医療機器や施設・サービスよりも価値あるものが、医師一人ひとりの腕・技術で、それらはお金に変えられないくらいかけがえないものだと主張する唯織。効率性や利益を重視するあまりに見失っていた大切なもの。その存在を強く示すような言葉だと思いました。
第6話(最強の敵襲来!失敗しないドクター)
「できることは全てやる、それが私のやり方です。」
辻村の医療過誤問題を追求し、過失を認めさせた武藤(片寄涼太)。そんな彼が、医療裁判においては証拠こそが重要だとしてラジハメンバーに言ったセリフ。
▶▶真実を明らかにするためには、できる限りの情報収集が必要だと主張する武藤の言葉は、物語の後半、ラジハメンバーによって再度引用され、病院のバックアップデータから患者の画像を見つけ出し、病気の真の原因を突き止めるというラストシーンへと繋がります。患者のために正しい答えを導き出そうとして、自分たちにできることを必死にやるラジハメンバーと武藤。対立しているように見えて、実は同じ目的を共有している――、そんなことに気付かされるストーリだったと思います。
第7話(仲間を襲う謎の激痛!大切な今を生きる)
「QOL(クオリティー・オブ・ライフ)。どう自分らしく生きるかはその人次第。私たちにできることは、正一先生の意思を尊重すること。それしかないと思っているわ。」
「がんへの積極的治療を望まない杏の父親に対して、自分はどうしたらいいのか・・」と悩みを打ち明ける唯織に言った大森の助言。
▶▶QOL(クオリティー・オブ・ライフ)はがん患者が急増した近代になってよく耳にするようになった言葉です。がん医療においては、医師や家族の「生きて欲しい」という願いよりも、患者自身がどうしたいと思っているかを尊重しなければなりません。その意図を汲んだのが、緩和ケア・ホスピスであり、そこでは、患者のQOLを高めること(=最期まで満ち足りた人生をおくってもらうこと)を主眼においた医療が行われます。杏の父親・正一にとっては、今まで費やしてきた医師としての時間こそが人生の全てであり、最期までその医師であり続けたいというその思いを、何よりも大切にしなければならないのでしょう。
第8話(美しき白髪の女子高生!病の真実と彼女の夢)
「――夢を叶えることももちろん大切だけど、私はそれ以上に、乃愛ちゃんにはせっかく見つけた大好きなことを大切にしてほしい。20年後も30年後も、大好きなダンスを元気に続けてほしい。だからお願い、もっと自分を大切にして。」
自身の夢のために、検査室を抜け出してオーディションに向かおうとする花倉乃愛(吉川愛)。そんな彼女を引き止め、説得しようとして言った裕乃のセリフ。
▶▶「夢のために、美しさのために今を犠牲にしたい」と願う乃愛の気持ちは、同じ女性としてよく分かるけど、若い高校生の今にしかできないことを犠牲にしてしまうと、将来きっと後悔することになる――、そう言って骨粗しょう症の本当の怖さを必死に伝えようとする裕乃。その言葉の裏に、病院技師として乃愛の未来だけは絶対守らなければならないという彼女の強い意志を感じました。
第9話(不幸な技師退職騒ぎで分裂危機!)
「――耳の中には小さな骨が3つあります。この一つひとつがお互いにバランスを取り合い、支え合うことで我々は音を聴くことができます。どれか一つでも欠けていたらだめなんです。どんなに小さくても、とるに足らない存在に見えても、必ず意味はあるんです。」
山田福造(石井正則)の難聴の原因を解明した後に唯織が言った、耳の中の3つの耳小骨のたとえ話。
▶▶どんなにとるに足らない人間にも大きな意味がある──。耳の骨の例えで語られたその言葉通り、私たちの社会では、いろんな立場の人間が互いに関わり、協力し合うことで、ひとつの大きなものを生み出しています。今回の物語で山田が自分の仕事にやりがいや喜びを感じたように、私たちも、自分がとるに足らない存在だとか、必要とされていない人間だなどと決して思わず、自信と誇りを持って日々を過ごせるようにしたいものです。
第10話(小さな命を救え!閉鎖した肺動脈弁を開通せよ!)
「最初はどんな治療方法だって前例なんてありません。前例のない中で、医療はいつだってたった一人の誰かを救いたいという強い思いが、まわりを巻き込んで進歩してきました。――僕は、大森先生の力に少しでもなりたいんです。」
池田しずく(伊藤歩)の赤ちゃんに、外科手術ではなく、本当はカテーテル手術を行いたいが、前例がないことはやはり無理だろうとあきらめようとするラジハメンバー。そんな彼らに向けて言った唯織のセリフ。
▶▶その後の物語で、エコーと手術を同時並行して行うという唯織の名案を受け、前例のなかった小児カテーテル手術が開始。大森の高い技術によって手術は無事終わり、新たな前例を作り上げることに成功します。医療というのは、新しい前例を生み出しながら日々進歩し続けるもの。灰島院長がとった、失敗すれば病院の汚点になると考えて、危険をおかさずリスクを最小限にしようとする保身的行動は、医療のあり方として正しくないのかも知れません。
最終話(第11話)(旅立ちの愛しき人・・蘇る記憶)
「――病院がもし経営難で破綻してなくなれば、たった一人の患者どころか、何百人・何千人という患者を救えなくなるかも知れない。それを防ごうと、必死に頑張ってくれているのよね。時には嫌われ役を買って出て。
でもあなたがやろうとしていることと、五十嵐くんたちがやろうとしていることは、そう変わらないわ。診療チームができれば、将来同じ疾患を持つ何百人・何千人という患者を救うことができるかも知れない。それは、やり方は違うかも知れないけど、目指すところはきっと同じでしょ。」
郷田一平(工藤阿須加)のファブリー病の治療のために診療チームを作って欲しいと願い出る唯織に、「そんな余裕この病院にはない!」と反発する灰島。その一連の会話を聞いて言った大森のセリフ。
▶▶ドラマ内で毎回、絶妙のタイミングで登場し、ラジハメンバーに批判的な言葉を浴びせる灰島ですが、彼には彼なりの譲れないもの、経営者としての立場で病院や患者を守らなければならないという大義があったようです。事実、その後のシーンで、大森の言葉に強く感化された灰島が、患者の郷田一平に対して「あなたのために診療チームを作りました」と申し出て、唯織たちを驚かせることになります。
用語解説(医療用語など)
ウェルニッケ脳症 (1話)
ビタミンB1不足によって起こる神経疾患。アルコールの多量摂取が主な原因で、眼球のふるえ・ふらつき・記憶障害などの症状が現れる。
スパズム(spasm)(1話)
筋肉が意図せずに収縮すること。部位によって、脳血管スパズム・冠動脈スパズム・筋スパズムと呼ばれる。
IVR(1話)
「Interventional Radiology」の略。和訳すると「画像下治療」。X線、CT、超音波などの画像診断装置を用い、患者の体を見ながら、カテーテルや針などの医療器具を体内に入れて治療を行うこと。
ワレンベルグ症候群 (1話)
脳の延髄と呼ばれる部位で起こる脳梗塞の一種。主な原因は延髄外側の動脈の閉塞で、「顔面の感覚異常」や「その反対側の首より下の感覚異常」が症状として現れる。
ANGEL GRAY TEA (2話)
大森が唯織にすすめた、デトックス効果のある泥入りのお茶。「独特な味ですね」と一口飲んで咳き込んだ唯織に、大森は「何が美味しいと思うかは人によって違う。何が正解かも同じようにね」と諭した。
SPECT(スペクト)検査 (2話)
「Single Photon Emission Computed Tomography」の略。微量の放射線を出す検査薬を患者に投与し、薬の受容した部位を検知。その量の違いを色分けして画像化することにより、MRIやCTでは調べられないような異常部位や血流障害を検出することができる。
ファンクショナルMRI(fMRI)(2話)
磁気共鳴機能画像法(Functional Magnetic Resonance Imaging)。知覚や動作によって脳のどの部分が活動するか、リアルタイムに映像化することができるMRI技術。
DVT(深部静脈血栓症)(2話)
「Deep Venous Thrombosis」の略。足から心臓に血流を戻す静脈に血の塊ができて詰まってしまう病気。主な症状は足全体・ふくらはぎの痛みと腫れ。放置して肺塞栓症が併発した場合、命を落とすこともある。
グリマス(grimace) (2話)
歯をむき出して見せるチンパンジーの表情。グリマスは「しかめっ面」という意味で、自分より強いチンパンジーに敵意がないことと服従を示している。
オカルト骨折 (3話)
レントゲンでは確認できない潜在的な骨折のこと。痛みや腫れをきっかけにした再検査で骨折と分かることがある。
手焼き堅せんべい (3話)
大森が恋愛相談に来た唯織にすすめた、老化防止効果のある米菓子。このせんべいをかじりながら、大森は「目に見えるものだけが恋じゃない」と唯織にアドバイスした。
相貌(そうぼう)失認/失顔症(Prosopagnasia) (3話)
顔を見ても誰だか分からず、個人の識別ができなくなる、脳障害を原因とした失認の一種。脳腫瘍や頭部損傷などによって後天的に起こることがある。
PET検査 (3話)
「Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影法)」の略。FDG(=フッ素を付加したブドウ糖)を患者に注射し、がん細胞に取り込まれたFOGの分布を画像化して、がんの位置や大きさ・進行度合いを調べる技術法。
肺放線菌症(はいほうせんきんしょう) (3話)
口の中に常在する嫌気性の放線菌(Actinomyces属)によって引き起こされる肺感染症のこと。ドラマ内では、患者(丸井耕吉/温水洋一)が奥歯の被せ物を誤嚥したことで、口の中の放線菌が肺に感染することになる。
ASMR (4話)
「Autonomous Sensory Meridian Response」の略。人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地よい、脳がゾワゾワとする反応・感覚のこと。YouTubeのASMR動画は、こういった感覚に訴えかける動画のことを言う。
CTコロノグラフィ(大腸CT検査) (4話)
内視鏡を使わずに大腸がんやポリープを見つける新しい大腸検査法。炭酸ガスを注入して大腸を膨張させ、CT画像を撮影。それをもとに3D画像を作成し、診断を行う。患者の負担が軽くなる(下剤の量が少ない・検査時間が短い)というメリットがある反面、放射被曝量が多く、丈の低いポリープが見つけられないなどのデメリットもある。
デュアルエナジーCT(Dual Energy CT) (6話)
管電圧の異なる二種類のX線を用いてCTを撮影する技術で、ビームハードアーチファクト(画像ノイズの一種)を低減したX線画像を得ることが可能。さらに、少量の造影剤で撮影ができ、検査時間の短縮も期待できる。
QOL(クオリティー・オブ・ライフ) (7話)
「Quality of Life」の略語。生活の質、人生の質。個人が生きる上で感じる日常生活の充実度や満足度のこと。健康とは、単に病気がない状態を指すのではなく、身体・心理・社会的に良好で安定した状態であることを指す、という考え方をもとにして、1946年にWHOによって提唱された。
IVP(静脈性腎盂造影検査) (7話)
「Intra Venous Pyelography」の略。造影剤を注射した後にX線撮影を行い、その画像によって尿路の状態を観察・診断する検査法のこと。CTの普及により、現在の医療の場ではあまり用いられていない。
わかめスムージー (8話)
10円はげができた裕乃を心配して大森が振る舞った、増毛効果のある「わかめ」の入ったスムージー。
骨密度検査・DEXA(デキサ)法 (8話)
「Dual-energy X-ray absorptiometry」の略。微量な2種類のX線を照射して骨密度を測定する検査法で、従来の骨密度検査(エコー・CT)よりも高い精度で測定できる。被ばく量が少なく、検査結果が分かりやすいのが特徴。
セルトリ・ライディッヒ腫瘍(Sertoli-leydig cell tumour) (8話)
若年成人に多く発生する卵巣腫瘍の一種。腫瘍細胞から男性ホルモンが分泌され、これにより、男性化(声変わり・無月経・脱毛など)が生じることがある。
ASL法(動脈スピンラベル標識法) (9話)
「Asterial Spin Labeling」の略。血管にラジオ波を当てて、磁気的に標識(ラベリング)することで、造影剤を使用せずに血流状態を画像化できる。
アブミ骨 (9話)
内耳に一番近い耳小骨。形が乗馬に使う「あぶみ」に似ていることからその名が付いた。ツチ骨・キヌタ骨とともに、鼓膜からの振動を内耳に伝える働きがある。
純型肺動脈閉鎖症(じゅんけいはいどうみゃくへいさしょう) (10話)
心室中隔(心臓の中の仕切り)の異常を伴わずに右心室の肺動脈弁が閉鎖している、比較的稀な先天性心疾患のこと。
レインボーベビー(Rainbow Baby) (10話)
海外では、流産や死産、もしくは新生児や乳児の頃に亡くなってしまった赤ちゃんの後に生まれた赤ちゃんのことをこう呼ぶ。悲しみの中にいる夫婦の元を訪れた赤ちゃんは、嵐の後に架かる虹のような希望を表す存在だという意味が込められている。
ファブリー病 (最終話・11話)
糖脂質を分解する酵素が生まれつき少ないために、全身の細胞に糖脂質が蓄積する先天性の代謝異常症。手足の痛み・発疹・角膜の混濁・心肥大・下痢などの症状が見られる。X染色体に連鎖する遺伝性疾患。
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