日曜劇場「ドラゴン桜2021」名言集|セリフで振り返る名シーン【桜木健二語録】

机に広げられた分厚い本ドラマ

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

16年の月日を経て復活した名作「ドラゴン桜」。

主人公の桜木健二を再び演じるのは前作同様に阿部寛で、さらに今作では、かつての教え子の水野直美(長澤まさみ)が桜木の代わりに生徒たちを東大に導きます。

記事では、そんなドラマの名場面・名シーンを思い出せるように、以下のことをまとめました。

ドラマ情報(基本情報と登場人物)

各話ごとの名言・名セリフ一覧と気になる用語・言葉の解説

なお、掲載した内容は、本ブログでメインとして投稿している「ドラマのあらすじと感想記事」からの抜粋になります。

詳しいストーリ―が気になる方は、各話の関連記事リンクから本編をご参照ください。

それでは、ドラマの名言・名セリフとともに内容を振り返ってみましょう。




ドラマ情報

基本情報

『ドラゴン桜(2021)』

――TBS系 毎週日曜 夜9:00~
公式サイト
https://www.tbs.co.jp/dragonzakura/
原作:三田 紀房『ドラゴン桜2』(コルク)
▼Amazonプライム会員は無料で読めます▼

【Amazonn.co.jp】ドラゴン桜2(1) (コルク)

脚本:オークラ、李 正美、小山 正太
音楽:木村 秀彬
プロデューサー:飯田 和孝、黎 景怡
演出: 福澤 克雄、石井 康晴、青山 貴洋

登場人物

桜木 建二(阿部 寛)・・東大卒の弁護士で元暴走族。教え子の自殺未遂をきっかけに教育の世界から姿を消すが、水野に連れ戻されて龍海学園東大専科の監修を引き受けることに。
水野 直美(長澤 まさみ)・・桜木の元教え子。東大合格後に弁護士資格をとり、桜木の事務所で働く。桜木とともに龍海学園東大専科で生徒たちを東大へ導こうと使命感に燃える。
岩崎 楓(平手 友梨奈)・・龍海学園の女子生徒。バトミントン部のエースとしてオリンピックを狙える存在だったが、膝のケガが悪化してその夢をあきらめることに。スポーツ医学を学ぼうと一念発起して東大受験を決意、東大専科に入る。
瀬戸 輝(髙橋 海人)・・龍海学園の男子生徒。姉とともに両親から継いだラーメン屋「瀬戸屋」を切り盛りする。東大専科の中で最も成績が低く、そのことでみんなの足を引っ張っていることを思い悩む。
天野 晃一郎(加藤 清史郎)・・桜木の言動に奮起されて東大専科にいち早く入った龍海学園の男子生徒。弟の裕太が進学校に通う優等生で、そのことを親に比較され続けたためか劣等感を抱いている。
早瀬 菜緒(南 沙良)・・龍海学園の女子生徒で楓の親友。今まで自分から何かに頑張ろうと思ったことがなかったが、桜木と水野の全校集会での演説の影響を受けて頑張ることを決意。天野に続いて東大専科に入ることになる。

藤井 遼(鈴鹿 央士)・・東大合格候補者リストにものる龍海学園のエリート男子生徒。理系の成績がトップで、学業は優秀だが、人を見下したり先生を侮辱したりと性格の悪さが目立つ。
原 健太(細田 佳央太)・・虫が大好きな龍海学園の男子生徒。発達障がいがあり、耳にした言葉はなかなか覚えられないが、一度目にしたものは忘れないという特異な能力を持つ。
小杉 麻里(志田 彩良)・・文系成績トップの龍海学園の女子生徒。健太といつも行動をともにする。家庭の問題を乗り越え、専科に入る。
龍野 久美子(江口 のりこ)・・父の恭二郎の後を継いで龍海学園の理事長になった通称『女帝』。自由を尊重する教育を理想としていて、進学化による学校再建には否定的な姿勢をとる。
高原 浩之(及川 光博)・・龍海学園の教頭。経営破綻寸前の学校を建て直すために進学化を理事長に提案する。生真面目で教育熱心。
柳 鉄之介(品川 徹)・・水野もかつてお世話になった伝説の数学講師。白髪・白ひげの仙人のような風貌で、竹刀を振りながら生徒たちにスパルタ的教育を施す。
大宰府 治(安田 顕)・・国語の特別講師。「国語は科学、創作は建築学」というのが自論。できない生徒を見ると熱が入り、またすぐに冷めてしまうという2面的特性を持つ。
由利 杏奈(ゆりやんレトリィバァ)・・英語の特別講師。洋楽を口ずさみながらモノマネダンスを披露し、生徒たちに「恥ずかしからずに自信を持って英語を話すことが大切やで」と説く。




名言・名セリフ一覧

英語の勉強ツール

第1話

「進学校化か、自由な校風か、この学校の進むべき道を私に見せてくれ。」

生徒の自由さを尊重し、個性・才能を伸ばそうとする理事長・久美子(江口のりこ)と、進学校化によって学校再建を目指そうとする教頭・高原(及川光博)。そんな対照的な考え方をする二人に向けて元理事長・恭次郎(木場勝己)が言った言葉。

▶▶結局、高原の提案が通り、桜木と水野を招いて進学校化することになった龍海学園。はたして高原の約束通り東大合格者を5人輩出することができるのでしょうか。東大専科のこれからの動向が気になるところです。

「しけたつらしてるな。今のバカはバカ面もできないのか。

(中略)

見るからにグズでのろまで、一日中スマホにゲーム、ぼけーとした日々をおくるバカばかりだ。バカなだけでなく無関心・無気力、甘ったれの根性なし。

そんなお前らが世の中に出ていけば、うす汚い社会の渦に飲み込まれて、搾取され、騙され、カモにされ、コキ使われて、一生社会の奴隷となって、もがき続けて死んでいくんだ。

そうならないために手っ取り早い方法がある。東大に入ることだ。

だが、お前らにその価値があるとは思えない。自分の頭で考えることができないお前らなんて、東大のほうからお断りだ。」

水野(長澤まさみ)に続いて全校集会で桜木(阿部寛)が熱弁した生徒を挑発するような言葉。

▶▶「東大の方から願い下げするくらいに出来損ないばかり」というのは、えらく辛辣な言葉です。ただ感情を逆なでするような言葉だったがゆえに、生徒たちは興味を持って彼の話を聞いてくれることになります。

第2話

「お前の人生はお前で決めろ。お前はこれまで自分で選んできたんだ。

バトミントンに人生をささいできたことも。推薦欲しさにケガを隠してきたことも。万引きでうさばらししたことも。

親に言われてやったのか?違うだろ?全部自分で決めたことだ。自分の責任だ。」

足のケガによってバトミントンの道が閉ざされて悩んでいた楓(平手友梨奈)に向けて桜木が言ったセリフ。

▶▶自分の不幸な境遇を恨み嘆いたり、誰かの責任にするというのはよくあることです。しかし、そういった他責的な考え方はやはりよくないのだと思います。今ある人生は、それまで自分が選んできた選択の積み重ねによるもの。桜木の言葉に、自分の選んだ道には誇りと責任を持つべきだと諭されたような気がしました。

「私、決めた。私を東大に合格させて。東大でスポーツ医学を勉強してみたい。それで選手に復活したらオリンピックに行く。引退した後は、スポーツ医学で若い選手たちのサポートをする。それが私の今の人生プラン。」

「そんなふざけた動機じゃ100年経っても東大なんて無理だ。・・だがな、これだけは言える。オリンピック選手になるより東大に入るほうがはるかに簡単だ。」

自分の進むべき道に悩んでいた楓が見つけた答えと、それに対する桜木の返答。

▶▶「自分の道は自分で選べ」と桜木に言われ、スポーツ医学を学ぶことを決意した楓。それは、ケガによって未来を奪われた彼女だからこそできる最良の選択のように思えました。また、桜木が「オリンピックに行くより東大に入るほうが簡単だ」と言ったように、スポーツに打ち込むだけの根性と努力量があれば、東大合格も夢物語でないのかも知れませんね。




第3話

「どこもかしこもバカばかりだ。お前らがバカなのは、ものを知らないからだ。世の中の実態・仕組みを知らないってことがバカなんだ。

世界は未曾有の危機だ。何が起きたって不思議じゃないんだ。そうなった時、お前らが住んでるこの国は何が一番必要になってくるか分かるか?

――金だ、税金だ。国はな、お前らにバカなままでいてほしいんだ。ただひたすら政府に従い働き続け、金を払い続ける国民であってほしい。

それを別の言葉で言い換えると何だ?

――『馬車馬』だ。国は、お前らにただひたすら馬車をひく『馬車馬』であってほしいんだ。

世の中は平等で、自由で、差別なんてない、そう刷り込まれてきた。だが実際はそうじゃない。どんなに努力してもどんなに力を振り絞っても、本質を見抜く力がなければ、権力者と同じ土俵に立てないんだよ。

なぜ社会はこうなっているのか、どんな意図でこの仕組みを作ったのか、本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつける。その時はじめて、『馬車馬』は『人間』になれる。

そのためには勉強しかないんだ。勉強というのは、この国で唯一許された平等なんだ。搾取されたくなけりゃ、不満ばかりいう人生を送りたくなけりゃ、勉強しろ。バカとブスこそ東大に行け。」(一部割愛)

東大専科との勝負に負けた藤井(鈴鹿央士)を笑い者にする校内の生徒たちに、諭すようにして言った桜木の長セリフ。

▶▶乱暴な言葉でありながら、物事の本質をつく桜木の長セリフ。今回も心につきささる内容でした。社会を牛耳っているのは頭の良い人間たちで、勉強をしてのし上がらなければ同じ土俵に立てないという残酷な事実。特に『馬車馬(ばしゃうま)』の例えが強烈にインパクトありました。

 

世の中全体においてもそうですが、資本主義という社会構造において、情弱(情報弱者)の人や無知な人が、頭の賢い人たちにだまされ搾取されるというのはまぎれもない事実で、だからこそ私たちは自分を守る手立てとして、リテラシーを磨いたり、情報を鵜呑みにせずにきちんと調べる力を身につける必要があります。すべての人に平等に与えられた『学び』の権利。私たちは、その大切さ・意義をあらためて見つめ直さなければならないのかも知れませんね。

第4話

「子どもたちの強い意志をこわすもの、それは親の否定です。受験にとって一番の敵は、『どうせ受からない』という先入観、そして、それを一番植え付けるのは親なんです。」

自分の子が東大を目指すと知って学校に押しかけてきた専科の母親たちに言った桜木の言葉。

▶▶親が子どもに対して持ってしまいがちな「この子はこうだから」という決めつけ。それが子どもの可能性の芽を摘み取ってしまうというのはよく言われていることです。子どもの成長のために大事なのは、過度に干渉するのではなく、子どもの力を信じて見守ってあげること、さらに生活や心の面で支えてあげること、そういったことなんだと思います。

「受験にとって重要なことは、日常生活を大切にすることです。

とかく、受験のためにすべての時間を勉強に使わせたりして、家庭を非日常空間に変えてしまう。子どもは自分が家庭に負担をかけていると罪意識を感じ、やがてそれは重圧に変わり、受験を放棄してしまう。

そういった失敗をしないために、家庭の日常は変えないでください。日々の生活を大切にする生徒こそが受験に勝つんです。」

専科の母親たちに提示した『家庭の10か条』の補足説明として桜木が言った言葉。

▶▶「何かをしよう」と志したときに、無理に気負ってしまうと、今までにやらなかったことをしたり、時間的に自分を追い込んだりと、生活のリズムそのものを狂わせてしまうことがあります。そして、それは強い重圧・ストレスに変わり、結果、勉強そのもののパフォーマンスが低下してしまうことにつながります。

 

受験生にとってごく当たり前のこと。意外と守れていない人が多い『日常を大事にすることの大切さ」を、教訓として覚えておきたいものですね。




第5話

「必要な『語彙力』とは確かな『語彙力』だ。受験生の多くは語彙力が低く、教科書を読んでもただ何となくとしか意味が分かっていない。でもその何となくが、受験にとっては命取りだ。」

大学共通入学テストでは『基礎力』と『語彙力』こそが大事だと言って、生徒に諭した桜木の言葉。

▶▶普段私たちがテレビで耳にしたり本で目にしたりする、何となく分かったつもりでいる言葉。しかし、それを実際に説明しようとなると言葉に窮してしまう――、そんなことがよくあります。

 

小学生にも分かるような言葉で説明できなければ、その言葉を理解できているとはいえません。そうやって、考えること自体を面倒くさがる思考の習慣が、語彙力低下につながっていくのでしょう。分からない言葉があれば自分が納得するまで徹底的に調べる、その心がけが大事なんだと思います。

「成功するのに必要なのは苦労じゃない、『楽しい努力』だ。」

語彙力を身につけるのに効果的なゲーム『マジカルバナナ』の実践後に言った桜木のセリフ。

▶▶勉強を継続させるコツとしてよく言われるのが、『いかにして楽しんでできる環境をつくるか』ということです。ゲーム仕立てにしてもいいし、モチベーションが上がるように報酬を設けるなど、様々な方法があります。

 

合理的かつ効率的に、さらに苦痛を感じずに勉強するにはどうすればいいか、それを考えること自体が、思考力を鍛える良いトレーニングになるのかもしれませんね。

第6話

「試験で100%の力を出すためには、いつもの服装いつものルーティンでいつもの力を出す。これが本番で結果を出す最良の方法だ。」

桜木が朝の6時に生徒たちに制服を着せ、ラジオ体操をさせたその理由。

▶▶習慣の力というのはすごいもので、一度習慣化されて、日々のルーティンとして生活に組み込まれたものは、意志の力を使わずに実行することができるそうです。

 

しかしそれを逆に言えば、習慣化されていない特別なことに対しては、余計な労力が必要になるということをも示しており、今回の桜木の東大本番と同じ生活リズムを作るトレーニングは、そういった意味で非常に理にかなったものなのでしょう。

「読解力とは、作者が言いたいことは何なのかを理解し、簡潔にまとめる力のことだ。東大の読解問題は、同等・対比・因果の3つの構造を意識して作られている。

またこれは、国語に限ったことではなく、英数理社すべてにおいて必要なことだ。つまり読解力を身につければ、全教科において格段にレベルアップできるというわけだ。東大合格のカギは『読解力』だ。」

桜木が、3日間の合宿と特別講師・太宰府治(安田顕)の授業を通じて生徒たちに教えようとした読解力の意義。

▶▶読解力のない子どもたちが増えているということをよく耳にしますが、実際、学校のテストなどで、問題文そのものの意味を理解できない学生が非常に多くいるそうです。

 

読解力というのは、言葉の意味を理解できない機械(AI)には持つことができないもので、人間だけが持てる唯一の特性でもあります。特にクリエイティブな仕事、コミュニケーション能力が必要な職種にとっては非常に重要な力で、逆にその力が必要ない事務職・単純労働職は、将来的に代替可能なAIに奪われていくのではないかと危惧されています。




第7話

「リスニングの第一段階は、ぼそぼそから始まる。泳げない人間が完璧なクロールを最初から泳ぐことはできない。まずはバタ足から、水に慣れることから始める。それと同じだ。ポイントは適当にやることだ。日本人はなぜか言語に関して完璧主義者が多い。

(中略)

完璧なんて目指さなくていい。まずは自信をもってしゃべることだ。言語が上達するコツはそこなんだ。」

英語特別講師・由利杏奈(ゆりやんレトリィバァ)の『ぼそぼそシャドーイング』の補足として、桜木が説明した言葉。

▶▶完璧な言葉を話そうと思わないこと。それは言語の習得においてとても大切なことで、人とコミュニケーションするとき、正確に言葉を話さなくても、だいたいは相手に言いたいことが伝わるものです。特に日本にいる外国人を見ると、そういったことがよく分かります。

 

重要なのは、表層的な言葉そのものより、相手に自分の気持ちを伝えようとする熱意や心の姿勢、表情などにあるのではないでしょうか。うまく話せないからと卑屈にならず、もっと積極的に楽しんで海外の人と交流したいものですね。

「早瀬、お前は生まれ持っての幸運だ。普通の家庭、普通の両親、普通の学校に行っているということ、その『普通』が幸運なんだ。

早瀬、お前このままだと幸運を逃すことになるぞ。自分が幸運だと気づかない。そういう人間は、結局不幸な人生を歩むんだ。自分が幸運だと分からない人間は、現状に満足できない。ずっと何かを追い続ける。だがそこには覚悟がない。だから、ちょっとつらくなったらやめる。はい次、また次と長続きしない。

幸運にも次から次へと与えられたことが、お前の覚悟を弱らせている。そんな人間が幸せになれると思うか?絶対に合格してやる、その覚悟を持てれば、まわりなんか気にならない。幸せになりたかったら、お前は覚悟を決めろ。」

東大模試をきっかけに、自分には東大は無理だと決め込んで、途中で東大受験を投げ出してしまった早瀬。そんな彼女に告げた桜木のセリフ。

▶▶自分がどれだけ恵まれ満たされているかに気づくということ。人は自分の不幸な境遇ばかりに目がいき、今幸せであるということになかなか実感が持てないものです。また、与えられる機会が多すぎるために、そのひとつひとつの貴重さが分からず、覚悟を持って行動することができません。どんな結果になろうと、どんな困難が待ち受けていようと、与えられた機会に覚悟を持って挑むこと、そんな生きる上で大事にすべき人生訓を、桜木から授かったような気がしました。

第8話

「いい心構えだ。だが、ただがむしゃらにやっても意味がないぞ。模試のおかげで自分の現在地が分かっただろ。まずはそれを徹底的に活かす、すなわち『東大との距離』を知れ。

受験勉強というのはな、志望校との距離を縮める行為のことだ。どうしたらその距離を最短で行けるか、自分の現在の立ち位置から計算して、最速かつ確実に行ける戦略を練るんだ。」

模試のE判定を受けて、朝から気合の入る生徒たちに言った桜木の言葉。ちなみに、東大との距離は『目標点数-現在の点数』であらわせます。

▶▶自分の目指したいもの、すなわち目標との正確な距離を知り、そこから逆算して戦略を立てるというのは非常に大切なことです。決して高望みせず、自身の身の丈・能力に合ったゴール地点を設けること。そして、そこへ向けての道筋・プランを練ること、そういった基礎的な土台づくりが何より大事なことなのでしょう。

「岩崎、いくら親だからといって、お前が親の期待を一心に背負う必要は一つもない。親には親の人生がある。お雨にはお前の人生がある。お前が背負う必要があるのは、お前の人生だけだろ。

いいか、親ってのは化け物だ。誰よりも長くよくお前のことを思っている。そいつに理解させるためには、親子の縁を切るくらいの覚悟が必要なんじゃないのか?」

親を失望させることを怖がって、自分の思いを伝えれない岩崎に告げた桜木のセリフ。

▶▶誰かに認められたい、誰かの期待に応えたい。そうやって自分の人生を犠牲にしてしまうという人は多くいます。お見合い結婚や家の跡継ぎなどがその典型的な例でしょうか。自分の人生に他人を介入させるべきでないこと。たとえ嫌われても、縁を切られても、わがままなくらいに自分の我を通すこと。そんな勇気がときには必要なのかも知れません。




第9話

「いいか、東大に行くことで、お前らの未来の可能性は無限に広がる。自分の将来はまわりが決めるんじゃない。世の中の流れに乗るもんでもない。自分の人生は自分でつくる。人生はどうなるかじゃなく、どうするかだ。大きく強く踏み出せ。その一歩に全力で踏み込んでいけ。」

生徒たちが語った『東大に行ったらやりたいこと』。それを聞いた後に桜木が言った言葉。

▶▶思い思いに自分の将来について語った生徒たち。夢に向けて自分がどう行動するかによって、未来の人生は大きく変わるものです。目標をより明確にし、それに対する志(こころざし)を周囲に表明すること。また、受け身の姿勢ではなく主体的に生きること。決して受験だけにとどまらないその教えには、強く心を打たれるものがありました。

「プライドが許さないか?それでは優秀な兄貴たちに勝てないか?

意地とかプライドなんかのために東大に落ちる。なりふりかまわず合格して、東大というスタートラインに立つ。お前はどっちを選ぶんだ

藤井、まわりばかり気にして生きるのはもうやめろ。親や兄弟に何と言われようと、文転することは決して恥じゃない。

いいか、東大はただのスタートだ。誰かのためにとか、認めてもらいたいじゃなく、自分のために東大に行け。文系だろうが理系だろうが、東大は東大だ。恥も外聞も全部捨てて、死にものぐるいで受かる道を選べ。」

「文転(理系志望の人が文系へと進路を変えること)してまで東大に行きたくない」と進路変更に難色を示す藤井に対して言った、桜木の言葉。

▶▶兄貴が有名な科学者で、自分も彼らみたいにならなければと思って理系の進路を志望してきた藤井。しかし、その固執こそが東大合格への足枷になっていると桜木に諭されて、彼は自分の進むべき道を大きく変えることになります。つまらぬプライドや見栄を捨てて、時にはずる賢い選択をとるということ。定型的な生き方にこだわらない桜木の言葉には、妙な説得力を感じます。

第10話(最終話)

「ちがうよ。あの日、お前を助けたとき、なんか・・、嬉しくて。前の自分じゃ絶対助けたりしなかった。でも助けに行けたんだ。そういう自分になれたことが嬉しくて、その後の試験も興奮しちゃって。でも後悔してないから。」

大事な二次試験で、手首を怪我してまで健太(細田佳央太)を助けた藤井。その彼が健太に「もしかして自分のせい?」と尋ねられて、思わず返したセリフ。

▶▶かつて健太をからかったり、人を小馬鹿にしたりと性格の悪さが目立った藤井の精神的な成長。「東大に受かりたいならその性格をなおせ」という桜木に説教された彼が、ここまで変わることでができたのは、やはり専科の仲間とともに過ごした時間があったからでしょう。残念ながら東大合格はかないませんでしたが、彼はきっとそれより大切なものを学ぶことができたのだと思います。

「この中で一番まぬけで使えないのは、あなたですよ。あなたの娘は理事長として立派だった。学園の柱として重要なのは経営手腕じゃない。教育者としての強い信念、教師たちや生徒たちを思う気持ちだ。

学園を支え守れるのは、トップに立つ人間の揺るがない信念。久美子理事長にはそれがあった。」

坂本(林遣都)と米山(佐野勇斗)が裏切り、プロジェクトリーダーの松原(市川右團次)も離脱したことで、完全に頓挫した学園買収計画。そのことに苛立った先代(木場勝己)は「学歴だけ立派で、バカでまぬけで使えないやつばかりだ」と打ち捨てるような発言をします。それに対しての桜木の反論。

▶▶根本的な教育理念に関しては、桜木は理事長と意見を異にしていましたが、学校のこと、生徒のことを思う気持ちという面では共通する部分も多かったようです。教育のあるべき姿を語る桜木の弁舌には、いつもながら強い熱意を感じます。




気になるワード

かぼちゃ (3話)

たくさんのミニかぼちゃ

本質を考える力を養うために、水野が出題した問題『日本のかぼちゃの産地でメキシコ・ニュージーランド・北海道が多いのはなぜか?』の題材となった野菜。

メキシコ産とニュージランド産のかぼちゃが多いのは気候の問題が関係していて、温暖な気候を好むかぼちゃは寒い時期(日本が冬のとき)にとれないので、年中暖かいメキシコや、南半球で日本と季節が真逆のニュージランドから輸入している。

また、北海道の生産量が多いのは、日本で現在栽培されているかぼちゃの品種が西洋かぼちゃ(くりかぼちゃ)で、この種が寒冷な場所を好むことから北海道が主要な産地になっている。

unite (3話)

英単語を覚えるコツとして水野が紹介した、具体例としての単語。

『unite』の語源を調べると、『uni』には『一つ』という意味があり、『unite』は『一つのものにすること』を意味する。ここから『団結する、結合する、提携する、結合させる、併せ持つ』という和訳が生じた。

ちなみに、『uni』のつく英単語には次のようなものもある。

uniform(ユニフォーム)▶▶チームで一つの服に統一
university(ユニバーシティ)▶▶色んな学部を一つにしたもの(=大学)
unicorn(ユニコーン)▶▶一つの角をもつ生き物
uniqlo(ユニクロ)▶▶『Unique(独自の)Clothing(衣類)Warehouse(倉庫)』の略。unique(ユニーク)は、他にはないたった一つの個性という意味

party  (3話)

「英単語を覚えるには語源を調べる」という水野の教えに従って、東大専科の生徒たちが最初に調べた英単語。

『party(パーティ)』の語源は、部分(part)+集合体(y)で、「部分からできた」という意味になり、そこから以下のような和訳が生じた。

●「パーティ」・・一部の人が集まって楽しむから

●「政党」・・考えが同じ一部の人が集まって協力するから

●「一行、一団」・・全体の集団における部分的集団、すなわちグループのこと

●「事件・契約の相手、当事者」・・事件などの物事全体における部分的関係者

スタディサプリ  (4話)

リクルートが運営するWEB学習サービス。大学受験予備校と同じ質の高い授業を、インターネットを通じて、パソコン・スマートフォン・タブレットなどで視聴でき、学習履歴から、自分が何を理解し、何を理解していないかがデータ化され、目に見えるかたちで、自分の得意・不得意が分かる。

バカはちまき  (4話)

解けない問題にぶつかった時に巻くはちまき。解けるようになったら外すことができ、解けないとまた巻く。これを繰り返すことで、解けない問題がなくなる仕組み。2005年版『ドラゴン桜』では、成績最下位の生徒が巻かされていた。




威力業務妨害罪(いりょくぎょうむぼうがいざい)  (4話)

刑法第234条。『威力』を用いて他人の業務を妨害する罪のこと。

『威力』とは人を「ビビらせる」ような行為、すなわち、暴行・脅迫を用いたり、社会的地位や集団的勢力を誇示したりすることをいう。

偽計業務妨害罪(ぎけいぎょうむぼうがいざい)  (4話)

刑法第233条。虚偽の風説の流布(根拠のない噂を世間に広めること)、もしくは『偽計』などによって業務妨害を行う罪のこと。

『偽計』とは人の無知や間違いを利用して、騙したり・誘惑したりすることをいう。

数の暗黙知  (4話)

算数のワークブック

考えなくても感覚でやれる力のことで、自転車に乗るときのように、意識せずとも感覚で計算問題を解けるようになる力のことをいう。

家庭の10か条 (4話)

桜木が専科の親たちに向けて提示した、家庭で守ってもらいたい10個のルール。

①一緒に朝ごはんを食べること
②何か一つでも家事をさせること
③適度の運動をさせること
④毎日、同じ時間に風呂に入らせること
⑤体長の悪い時は、無理をせず休ませること
⑥リビングはいつでも片づけておくこと
⑦勉強に口出ししないこと
⑧夫婦仲良くすること
⑨月に一度、家族で外食すること
⑩この10か条を父親と共有すること




大学入学共通テスト (5話)

毎年1月中旬におこなわれる、東大を目指すものにとっては第一関門のような試験。5教科7科目900点満点で、約750点以上獲得しないと東大第二次試験を受験することができない。

ハンミョウ (5話)

コウチュウ目オサムシ科に分類される昆虫の総称。和名は『ハンミョウ』で、時々後ろに振り返るので、『ミチシルベ』『ミチオシエ』という別名がある。地面に穴を掘り、その穴で過ごす。群馬・佐賀では絶滅危惧Ⅱ種、青森・栃木・東京では準絶滅危惧種に指定されている。

マジカルバナナ (5話)

確かな語彙力を鍛えるために東大専科で実践された某ゲーム。

お題の言葉から連想される同義語、対義語、類義語、関連語をリズムに乗せて答える。ドラマ内では、漢字2文字の言葉に限定しておこなわれた。

空 (5話)

5話で出題された漢字パズル(下記イラスト参照)の答えとなった漢字。

ちなみに、『空』には次の3つの意味がある。

①文字通り、空(そら)という意味。(夏空、青空)
②内容のない、からっぽのという意味。(空白)
③ウソという意味。(空耳)




走れメロス (6話)

学校の教科書で誰しもが読んだことのある、太宰治の同名短編小説の一編。

メロスは激怒した――、ではじまるそのストーリーは、自身の処刑の代わりに友を人質にとられたメロスが、困難にも屈せずに約束を見事守り、人を信じることができない邪智暴虐の王を改心させるというもの。

ポークカレーとだし巻き卵(ほうれん草入り) (6話)

カレーライス

東大専科合宿の夕飯メニュー。

桜木が言うに、メニューには意味があり、豚肉は栄養価が高くてビタミンB1に疲労回復効果が、ほうれん草と卵には脳に良い必須アミノ酸が多く含まれるとのこと。

同等・対比・因果関係  (6話)

論説文の構造となる3つの関係。

『同等関係』は、2つの文章を「つまり」などでつなぐこと、『対比関係』は、主張を明確にするために反対のものを示すこと、『因果関係』は、【原因】▶【結果】もしくは、【結果】▶【原因】であらわすこと。

シャドーイング(Shadowing)  (7話)

聞き取った英語を真似して発声するトレーニング方法。英文を聞き終えてから繰り返す「リピート」とは違い、シャドーイングでは、聞こえてくる英文のすぐ後ろを、影(shadow)のように追いかけて復唱するのが特徴。

「リスニング力向上」「語彙力アップ」「スピーキング力強化」の3つの効果があるとされている。

東大模試6カ条  (7話)

桜木が専科の生徒たちに発表した、東大模試で覚えておくべき6つのこと。

その①「東大模試を年6回受ける」

その②「国語は必ず古文から始める」

その③「数学は言葉で方針を書く」

その④「必ずおやつを持っていくこと」

その⑤「社会は既習範囲しか出題されない」

その⑥「リスニング試験でメモをとるな!」




東大の各科類  (8話)

桜木が生徒たちに説明した東大の科類ごとの特徴。

理系の藤井・天野・岩崎・健太には『理科二類』を、文系の小杉・早瀬・瀬戸には『文科三類』を受けるようすすめた。

理科一類(333点)・・難易度は低いが志望者数が多く、合格最低点が高い。
理科二類(314点)・・ここ数年最低合格点が低く、年によっては5割以下で合格可能。東大への一番の近道。
理科三類(376点)・・論外。宇宙人が入れるレベル。
※( )内は2021年度共通テスト・二次試験の合格最低点で満点は550点

文科一類(最高難度)・・天才ばかりが集まり難関。
文科二類(論理的思考力が必要)・・頭脳明晰・論理的思考力に長けた人間がゴロゴロいる。
文科三類(募集枠が最大)・・共通テストで8割とれれば、二次試験で6割でも合格可能。

性格診断  (8話)

水野が生徒たちに実施した性格診断テスト。

■テスト「気になる本が何冊かある時どうする?」


A同時並行でいろいろ読む
B読み終わってから次の本を読む

タイプ1『拡散型』
(A)を選んだ人。該当者は、瀬戸・岩崎・早瀬・健太。
――興味を持ったらすぐに行動に移せるタイプ
▶▶キーワードは『ワクワクすること』
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【拡散型の夏休み五ヶ条】
①勉強する場所は気分で決めろ!
②ノルマは5日間の中で、自由に調整しろ!
③憧れの人をロールモデルにしろ!
④テンションが上がる問題集を一冊見つけろ!
⑤ゲーム感覚で、ハイレベルな問題に挑戦しろ!

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タイプ2『保全型』
(B)を選んだ人。該当者は、藤井・小杉・天野。
――きちんとやりたい、失敗したくないという思いが強いタイプ
▶▶キーワードは『自信と安心の積み重ね』
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【保全型の夏休み五ヶ条】
①勉強する場所は固定しろ!
②1日ごとにノルマを決めろ!
③仲間に進捗状況を報告しろ!
④今持っている問題集を徹底的にやれ!
⑤最初からハイレベルな問題に手を出すな!

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寄附行為(きふこうい)  (9話)

学校法人の運営を定めた根本規則。いわば、企業の定款(基本原則)のようなもの。

学校法人は旧民法上、財団法人に分類され、財団法人設立のために財産を寄附することを「寄附行為」と呼んだことがその由来。

共通テストの心構え5か条  (9話)

桜木が専科の生徒たちに発表した、大学入学共通テストで覚えおくべき心構え5つ。

①終わった教科のことは考えるな

②難しい問題にとらわれるな

③一日目の試験後は一人で帰れ

④答えを問題用紙に書いておけ

⑤自分さえ良ければいいと思って挑め





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