【ピアノ無料楽譜・初心者向け】著作権フリー(著作権切れ)のクラシック曲 一覧

無料楽譜(童謡曲・クラシック)

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

モーツァルト、ショパン、ベートーヴェンなど、ピアノを始めた人なら一度は弾いてみたいクラシックの名曲。

パブリックドメインのクラシック曲は、著作権を気にせず自由に使用することができ、日々の練習素材として最適です。

記事では、以下のことをまとめています。

クラシック曲・ピアノ初心者向け無料楽譜  一覧 

音源【mp3】と楽譜【PDF】のダウンロード

作曲家紹介とクラシック音楽史【付録】

下記の初心者向けピアノ楽譜(童謡・世界の民謡)と合わせて、普段の練習・演奏用にお役立てください。

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クラシック曲・ピアノ初心者向け無料楽譜 一覧【作曲家別】

ピアノの鍵盤のアップ画像

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楽譜の見本・ピアノ初級楽譜「凱旋行進曲」

ヴィヴァルディ

春 ~「四季」より

※再生ボタンを押すと音源が試聴できます。

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■作曲家紹介①『アントニオ・ルーチェ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi)【1678-1741】』


バロック時代(18世紀)に活躍したイタリアの作曲家・ヴァイオリニスト。本業はカトリック司祭で、髪が赤色であったことから「赤毛の司祭」と呼ばれている。生まれはイタリアのヴェネチア。オペラ・コンチェルトなどの作品を数多く発表し、バッハやヘンデルに影響を与えた。代表作は、季節それぞれの様子を色彩豊かに描いたヴァイオリン協奏曲「四季」。

ヴェルディ

歌劇「アイーダ」より 凱旋行進曲

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■作曲家紹介②『ジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Vredi)【1813-1901】』


19世紀を代表するイタリア・ロマン派音楽の作曲家。数々の名作オペラを作曲したことから「オペラ王」と呼ばれている。代表作は「リゴレット」「椿姫」「アイーダ」。

エルガー

愛の挨拶

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威風堂々

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■作曲家紹介③『エドワード・ウィリアム・エルガー(Sir Edward William Elgar)【1857-1934】』


イギリスの作曲家・指揮者・ヴァイオリニスト。父はピアノ調律師・楽器商。代表作は「エニグマ変奏曲」「行進曲『威風堂々』」「愛の挨拶」。

オッフェンバック

天国と地獄

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■作曲家紹介④『ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach)【1819-1880】』


ドイツ生まれのフランスで活躍した作曲家・チェリスト。オペレッタを確立した大衆音楽の第一人者で『オペレッタの父』と呼ばれている。代表作は「地獄のオルフェ(天国と地獄)」「ホフマン物語」。

ゴセック

ガボット

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■作曲家紹介⑤『フランソワ=ジョセフ・ゴセック(François-Joseph Gossec)【1734-1829】』


バロック音楽から初期ロマン派(18世紀~19世紀)にかけて活躍したベルギー出身の作曲家。宗教音楽やオペラを相次いで発表し、名声を残した。オペラ『ロジーヌ(Rosine)』(1786年)の中の小品「ガボット」が特に有名で、テレビ番組のBGMやCMなどに使われている。




シューベルト

アヴェ・マリア

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鱒(ます)

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野ばら

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■作曲家紹介⑥『フランツ・ペーター・シューベルト(Franz Peter Schubert)【1797-1828】』


ロマン派初期を代表するオーストリアの作曲家。音楽史に残る偉人だが、名声が高まったのは死後のこと。交響曲やピアノ曲など多くの名曲を残し、特に歌曲作品が後世に与えた影響が大きく「歌曲の王」と呼ばれている。ベートーヴェンの死の翌年、31歳の若さでこの世を去った。代表作は「野ばら」「魔王」「アヴェ・マリア」。

シューマン

トロイメライ~「子供の情景」作品15・第7曲

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■作曲家紹介⑦『ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)【1810-1856】』


19世紀ドイツ・ロマン派を代表する作曲家。妻のクララ・シューマン【1819-1896】も当代一の実力を誇るピアニストで、夫婦ともに音楽家なのは史上初。独特のロマンティシズムを表現した叙情性ある曲が特徴で、交響曲や歌曲・ピアノ曲など幅広い分野の作品を残した。代表作は「子供の情景」「謝肉祭」。

ショパン

ノクターン〈夜想曲〉第2番

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別れの曲

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■作曲家紹介⑧『フレデリック・フランソワ・ショパン(Frederic Francois Chopin)【1810-1849】』


前期ロマン派音楽を代表するポーランド出身の作曲家。作品のほとんどがピアノ協奏曲で、オペラや交響曲は一曲も書いていない。情熱的でロマンチックな作風から『ピアノの詩人』と呼ばれている。代表作は「英雄ポロネーズ」「子犬のワルツ」「別れの曲」「雨だれ」。

スメタナ

「我が祖国」より モルダウ

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■作曲家紹介⑨『ベドルジハ・スメタナ(Bedřich Smetana)【1824-1884】』


チェコの作曲家・ピアニスト・指揮者。「チェコ国民音楽の父」と呼ばれている。ドイツ語名は「フリードリヒ・スメタナ(Friedrich Smetana)」。伝統的なドイツ音楽に則した国民音楽を追求した人物で、民俗音楽を多用するドヴォルザークのスタイルには反発していた。代表作は連作交響詩「我が祖国」。




チャイコフスキー

「くるみ割り人形」より 行進曲

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「白鳥の湖」より 情景

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■作曲家紹介⑩『ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Peter Ilyich Tchaikovsky)【1840-1893】』


19世紀後半のロシアの作曲家。西欧音楽・ロマン派の技法をロシアの土壌の上に発展させた。「リズムの天才」と称され、叙情的で親しみやすいメロディーが特徴。1870年代に女性大富豪のメック夫人がパトロンとなり、チャイコフスキーに金銭的な支援をした。代表作は、三大バレエ音楽の「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」。

ドヴォルザーク

家路 ~交響曲「新世界」より(遠き山に日は落ちて)

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■作曲家紹介⑪『アントニオ・レオポルト・ドヴォルザーク(Antonín Leopold Dvořák)【1841-1918】』


チェコの作曲家で、チェコ国民音楽の創始者。国民音楽では他にスメタナが有名。ブラームスに才能を見い出され、スラブ舞曲集で一躍有名になった。代表作は「交響曲第5番『新世界より』」「モラヴィア二重唱曲集」。

バダジェフスカ

乙女の祈り

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■作曲家紹介⑫『テクラ・バダジェフスカ(Tekla Badarzewska-Baranowska)【1834-1861】』


ポーランドの作曲家・ピアニスト。原語のポーランド語では「ボンダジェフスカ」と発音する。代表作は誰もが聞いたことのあるメロディーのピアノ曲「乙女の祈り」。ここでの「乙女」は聖母マリアを表し、宗教的意味合いを持った楽曲とされる。

バッハ

メヌエット

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G線上のアリア

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主よ人の望みの喜びよ

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■作曲家紹介⑬『ヨハン・セバスチャン・バッハ(Johann Sebastian Bach)【1685-1750】』


バロック時代を代表するドイツの作曲家。イタリアで発展した音楽を集大成させ、後のドイツ音楽の礎を築いたことから『音楽の父』と呼ばれている。生まれはドイツのアイゼナッハ。生涯の大半を教会で過ごした音楽家で、宗教音楽や協奏曲、オルガン曲などの優れた作品を数多く残した。代表作は「トッカータとフーガニ短調」「主よ人の望みの喜びよ」「G線上のアリア」。

パッヘルベル

カノン

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■作曲家紹介⑭『ヨハン・パッヘルベル(Johann Pahelbel)【1653-1706】』


バロック時代中期のドイツの作曲家・オルガン奏者。オルガン曲や宗教声楽曲を中心とした作品を多く残す。コラール前奏曲やフーガの発展に大きく貢献した。代表作は「パッヘルベルのカノン」。

ビゼー

カルメン組曲 ~前奏曲

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■作曲家紹介⑮『ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet)【1838-1875】』


19世紀フランスの作曲家。オペラにすぐれ、洗練された作曲技法によって音楽と劇の内容を融合させた。最後の作品『カルメン』はオペラ史上で絶大の人気を誇る。代表作は『カルメン』の他に『アルルの女』がある。




ベートーヴェン

ピアノソナタ第8番「悲愴」 第2楽章

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「交響曲第九番」より 歓喜の歌

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エリーゼのために

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■作曲家紹介⑯『ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)【1770-1827】』


ドイツの作曲家・ピアニストで「楽聖」と称えられている。クラシック音楽の古典派を完成させ、次のロマン派音楽の先駆者となった。難聴に悩まされながら、交響曲・ピアノソナタなど数多くの傑作を世に生み出した。代表作は「交響曲第3番(英雄)」「交響曲第5番(運命)」「交響曲第6番(田園)」「交響曲第9番(合唱)」「エリーゼのために」。

ホルスト

ジュピター ~組曲「惑星」より

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■作曲家紹介⑰『グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst)【1874-1934】』


19世紀末から20世紀初めに活躍したイギリスの作曲家。父は音楽教師、母はピアニスト。組曲「惑星」は、クラシック音楽の枠を越えて全世界に愛されている。

ブラームス

ハンガリー舞曲 第5番

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■作曲家紹介⑱『ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms)【1833-1897】』


ロマン派時代のドイツの作曲家。バッハ・ベートーヴェンに続くドイツ音楽保守派の本流で、音楽それ自体を言葉に頼らず表現する「絶対音楽」を目指した。クラッシク音楽に民俗音楽を初めて取り入れた人物として有名。代表作は「交響曲第1番~第4番」「ハンガリー舞曲」。

メンデルスゾーン

歌の翼に

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結婚行進曲

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■作曲家紹介⑲『ヤーコプ・ルートヴィヒ・フェーリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ(Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy)【1809-1847】』


ドイツ・ロマン派の作曲家。幼少期から楽才を発揮し、交響曲や協奏曲、ピアノ曲、声楽など数多くの有名な作品を残した。少年時代には、かの文豪ゲーテに気に入られ「音楽の奇跡」と称えられた。代表作は「ヴァイオリン協奏曲」「結婚行進曲」「歌の翼に」。

モーツァルト

アイネ・クライネ・ナハトムジーク

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トルコ行進曲

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■作曲家紹介⑳『ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)【1756-1791】』


オーストリアの作曲家。幼い頃から音楽の才能を発揮し『神童』と呼ばれている。音楽に感情を持ち込んだ「芸術音楽」の先駆けとなった人物で、後期作品には深刻で悲しいイメージのものが多い。交響曲・協奏曲・オペラ・宗教曲など様々なジャンルの傑作を世に生み出し、古典派音楽の頂点を築いた。代表作は、オペラ「フィガロの結婚」「魔笛」、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「トルコ行進曲」。




ヨハン・シュトラウス2世

春の声

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■作曲家紹介㉑『ヨハン・シュトラウス2世(Johann StraussⅡ)【1825-1899】』


オーストリアのウィーンで活躍した作曲家・指揮者・ヴァイオリニスト。通称「ワルツ王」。生涯の大半をワルツ・オペレッタ・ポルカなどの作曲に捧げ、オーストリアのみならずヨーロッパ各地で絶大な人気を博した。毎年元日に行われるウィーンフィルの「ニューイヤーコンサート」でもお馴染み。代表曲は、オペレッタ「こうもり」「美しき青きドナウ」「春の声」。

ラヴェル

亡き王女のためのパヴァーヌ

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■作曲家紹介㉒『ジョゼフ=モーリス・ラヴェル(Joseph-Maurice Ravel)【1875-1937】』


フランス近現代を代表する作曲家。管弦楽の巧みな扱い、古典的な形式美、和声とリズムの新しい試みなどの「職人的」とも言える緻密な作曲技法が特徴で「管弦楽の魔術師」の異名を持つ。代表作は「スペイン狂詩曲」「ボレロ」。

ロッシーニ

ウィリアム・テル序曲

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■作曲家紹介㉓『ジョアキーノ・アントーニオ・ロッシーニ(Gioachino Antonio Rossini)【1792-1868】』


初期ロマン派を代表するイタリアの作曲家。生涯で36のオペラを作曲し、若くして時代の寵児となった。引退後、隠居生活を送り、63歳の時にパリで高級レストランを経営。この時に考案した、牛ステーキにフォアグラとトリュフのソテーを添えたフランス料理は、彼の名にちなんで「トゥールヌド・ロッシーニ」と呼ばれている。代表作は「ウィリアム・テル」「セビリアの理髪師」。




クラッシク音楽史【付録】

クラシックは「古典的」という意味で、一般的にクラシック音楽とは、17~20世紀前半までのヨーロッパを中心とした西欧音楽のことを指します。

では、それ以前の音楽はどうだったのでしょうか。

まずはその歴史を、年表で簡単に振り返ってみましょう。

古代ギリシャ・・祭典(オリンピックなど)や演劇・詩の伴奏に楽器が用いられた。また、数学の天才ピタゴラス(※1)が音を数学的に解明した(音階の発見)。

古代ローマ・・軍楽隊による戦勝パレードや闘技場など、戦争や娯楽のために音楽が使われた。

6世紀・・ローマ帝国でキリスト教が国教化。音楽がキリスト教文化と結びつき、教会を通してグレゴリオ聖歌(ラテン語表記)が広く普及した。

14世紀・・イタリアでルネサンスが起こり、五線譜が完成。ドイツのグーテンベルク(※2)が発明した活版印刷術により、楽譜が大量に印刷された。

15世紀・・ルター(※3)が宗教改革を実施。聖書が翻訳され、歌が民衆に広まって賛美歌(コラール)が生まれた。
17世紀・・イタリアのフィレンツェでオペラが誕生。その後、フランスのルイ14世(※4)がフランス版オペラをつくり、パリ・オペラ座が設立された。

(※1)ピタゴラス(Pythagoras)【B.C.582-B.C.496】・・古代ギリシャの数学者・哲学者。エーゲ海東部のサモア島で生まれたことから「サモアの賢人」と呼ばれている。万物の根源を「数」であるとし、ピタゴラスの定理などを発見した
(※2)ヨハネス・グーテンベルク(Johannes Gutenberg)【1398頃-1468】・・活版印刷術を発明したドイツの技術者。1450年に印刷工場を作り、免罪符(=教会が罪を許すと言って人々に売りつけた免除証書)の印刷も行った。
(※3マルティン・ルター(Martin Luther)【1483-1546】・・ドイツの神学者・聖職者。1517年にドイツで宗教改革を実施。カトリック教会の免罪符発行を批判し、聖書の教えを絶対とするキリスト教新教の「プロテスタント」を成立させた。
(※4)ルイ14世(Louis XIV)【1638-1715】・・フランス・ブルボン王朝の国王。別名「ルイ大王」「太陽王」。絶対王政を確立し、王朝の最盛期を築いた。「朕は国家なり」の言葉で有名。

このように、かつては聖職者などの一部の特権階級だけのものだった音楽が、宗教改革をきっかけに民衆にも普及。さらに声楽音楽(オペラ)の広まりを受けて貴族の音楽へと変遷し、後のクラシック音楽の隆盛へとつながっていきます。

クラシック音楽は「バロック」「古典派」「ロマン派」の3つの時代に区分され、それぞれ次のような特徴があります。

バロック音楽(1600~1750年)

17世紀から18世紀半ばまでのイタリア・ドイツを中心とした音楽のことを「バロック音楽」と言います。その多くが教会・宮廷で作られたもので、曲風に「優雅さ」と「きらびやかさ」があるのが特徴です。

この時代になると器楽がより発達し、教会で歌われることの多かった音楽が、貴族のものへと変化。劇と音楽が結びついた「オペラ(歌劇)」が誕生し、教会音楽に欠かせないオルガンなどの鍵盤楽器も登場します。

「バロック」の語源となったのはポルトガル語の「barroco(=歪んだ真珠)」で、これは、イタリアで起こったルネサンスがまとまりある形式美を保っていたのに対し、当時の音楽が自由な表現を重視する風潮にあった(=装飾が過剰であった)ことを揶揄したものです。

■バロック音楽の作曲家


バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、パッヘルベルなど

古典派音楽(1750~1820年)

「古典派音楽」は、産業革命やフランス革命、アメリカ独立戦争などの影響を受けて、貴族だけでなく一般市民もコンサートで音楽鑑賞をするようになった時代です。

バロックの頃に主流だった旋律中心の「多声音楽」から、和声理論にもとづいた「和声音楽」へと音楽の形態が変化し、楽器を主役にした「交響曲」や新しい雰囲気のオペラが誕生しました

また、バッハの息子とハイドンによって「ソナタ形式(※5)が完成し、ピアノ音楽の重要な要素になっていきました。

(※5)ソナタ形式・・クラシック古典派の基本形式で、提示部・展開部・再現部といった決められたパターンに則って進行する形式のこと。ソナタ形式を用いた有名な曲は、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」。

ちなみに、バロック時代の頃は、貴族から依頼を受けて作曲するのが慣例でしたが、この時代になると作曲家が貴族のもとを離れ、自己表現のために作曲活動を行うようになります。

■古典派音楽の作曲家


ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルト、シューベルトなど

ロマン派音楽(1820~1900年)

「ロマン派音楽」は、音楽家が芸術家としての地位を高め、人の感情を主題にした音楽や民族音楽など、百花繚乱の様相を呈した時代です。

個人主義や国民主義の時代背景を映すように、創造性・思想・演奏技術などが重視され、芸術そのもののための音楽が数多く作られました。

特に、産業革命を経たことで楽器の改良が進み、オーケストラの編成も巨大化。それに合わせて、聴衆がより大げさな音楽を求めはじめ、歌曲やオペラ・表題音楽(=楽器のみで物語を表現した音楽)などが隆盛していきました。

ロマン派後期になると、メロディーやリズムは明確なのに音の輪郭が曖昧で、どこかとらえどころのない「印象派音楽」なるものが登場。この「印象派」を代表する作曲家では、ドビュッシーとラヴェルの2人が挙げられます。

■ロマン派音楽の作曲家


ショパン、ブラームス、リスト、チャイコフスキー、ドビュッシー、ラヴェル、エルガー、マーラー、シューベルト、ワーグナー、スメタナ、ロッシーニなど




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