ドラマ「35歳の少女」第8話(あらすじと感想)【ネタバレあり】

ドラマ

先日の11月28日(土)に柴咲コウ・坂口健太郎主演のドラマ「35歳の少女」第8話が放送されましたが、皆さまは見られましたか?

 

今話では、望美が大きく変貌してしまいます。

 

なお、記事には、物語の簡単なあらすじと感想・ドラマ情報などを掲載しています。ドラマ内容のおさらいにお役立てください。




第8話 あらすじと感想

現実社会に失望し、一人で生きていくと言って家を飛び出した望美(柴咲コウ)。そんな彼女が以前とは全く違った人間に変貌してしまい・・。

人の幸せのこと、家族の幸せのことを誰より思っていた望美が、自分の幸せだけを考えるようになってしまい、「時間を無駄にする非生産的な人間は必要ない」など、社会の差別をあおるような主張をYouTubeを通して世の中に発信する姿に、今までの彼女とは思えない一面を見たような気がしました。

そして、望美のその変貌の中に、世の人間が大人になるにつれて夢や理想を失い、社会の闇に染まっていく過程が象徴されているようにも見えて、どこか恐ろしささえも覚えてしまいました。

また、同時並行で描かれた望美の父親、進次(田中哲司)のサイドストーリーも印象的で、彼は望美に対して次のように苦しみを吐露しました。

「この頃みんながオレの前でドアを閉めるんだ。それを開けたいのに、どうしたらいいかわからないんだ。」

息子の達也(流星涼)に続いて、妻の加奈(富田靖子)までもが引きこもってしまい、家族とどう向き合っていいかわからなくなってしまった進次の苦悩が伝わってくるような言葉です。

結局進次は、息子の助言によって自分の本心(本当は前の家族と寄りを戻したいという気持ち)をすべて加奈に打ち明けるのですが、意外にもそのことで妻の加奈は引きこもることをやめてくれます。

もしかしたら彼女が夫に腹を立てた原因は、夫が前の家族を忘れてくれないということにあるのではなく、その事実をごまかし、はっきりと自分の本当の気持ちを言わない彼の不断さにあったのではないでしょうか。

皮肉にも、妻の閉ざされた心のドアを開くカギは、夫の彼自身が閉ざしていた心のドアにあったようです。

そして物語は終盤に、結人(坂口健太郎)に「望美をもとに戻して欲しい」と必死に懇願された母親の多恵(鈴木保奈美)が望美のもとへ訪れるシーンにつながるのですが、彼女はそこで望美にこう告げます。

「人を不幸にするのは誰でもできる。でも、たくさんの人を幸せにできる人は少ししかいない。」

とても身につまされるような言葉です。

人をおとしめること、人を傷つけること、そういった人を不幸にする行為は、誰かを幸せにする行為に比べたらはるかに容易(たやす)くできてしまいます。

だからこそ、世の中から差別や暴力がなくならず、誰もが幸せになれるような理想的な社会が実現しないのでしょう。

そういった理想を叶える希少な人間として望美の存在があり、彼女にそうあって欲しいという母親の強い願いが、この言葉には込められているように思います。

おそらく、ラストシーンで母親が望美に「一緒に死のう」と言ったのも、唯一の希望の存在だった彼女が、全く異なる道へと脱線してしまったことに強く失望したからだったのかもしれません。

そんな母親の多恵がその場に倒れてしまい、どこか不穏な未来が予期された物語。

望美たち家族は、冒頭で結人が夢で見たような幸せな結末を迎えることができるのでしょうか。今後のドラマにまだまだ目が離せなさそうです。



ドラマ内で望美が何度もことばを引用する物語「モモ」。

その内容が気になった方も多いのではないでしょうか。ドラマをより深く理解するためにも、やはり一度は読んでみたいものです。

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★過去の記事はこちら(※1話は見逃したためにありません)★
「35歳の少女」第2話(あらすじと感想)
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ドラマ情報

『35歳の少女』(日本テレビ系 毎週土曜日 夜10時放送)

▼公式サイト▼
https://www.ntv.co.jp/shojo35/

▼脚本▼
遊川 和彦
(代表作:家政婦のミタ、過保護のカホコ、同期のサクラなど)

▼主題歌▼
「三文小説/King Gnu」
(Youtube公式MV:https://youtu.be/Y8HeOA95UzQ

▼キャスト▼
時岡 望美(柴咲 コウ)―― 子供時代(鎌田 英怜奈)
10歳の時に自転車事故に遭い植物状態に。25年後に目覚める。
広瀬 結人(坂口 健太郎)―― 子供時代(込江 大牙)
望美の幼馴染み。子どもの頃の夢であった教師になるものの、いじめ問題で教え子が自殺したことで退職。代行業をすることに。
時岡 愛美(橋本 愛)―― 子供時代(阿部 久令亜)
望美の妹。望美にはマナちゃんと呼ばれる。
子どもの頃の夢はグラフィックデザイナー。
時岡 多恵(鈴木 保奈美)
望美の母親。25年間望美を看病してきたが、
家族を顧みなかったために夫(新次)と娘(愛美)は家を出ていってしまった。
今村 進次(田中 哲司)
望美の父親。家族思いの理想のパパだったが望美が入院後、多恵と離婚。
再婚して、今は加奈と義理の息子の達也と暮らす。
今村 加奈(富田 靖子)
進次の再婚相手。多恵の事を忘れられない進次に不満を抱いている。
今村 達也(竜星 涼)
加奈の連れ子。引きこもり生活をしている。
相沢 秀男(細田 善彦)
会社の上司で愛美の元カレ。愛美と別れて今は藤子と交際している。
林田 藤子(大友 花恋)
相沢の今の恋人で愛美の同僚。




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