ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』名言とセリフで振り返る名場面・名シーン

本棚を背景にして、机の上に広げられた見開きの分厚い本 ドラマ名言・名セリフ集

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

潤之介(玉森裕太)とのピュアな恋愛と音羽堂出版「MIYABI」での編集者の仕事の両方に奮闘する奈未(上白石萌音)の姿を描いたドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(通称:ボス恋)。

そんなドラマの名場面・名シーンを思い出せるように、以下のことをまとめました。

ドラマ情報(基本情報と登場人物)
各話ごとの名言・名セリフと気になる用語の解説

それでは、ドラマの名言・名セリフとともに内容を振り返ってみましょう。




ドラマ情報

白いテーブルの上に広げられた雑誌カタログ

基本情報

『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』

――TBS系 毎週火曜日 夜10時~ 2021年1月12日から3月16日まで放送

公式サイト
https://www.tbs.co.jp/BOSSKOI_tbs/
脚本:田辺茂範
音楽:木村秀彬
プロデューサー:松本明子
演出:田中健太(『恋はつづくよどこまでも』)、石井康晴(『花より男子』シリーズ)、山本剛義(『私の家政夫ナギサさん』)
編成:宮﨑真佐子
主題歌:Kis-My-Ft2「Luv Bias」(avex trax)
▶公式MV【https://youtu.be/i9oXrgxngYk

登場人物(キャスト)

鈴木 奈未【すずき なみ】(上白石 萌音)・・出版社の面接を受けるために熊本から上京。音羽堂出版編集部「MIYABI」の編集長である宝来麗子の雑用係として働く。

宝来 麗子【ほうらい れいこ】(菜々緒)・・潤之介の姉。ファッションモード誌「MIYABI」創刊にあたって、パリからやってきたカリスマ編集長。クールでドライな性格。毒舌だが、仕事はプロフェッショナル級。

宝来 順之介【ほうらい じゅんのすけ】(玉森 裕太)・・奈未が偶然出会うことになる編集長の弟。職業はカメラマン。自由奔放かつマイペースな性格で、会話するとたまに噛み合わないことがある。

中沢 涼太【なかざわ りょうた】(間宮 祥太朗)・・「MIYABI」の編集部員で、奈未の先輩かつ指導役。夢はカルチャー誌の編集長。ひたむきに仕事に頑張る奈未に秘かに想いを寄せる。

和泉 遥【いずみ はるか】(久保田 紗友)・・「MIYABI」の編集アシスタント。その仕事ぶりを宝来に高く評価され、アシスタントも卒業間近。中沢に好意を抱いている。

蓮見 理緒【はすみ りお】(倉科 カナ)・・潤之介の幼馴染みで、もと恋人。有名なバイオリニスト。腕に問題(音楽家ジストニア)を抱え、バイオリンが思うように弾けないことを悩んでいる。




名言・名セリフ一覧

第1話

「雑用すらできないのに、普通や人並みなんておこがましいんじゃない?」

鬼上司の麗子(菜々緒)から召使いの奈未(上白石萌音)への厳しいお咎めの言葉。

▶▶「雑用すらできない人に普通の仕事なんてできない」というのは確かに正論です。仕事に大小はないですもんね。

「夢って、なきゃいけないの?」

夢を持っていないことに悩む奈未に対して、潤之助(玉森裕太)が言ったセリフ。

▶▶夢や目標を持つことは素晴らしいことですが、それに縛られてしまったら元も子もありません。夢がなくても、目の前の好きなことにひたすら向き合えたら、それはそれで素晴らしいのかも知れません。

第2話

「私、けん玉チャンピオンなんです。」

宝来に嘘の彼女として奈未を紹介する際に、潤之介がうっかり「けんちゃん」と口走ってしまい、奈未が慌ててこう言ってごまかします。

▶▶奈未が強引に「けん玉チャンピオン」と言い出した時は思わず笑ってしまいました。あまりにも怪しすぎます。でも、当の宝来は感心している様子でした。

「できもしないのに、けん玉チャンピオンだと嘘をついたあなたが悪い。そのことで先生は、あなたへの信用を失ったの。

あなたは人並みが良いからといって、結局努力することから逃げてるだけ。」

「荒染先生との交渉の失敗の原因は編集長にある」と食いかかる奈未に対して宝来が返したセリフ。

▶▶ 2話の名シーン。「人並みや普通で良い」という言葉は、努力をしない自分への言い訳にもなります。ビジネスマンとして、こういった自身の成長を止めるような言葉は、口癖にしないほうがいいのかも知れません。

「ビジネスというのは、人の心を動かすもの。君が荒染先生の心を動かし、宝来さんはシモンさんの心を動かした。

今回の結果は2人のコラボということになりますね。人並み以上も悪くはないでしょう?」

副社長の宇賀神(ユースケ・サンタマリア)から奈未への総括的なお言葉。

▶▶自分ではそう思っていないのに、実際にはビジネスとして大きな成果を生み出していた奈未。人並みすら叶わなかった彼女が、宝来のおかげで人並み以上のことをする結末はちょっと皮肉な感じがしました。




第3話

「私の土下座はいくらだったかしら?5000万?」

「ボイコットした編集部のみんなに謝ってください」と奈未が宝来にお願いしたら、こう返されました。

▶▶5000万は、1話でバラの撮影のためにボス(宝来)が土下座して動いた広告料です。

「思い入れが強すぎると、自分の思い描いたストーリーを作ろうとしてしまう。だから、一歩退いてみる。」

宝来が語った、瀬尾光希へのインタビューを取り止めた理由。

▶▶とても意味深い言葉です。記事作りに熱を入れすぎると、見落とす情報がある――。要するに、客観的視点に立てば(一歩退けば)真実が見えるということでしょうか。

第4話

「泥団子は磨いても泥団子。」

ファッションに目覚めて、派手な格好で出社してきた奈未へ言った宝来のセリフ。

▶▶丸顔の奈未は団子に見えなくもありません。

「星、今夜見に行きましょう。」

潤之助の本心が分からず、恋に慎重になっていた奈未が、彼を信じようと思い立ってこう告白。

▶▶セリフだけ抜き出すととてもロマンチックな言葉に思えます。

第5話

「人はよくばりな生き物だから、一つ手に入れたらもう一つ欲しくなる。

でも、人が抱えられる量は決まっているから、どれかを持てばどれかを手放さないといけない。それができないなら、持ち方を変えるかですかね。」

恋と仕事の両立に悩む奈未に対して、副社長の宇賀神がかけた言葉。

▶▶奈未への的確なアドバイスです。ここで言う「持ち方を変える」を、恋と仕事の両方に当てはめたら、どういう意味になるんでしょうか。

「地味なことって実はとても重要。編集部の仕事は事務作業ばかりでとても地味・・、だけど、そのどれもがとても大事なことなんだ。」

パソコンの使い方を奈未に教えるついでに言った中沢(間宮祥太朗)のセリフ。

▶▶どんな仕事においても、目立たない地味な作業が意外と重要だったりします。

第6話

「まっくろくろじゅんでてきたぜ。」

家に泊まる気満々の潤之介の行動を見て奈未が想像した妄想上の黒潤(くろじゅん)のセリフ。

黒潤とは、男としての性質が色濃く出た凶暴な黒わんこのことです。

▶▶このセリフの元ネタは「となりのトトロ」のあの名言でしょうか。どこか子どもっぽい言い回しに思わず笑ってしまいました。




第7話

「みんなに分け隔てなくやさしくすることは誰にでもできることじゃなかと。そういうところを奈未が好きになったんじゃねえの?」

潤之介の「誰に対してもやさしくしてしまうと結局誰かを傷つけてしまうんですよね」という言葉に対する奈未の母(宮崎美子)なりの答え。

▶▶理緒に対してやさしくする余り、奈未の心を傷つけてしまったこと。そのことに悩む潤之介にとっては、救いとなる言葉だったみたいです。否定的に考えていた自分の性格を肯定されると、人はやはり嬉しく感じるものです。

「独り占めしたい、私のことだけ見てて欲しい。」

母親の馴れ初め話を聞いて勇気をもらった奈未が、潤之介に思い切って伝えた本心。

▶▶「自分の正直な気持ちを相手に伝えて良かったと思っとるよ」という母の言葉に後押しされて言ったこのセリフには、「自分だけにそのやさしさをそそいで欲しい」という思いが詰まっているように感じました。

第8話

「うそは本当にならないから、うそをつかないで分かって欲しかった。」

磯辺社長の前で奈未が宝来に喧嘩をふっかけた理由。

▶▶パワハラの事実などないと無理に「うそ」をつかず、わざといつもの2人の言い合いを見せて、社長に分かってもらおうと奈未は考えたみたいです。ちなみに、セリフ中の「うそは本当にならない」は、2話で奈未が「けん玉チャンピオン」だと「うそ」をついたときの宝来の言葉の伏線になっています。

「この仕事は人に夢を与える仕事。あなたが憧れるべきは私じゃない、この仕事。」

「編集長みたいになりたい」と夢を語る奈未に対して宝来が言ったセリフ。

▶▶自分のもとで働くことに執着するのではなく、仕事そのものに気持ちを向けて欲しいという、宝来の意図を感じました。

第9話

小説や新書は編集者一人がいれば出版できる。でも、雑誌は一人ではつくれない。だから、どうしたって人を育てなければならない。

経営を立て直すために大切なことは『お金』ではなく『人材』だからね。」

宇賀神が語った、宝来が奈未をMIYABIに残した理由。

▶▶雑誌は一人の力でできるものではなく、編集部というチームが生み出した結晶のようなもの。MIYABIという肩書きに価値があるのではなくて、MIYABIで働く編集部員一人ひとりに価値があるのだと思います。宝来が奈未をやめさせなかったのは、編集者として一人前に育った彼女に仕事をずっと続けて欲しかったからかも知れません。




第10話(最終話)

「『ふつう』が一番って、ずっと言ってきたけど、最近思うとよね。奈未がどの道に進もうと、誰と一緒になろうと、奈未自身がその場所で生活していれば、それが奈未の『ふつう』になるんじゃないかとね。

お母さんは奈未がどんな道を送ってもずっと味方じゃけん。」

奈未から、「潤之介さんと別れたの。それでこれからは、仕事して『ふつう・安定』した生活を送るから」と電話で伝えられた母親が返した言葉。

▶▶好きな人に想いを伝えることの大切さを説いた前回に引き続き、心に響く素敵な言葉をかけてくれる奈未の母親。『ふつう』の人生がそこにあるのではなく、自分の選んだ道・人生が次第に『ふつう』になっていく――。『ふつう』であろうとして、自分の道を捨てなくても良いんだよという母親の優しさが伝わる言葉でした。

「時代とともに変わっていくものが雑誌であり、ファッション。でも、どんなに時代が変わってもいつまでも変わらないものがある。

それは『作り手の情熱』。

この仕事は夢の一瞬を提供すること。あなたたちの作ったMIYABIには、その力がある。

とても素敵な時間だった。

一つお願いがあるの。もう一度やらせてほしい、あなたたちと一緒に。」

新生MIYABI創刊号を読んだ宝来が、編集部員のみんなの前で言ったセリフ。

▶▶MIYABIの部員たちが熱意を持って作り上げた新生MIYABIに感化され、編集長に戻ることを決意した宝来。いつもの彼女の理知的なセリフがまた聞けてとても安心しました。もちろん、この彼女のお願いに対しての部員の答えは○。「おかえりなさい、編集長」と言って、彼女の復帰を喜びます。

「あの時、潤之介さんに『夢はなくてもいいんじゃない』と言われて、本当に救われました。でも、夢にフタをして、それで笑えなくなっても意味がないんじゃないかなと思って。

潤之介さんには笑っててほしいから。

もしかしたら夢って、いつかいっぱい笑いたいから、今つらくて困難でも見てしまうものなんじゃないかなって思って――。

私はあなたの笑った顔が大好きです。」

レンタル倉庫に潤之介を連れてきた奈未が、尾芦(亜生)の「潤さんは本当は写真がめっちゃ好きなんや」という言葉を思い出して言ったセリフ。

▶▶誰かのために自分の夢にフタをしようとする潤之介。そんな彼に「もう一度夢を持ってもらおう」と考える奈未の思いの伝わる言葉でした。自分自身が夢を持つことで笑うことができたから、だから彼にもそうあってほしい――。彼女の願いの込もった最後のセリフに、心から感動を覚えました。




気になるワード

青山(1話)

庶民にとっては紳士服の『青山』。セレブにとっては『青山一丁目』。

セットアップ (1話)

トップスとボトムスが「おそろい」になっている服のことで、同色・同素材の物、もしくは、違う色・素材でも統一感のある物のことをいいます。

ファッションに疎い奈未(上白石萌音)にとってはちんぷんかんぷんです。

悪魔の微笑み(1話)

悪魔(宝来麗子)が笑うときは、世の中のお金が動くとき。

自らの手で莫大な広告料を動かした麗子(菜々緒)のラストシーンの微笑みが印象的でした。

けんちゃん(2話)

1話を見た方ならご存知の、奈未の幼馴染み「健ちゃん」のことです。「けん玉チャンピオン」は奈未が苦し紛れについた嘘。

表4(2話)

裏表紙のこと。広告として目につきやすく、広告料も一番高い。

校了(3話)

編集担当がつくった記事を編集長がチェックし、問題なければ「校了(こうりょう)」のハンコが押されて印刷。もし修正箇所がある場合は「責了(せきりょう)」となり、修正した上で印刷されます。

じゃがいも(3話)

竹製のザルの上に盛られた新じゃがいも

中沢(間宮祥太郎)の代わりに小早川へインタビューすることを渋る和泉(久保田紗友)に対して、奈未が「小早川さんをじゃがいもだと思ったら大丈夫」と励ましました。




石橋を叩いて渡る(4話)

――用心の上にさらに用心を重ねて行動すること。

恋の橋を渡ることに慎重になっていた奈未の心情のたとえで使われていました。

芋ようかん(4話)

黒い漆塗りの和皿にのった芋ようかん2つ

サツマイモを練り上げた和菓子。

「チーズテリーヌ」の差し入れを頼まれた奈未が、これを手配して宝来にこっぴどく叱られます。

編アシデビュー(4話)

『編集アシスタントデビュー』の略。

ファッションに関心がなかった編集アシスタントが、周りに感化されて急にファッションに目覚めることを言います。

裸の王様(4話)

デンマークのアンデルセンの有名な童話で、『身近な人の助言を聞かないと、どんな権力者でも失敗する』が教訓。

トップクリエイターになったジンコが、駆け出しの頃の初心を忘れて、アシスタントの意見を聞かなくなっている自分に対して比喩として用いました。

ベスト・キッド(5話)

雑用の大切さを教えるために中沢が引用した名作映画。

■映画「ベスト・キッド」のあらすじ


主人公のダニエルは、空手を習おうと達人のところへ弟子入りしますが、そこでの修行は雑用ばかり。

 

そこで、「早く空手を教えてほしい」と師匠に不満を伝えると、「もうすでに教えている」という言葉が返ってきます。

 

実は、彼が今までしていた雑用によって、知らず知らずに空手の基本・エッセンスを習得していたのです。

ここから得られる教訓は、

ばかにするような仕事にこそ、本質がある。

ということです。

サメの第六感 (6話)

水族館で泳ぐサメの横顔

宝来と水族館にデートにやって来た宇賀神(ユースケ・サンタマリア)が事前に仕込んできたサメの雑学。

サメは、生物の微弱な電流を感じとる「第六感(シックスセンス)」を持っていて、それを用いて砂の中の小さな生き物を探し出すことができます。

白黒潤 (9話)

潤之助の気持ちが理緒に向いたものが『黒潤』、奈未に向いたものが『白潤』で、この両方が頭の中でミックスされてハイブリッドの『白黒潤(しろくろじゅん)』が誕生しました。

この妄想は、自分だけを見ていると思っていた潤之助に「理緒の手術に付き添う」と言われたことで生じた、いわば奈未の迷いの象徴です。



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