日曜劇場「天国と地獄 ~サイコな2人~」最終回のあらすじと感想(ネタバレ)

すべてのはじまりは歩道橋からドラマ

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

先日の3月21日(日)に綾瀬はるか・高橋一生が主演のドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』第10話(最終話)が放送されましたが、皆さまはご覧になられましたか?

河原(北村一輝)の手によって彩子(綾瀬はるか)が確保されてしまうシーンで終わった前話。

ドラマもとうとう今話で最終回。彩子を守るためにすべての罪をかぶろうとする日高(高橋一生)と、それを絶対に許そうとしない彩子。果たして、魂の入れ替わり物語はどういった結末を迎えるのでしょうか。

記事では以下のことをまとめています。

主要登場人物の簡単な紹介(6人)

第10話(最終話)のあらすじと感想(ネタバレあり)

ドラマ情報(公式サイト・スタッフ・主題歌など)

ドラマ内容のおさらいとしてお役立てください。




登場人物

はじめに、ドラマの主要な登場人物を紹介します。

望月 彩子(綾瀬 はるか)
――上昇志向で高い理想を持っているが、なかなか手柄をあげられない捜査一課の女性刑事。いつも手柄を持っていく主任の河原のことを敵対視している。口癖は『べき』で、好物はハイボールと一緒につまむ『ミックスナッツ』。

日高 陽斗(高橋 一生)
――ボストンで分子生物学を研究し、帰国後にコ・アース社を設立したやり手の社長。猟奇的サイコパスとしての裏の顔を持つと思われていたが、実際は兄思いの心優しい人柄。

河原 三雄(北村 一輝)
――捜査一課のベテラン主任刑事。捜査のやり方は汚いが、手柄・成果を多くあげているために署内での評価は高い。平気で下ネタを言うことから、彩子に『セク原』と呼ばれている。

渡辺 陸(柄本 佑)
――彩子の家に居候中。いつも彼女にお手製の料理を振るまっており、彼女の役に立つことが彼の生きがい。便利屋(ハウスクリーニング屋)の仕事を始めたきっかけは、「何でも自分でできるようになりたい」と思ったから。

東 朔也 /湯浅 和男(迫田 孝也)
――陸の職場(便利屋)の師匠。日高の生き別れの双子の兄であり、一連の連続殺人事件を企てた真犯人のクウシュウゴウ。膵臓がんを患っており、医者から余命半年を宣告されている。
八巻 英雄(溝端 淳平)
――捜査一課の刑事。彩子の後輩で彼女の相棒。いわゆる「ゆとり世代」で、彩子に『ゆとりハチマキ』の愛称をつけられる。




あらすじと感想

すべてのはじまりは歩道橋から

彩子の取り調べ

日高(高橋一生)とともに河原(北村一輝)に確保されてしまった彩子(綾瀬はるか)。

「ふざけないで」と彼女は反発しますが、河原は「裏はとれてる」と自信ありげな様子。

結局、彩子は日高と一緒に連行され、警察で事情聴取を受けることになります。

そこで彩子は、「東と日高の両方を逮捕するために仕方なく日高に協力した」と述べて、逃亡ほう助の容疑を否認。

加えて、日高と八巻が彼女と同様の証言をしたことで、彩子は解放されて自由の身になります。

しかし、彼女の頭の中には、「日高の無罪を証言できる唯一の証人の東が亡くなっことで、彼が不利な状況にあるのではないか」という不安がよぎります。

捜査会議

捜査会議の場で――。

警察上層部から「連続殺人事件の主犯は日高陽斗として送致する」と発表があり、彩子は動揺。

「主犯は東じゃないんですか?」と抗議します。

しかし、上層部は「日高が3件ともすべて自分がやったと自供したのだから間違いない」と言って東主犯説を否定。

それを聞いた彩子は、「久米の事件での防犯カメラの映像や血紋はどう説明するのだ」と内心で納得がいかず、警察幹部の決定に不満を覚えます。

結局、我慢ならなくて「私に日高の取り調べをさせて下さい」と上に申し出る彩子。

しかし、そこへ河原が割り込むようにして「彩子に任せるのは危険だ」と進言。

結局、取り調べの権利を彼に奪われてしまいます。

▶▶彩子から権限を奪ってしまうという河原お得意のいつもの手口。それにしても、彩子に対して常に敵対的なスタンスの彼には、どうしても悪者のイメージがつきまとってしまいますね。

大きなお世話

日高の真意について考える彩子。

「もしかして、私を守るために、全部自分がやったことにしようとしているの?

確かに、捜査が打ち切りになれば、彼が私の身体で今までしてきたことを探られる心配がなくなる。痛い腹を探られることもなくなるってことか・・。

そうやって東も守ってきたんだ。

ありえないからそんなの・・、私のために全部罪をひっかぶるとか守るとか、大きなお世話だから・・!」

そうやって激した彼女は、拳を壁に思い切りぶつけ、「日高の計画を絶対にぶっ潰してやる」と強く決意します。

▶▶壁を殴りつける彩子の姿はまさに男そのもの。男気の強い彼女の言動を見ていると、どうしても「女性らしさ」より「男らしさ」のイメージが強まります。




日高の供述

河原による日高の取り調べ。

それぞれの事件について、日高は次のように供述します。

田所の事件 ・・「カメラを断線して、置きカギを使って侵入しました。あと、防犯カメラの『SDカード』は抜き取りました。」
四方の事件  ・・「マンションの防犯カメラに僕が映っていなかったのは、カメラの死角を上手く利用したからです。だから、僕には事件当日のアリバイがありません。」
久米の事件 ・・「殺人を犯したところに東が止めに入ってきました。」

取り調べを終えた河原は、その場にやって来た彩子に対してこう告げます。

「大したもんだよ。日高陽斗は。何の矛盾もなく、単独犯で成立させとる。やってもないのにな。」

そのことを聞いた彩子は、「警察が冤罪を作ってもいいんですか?」と彼の取り調べ方を批判。

対して河原は、「誰かさんが腹をくくれば済む話やと思うけどなあ」と、彩子の共謀を決め込むような言葉を返してきます。

■気になるワード『SDカード』


SDカード(Secure Digital Card)は、SDメモリーカードの通称名で、主に携帯機器や家電機器のデータの外部保存(外部記憶装置)として用いられます。

SDカードの行方

日高の供述調書を読んでいた彩子。

彼の発言記録に書かれた『SDカード』の部分が気にかかり、その行方を調べようと考えます。

しかし、日高の家はもちろん、東の家の押収品の中にも見つかりません。

そこで陸(柄本佑)に電話して「心当たりがないか?」と確認します。

師匠(東朔也)のベッドのそばで『SDカード』を拾っていた陸。

はじめは拾ったことをそのまま伝えようしますが、途中で思い返して彼女にこう伝えます。

「見たことないよ・・。」

▶▶陸が思わずついてしまった嘘。日高の無罪を証明する唯一の証拠である『SDカード』のことを言わなかったのは、彩子のことを必死に守ろうとする日高に対して嫉妬心を抱いてしまったからでしょうか。

パン屋とネットカフェ

防犯カメラの映像を調べていた新田(林泰文)が何かを発見。

事件の翌日に、パン屋(ベーカリーまつむら)の紙袋を持って歩いている東の姿がカメラに撮られていて、そこから、事件後に彼がそのパン屋に寄っていたことが明らかになります。

それを聞いた彩子は、「事件の翌日と言えば、陸にクウシュウゴウからメールが来る日だよな・・」と記憶を思い返し、東がスマホを持っていなかったことも合わせて考えて、彼がパン屋の隣のネットカフェに行っていたのではないかという推測を立てます。

すぐさまネットカフェに確認に行く彩子。

そこで、店員から「お客さんが『SDカード』のデータを消したいとおっしゃられたので、消去しましたよ」と伝えられます。

▶▶日高を救うための唯一の証拠である防犯カメラの映像が、東によって消去されていたという事実。まさかの結果に彩子はひどく落胆してしまったようでした。

嘘への後悔

時同じくして、フェリーで師匠が日高を守るために「自分がやった」と言っていたことを思い出していた陸は、師匠を裏切るような行動をしてしまったこと(彩子に『SDカード』は知らないと嘘をついたこと)を次第に後悔しはじめます。

悩んだ末、『SDカード』を鹿児島県警に届け出。

そのデータ(動画)は警察を介して彩子のスマホに送られ、メールとして届いたそれを彼女が確認することになります。

再生した動画に映っていたものは・・。




声を奪う正義

日高の取り調べ中、河原は何か意図があってか、おもむろに東の個人記録を読み始めます。

1984年9月13日、福岡に産まれる。
双子であった東朔也は、父母の離婚で父方に引き取られる。
東家は裕福な家だったが、バブル期に事業に失敗。さらに四方に負債を押し付けられて、全財産を失う。

その後、夜逃げして上京。

 

――東は『安全に暮らす居場所』を奪われる。

 

高校卒業後、機器メーカーに就職した東は、上司の田所からパワハラを受ける。原因は、「未成年であるから酒は飲めない」と東が断ったこと。
その影響で、東はうつ病を発症。会社は彼を解雇してしまう。

 

――東は『安定した職』を奪われる。

 

5年前、プロセーブ綜合警備保障で濡れ衣を着せられて、また不当に解雇。

 

――東は『人としての尊厳』を奪われる。

 

父が認知症を発症し、死亡。その後、自らの余命を半年だと医師から告げられる。

 

――東は最後に『やり直す時間』をも奪われる。

読み終えた河原は、日高にこう告げます。

「サイコパスであるお前は、お兄ちゃんに死をプレゼントしてあげた?

じゃ、なぜまた奪う?この殺人はお兄ちゃんの声じゃないのか?

立場の弱い人間がいかにたやすく奪われるか。

そして、立場の強い人間が最後にはこういう風に奪われることになる。

――そんなことが言いたかったんじゃないのか?

やってることは人殺しだ。でも、声は声だ・・。

お前はその声を奪う正義はあるのか?たかが女一人のために。」

それを聞いた日高は、動揺した素振りを見せず冷静に返します。

「ありますね。あの人を守ることは私を守ることですから。自分を守ることに理由なんていらない。」

▶▶多くの『もの』を奪われ続けてきた東の過去の経歴を見せ、それと関連付けるようにして日高に伝えた河原の「お前は兄の声を奪っている」という言葉。示唆的な「奪う」の連続からの発言に、思わずはっとさせられました。

 

東が殺人を犯し続けたのは、社会の不条理や、裁くことのできない悪人の顛末をメッセージとして残すためであり、存在しないことの象徴である『Φ(=クウシュウゴウ)』は、実は、『自分はここにいるのだ』ということを世の中に必死に示そうとするたった一人の人間の魂の声であったみたいです。

守るべき正義

取り調べ室に乗り込んできた彩子。

「東の犯行を裏付ける証拠が見つかった」と河原に伝えた彼女は、彼の後を引き継いで、久米殺害の翌日に東がネットカフェでSDカードに記録した映像を日高に見せます。

画面に映し出された東は次のような告白をします。

「弟からすでに通報がいっているかもしれませんが、田所・四方・久米の3人を殺したのはこの俺です。

俺は掃除屋だから、最後にこの世をキレイに掃除をしたいと思って・・、それで俺の知る最悪の人間であるこの3人を殺しました。」

それから、具体的な殺害方法や状況が彼の口から淡々と語られていきます。

映像を見終えてから彩子は、あらためて日高に「本当にあなたがやったの?」と質問。

しかし、それでも日高は「自分がやった」と主張します。

仕方なく、彩子はさらに続けます。

「私は10歳の頃、警察官になることを決意しました。その理由は濡れ衣を着せられたから。

そんな私が、誰かに濡れ衣が着せられることを見過ごせると思う?

これを見て見ぬ振りすれば、私は『私の正義』をなくす。

警察官をやるべきでないと、自分で自分に引導を渡すことになり、どっちみち辞めることになる。

頭良いくせに、どうしてそんなことがわからないかなぁ。

私に『私の正義』を守らせて。

私を守りたいと思うなら、あなたは私のために本当のことを言う『べき』でしょ。

――日高陽斗、やったのはあなたじゃありませんね?」

その言葉が響いたのか、日高は涙を流しながら苦渋の表情で答えます。

「はい・・」

▶▶魂の入れ替わりの影響で、お互いに必死に守り合おうとする日高と彩子。

 

彩子が罪に問われてしまわないようにずっとかばい続けてきた日高ですが、「本当に守るべきは私の正義じゃないの?」という彼女の言葉に、さすがの彼も強く動かされたみたいでした。

 

涙ながらに答えた日高の「はい・・」の言葉がとても印象的です。




陸との別れ

陸に『SDカード』の件のお礼を言う彩子。

しかし、陸は「自分じゃないよ」としらばっくれます。

それから、不意に彼女をハグした彼は、こう口にします。

「ひとつ彩子ちゃんにお願いがあるの。ナッツは駅の向こう側のスーパーで買って、お買い得だから。152円も違うんだよ。それだけは忘れないで。」

それを聞いて「買っておく。じゃ、明日は一緒にナッツとハイボールだね」と答える彩子。

しかし――、翌日になっても陸は帰って来ず、彩子は一人寂しくナッツをつまみがらハイボールを飲むことになります。

▶▶最後に大好きな『ナッツ』のお買い得情報を彩子に残していなくなってしまった陸。その行動の理由は何だったのでしょうか?もしかしたらそれは、『正義』の人である彩子に対して恥ずかしくも『嘘』をついてしまい、そのことで「自分は彼女にふさわしい人間ではない」と思ったからかも知れません。

事件の解決

東の告白と日高の自供をもとに事件が再構築され、さらに、東の犯行を裏付ける証拠も見つかったことで、ようやく終止符が打たれます。

事件に関係する人間の、それぞれの顛末は以下のとおりです。

東  朔也 ・・3件の殺人容疑で送致。(被疑者死亡)
日高  陽斗 ・・証拠隠滅・死体損壊容疑で3年の実刑。
十和田  元 ・・3年前の一ノ瀬殺しの容疑で送致。(被疑者死亡)
望月  彩子 ・・「お手柄」から「やらかし分」を差し引き、警察学校に異動処分。(なぜか八巻も一緒)

あるべき姿

それから月日が過ぎ――。

満月の夜、彩子は歩道橋に呼び出されます。

そこには日高の姿が・・。

彼は彩子に対して紙袋を差し出してきます。

中をのぞくと、そこには『凶器の石』が入っており、綺麗になったその石を見た彩子は「もしかしたらこれがシヤカナローの花だったりして?」と、ふと思ったことを口にします。

それを聞いた日高は、おもむろに、2人が入れ替わった理由についての考えを語ります。

「今思うと、これは母の願いだった気がするんです。
――『際限なく間違っていく2人を何とかしてくれ』という。

それに、母はあなたに頼んだんじゃないかと思って。
――『ちゃんとあるべき姿にしてくれ』って。

入れ替わったのがあなたでよかったです。

だから・・、本当にありがとうございました。」

それを受けて彩子も返答します。

「私も・・、ありがとうとまでは言えないけど、あなたで良かった。」

それから、「じゃ、お元気で」とお互いに別れを告げて背中を向けて歩き出した2人。

しかし、数歩進んだところで、2人は「??」と違和感を感じます。

それはまるで、入れ替わった『あの時』のような感覚で――。

~Fine.~





 お疲れさまでした。

 ドラマ最終

 堂々の完結です。

長く続いたドラマもとうとう完結。

初話(第1話)からずっと見続けていましたが、前評判よろしくとても興味深い内容でした。

特に、「JINー仁ー」の時とスタッフ・脚本が一緒であるせいか、ストーリー・演出・音楽が非常にドラマチックに仕立てられていて、毎話のように物語の世界に引き込まれてしまいました。

また、魂の入れ替わりというテーマや、推理小説を読んでいるかのようなミステリ要素、さらには、兄弟愛が生み出す悲劇という単純なサイコパス殺人で片付けられないドラマ性など、作品を魅力的に盛り上げる部分も数多くあったように思います。

最終的に、2人の魂の入れ替わりの真相は明らかになりませんでしたが、日高の言う『母の願いによる入れ替わり』という仮説にあえてとどめたことで、視聴者へ想像の余地をもたせることになって、逆に効果があったのではないでしょうか。

それにしても、日曜劇場の枠は、「JIN」や「半沢直樹」など話題作が本当に多いですね。

今回のドラマ「天国と地獄」も、毎話毎話楽しみにしながら視聴させてもらいました。

このような素敵なドラマを作ってくださったスタッフや出演者の皆さまには、本当に感謝の限りです。

次は4月から春クールのスタート。どんなドラマが放送されることになるのでしょうか。期待が高まります。(予告では、あの名作「ドラゴン桜」が帰って来るみたいです)

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。


ドラマ情報

『天国と地獄 ~サイコな2人~』
―― TBS系 毎週日曜日 夜9時から放送

公式サイト
https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/
脚本:森下佳子
音楽:髙見 優
プロデューサー:中島啓介
主題歌:手嶌葵「ただいま」(ビクターエンタテインメント)⇨公式MV【https://youtu.be/0IueDUcDmRY
演出:
平川雄一朗、青山貴洋、松木 彩

▼出演者▼


望月 彩子  ・・綾瀬はるか
日高 陽斗  ・・高橋 一生
河原 三雄  ・・北村 一輝
渡辺 陸   ・・柄本 佑
八巻 英雄  ・・溝端 淳平
五木 樹里  ・・中村 ゆり
湯浅 和男  ・・迫田 孝也
新田 将吾  ・・林 泰文
五十嵐公平  ・・野間口 徹
十久河広明  ・・吉見 一豊
富樫 義貴  ・・馬場 徹
幅 健太郎  ・・谷 恭輔
日高 優菜  ・・岸井ゆきの
日高 満   ・・木場 勝己

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