ドラマ『彼女はキレイだった(かのキレ)』第1話のあらすじと感想(ネタバレあり)

パズルの最後のピース2021夏ドラマ

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

先日の7月6日(火)にドラマ「彼女はキレイだった」第1話が放送されましたが、皆さんはご覧になられましたか?

舞台やラジオで活躍する女優・小芝風花が、人気アイドル「SexyZone」の中島健人と共演する、話題の恋愛ドラマ「彼女はキレイだった(通称:かのきれ)」。

記念すべき第1話のストーリーは、以下のようなものでした。

■第1話のあらすじ


バイト先をクビになって無職になり、あらたな就職先を探す佐藤愛(小芝風花)。思うようにいかない人生を嘆く彼女のもとへ、ある日一通のメールが届きます。差出人は長谷部宗介(中島健人)。彼女が小学生の頃の初恋の相手でした。「自分に会いたい」と言ってくる彼とそのまま会う約束をした愛は、翌日、待ち合わせ場所で長谷部の姿を見て衝撃を受けます。彼は、小学生の頃の太っちょだった姿とは似ても似つかないような、スタイル抜群のイケメン美男子に変貌していて――。

記事では、以下のことをまとめています。

登場人物の紹介
第1話の詳しいあらすじと感想
ドラマ情報(公式サイト・主題歌・スタッフなど)

ドラマを見逃した人でも物語の大まかな概略が理解できるように、セリフを交えて詳しめにまとめました。

ストーリーの把握や内容のおさらいとしてご活用ください。




登場人物

佐藤愛(小芝風花)・・小学生の頃はシンデレラと評されるくらいの美少女だったが、今はさえない容姿で、そんな自分にコンプレックスを抱く。バイト先をクビになり、あらたに働くことになった文講出版で初恋相手の長谷部と再会。長谷部の思い出の中の『佐藤愛』を壊さないようにと、必死に正体を隠そうとする。
長谷部宗介(中島健人)・・文講出版MOST編集部の副編集長。性格はクールで合理的。小学生の頃はぽっちゃりな体型だったが、大人になってスマートなイケメン男性に変貌。同じ部署にいる佐藤愛を、子どもの頃の思い出の女の子だと気づかずにいる。
桐山梨沙(佐久間由衣)・・美人レストランマネージャー。愛とは小学校の頃からの親友で、彼女と同じ家に同居。愛に頼まれて長谷部の前で彼女の代役を演ずることになる。
樋口拓也(赤楚衛二)・・文講出版MOSTの編集部員。愛の先輩にあたり、総務部から移動してきた彼女のことを『ジャクソン』と呼んでかわいがる。




あらすじと感想

パズルの最後のピース

輝ける居場所

アメリカ、ニューヨーク――。

「明日ニューヨークを発つ」と、電話越しに話す長谷部宗介(中島健人)。

机の上には手紙と散りばめらたジグソーパズルがあり、パソコンの検索画面には『佐藤愛』の文字が浮かんでいて・・。

日本――。

居酒屋でバイトに励む佐藤愛(小芝風花)。

接客の際に、お客さんから「はずれ・ダサい」と言われ、しまいには頭にビールをかけられてしまいます。

そんな彼女に店長はクビを言い渡し、急に職を失った愛は途方に暮れます。

街中をとぼとぼと歩きながら、彼女はこんなことを考えます。

(昔、誰かが言ってた。「神さまは頑張っている人をちゃんと見てて、いつか一番輝ける場所に導いてくれる」って・・。輝ける場所ってなんだろう?

みんなはもう見つけているんだろうか?どうすれば、そこにたどり着くことができるのだろう。)

落ち込みながら家にたどり着くと、同居人の桐山梨沙(佐久間由衣)がサプライズで自分の誕生日を祝福してくれ、驚かされます。

すっかり誕生日のことを忘れていた愛。梨沙と酒を酌み交わしながら、バイト先をクビになったこと、再就職のために明日、出版社の面接があることなどを話します。

その後、自分の部屋に戻った愛は、心の中でこうつぶやきます。

(居場所を見つけられないまま、気づいたら28歳。子どもの頃に思い描いていた未来とはまるで違う現実。この年になっても、まだ何者にもなれない人生を生きている。)

▶▶容姿も良く、レストランマネージャーをつとめる梨沙とは対照的な、さえない自分。今の自分に自身が持てなくて、沈鬱に思い悩む彼女の姿は、どこか痛ましくもありました。道しるべを見失い、迷い人となってしまった彼女に、進むべき未来はあるのでしょうか。




初恋の相手

翌日――。

出版社の面接を終え、家のパソコンで就職情報を見ていると、突然一通のメールを受信。

差出人は「Sousuke Hasebe」、内容には「同窓生サイトで愛のことを知ってメールを送った」と書かれていました。

思いがけぬことに動揺する愛。実は、長谷部は彼女の初恋の人で、優しくてかわいい太っちょの彼のことが大好きだったのです。

さらに、文面に「もうすぐ日本に帰国するから会いたい」と書かれていて、愛は気が気でなくなります。

待ち合わせ当日――。

長谷部と電話で連絡をとりながら、待ち合わせの噴水へとやって来た愛。

そこで見た彼は、子どもの頃とはまるで容姿が異なるイケメン美男子で・・。

驚きのあまり言葉を失う彼女。

(人生はときどき予想を裏切る。こんなふうに唐突に――。)

ところが、なぜか長谷部は自分に気づいてくれません。

愛は思い出します。

(彼の記憶の中にあるかつての私は、学芸会でシンデレラ役に選ばれるほどの美少女で、悪い奴らにいじめられる長谷部を、いつも助けてあげていた。

あの頃の私はもういない。宗介がアメリカに渡った後、父が経営する印刷会社が倒産。裕福だった我が家は一文無し同然となった。母親似だった私の容姿は、思春期になると父親の遺伝子に支配されはじめた。それ以来ずっと残念な人生で・・。)

結局、そのままその場を去ることになった愛。

そんな彼女を、偶然通りかかった梨沙が発見し、もう一度戻るように言います。しかし愛は、「仕事もしてないし容姿もさえないし、彼を幻滅させたくないから」と強く拒絶。

そのとき、愛はある名案を思いつきます。

それは、梨沙に自分の代役を務めてもらうというもので――。




偽りの佐藤愛

レストラン――。

愛の代わりに長谷部と食事をすることになった梨沙は、正体がバレないように、愛に言われたとおり質問に答えていきます。

「当時文通していたのに、途中で手紙をくれなくなったのはどうして?」

「引っ越したときに、あなたの住所をなくしてしまって・・」

「そうそう、あのジグソーパズルも出てきたんだ。」

パズルが何なのか分からず、返事に困る梨沙。愛はすぐさま、近くにあったナプキンに「のぞくお姉さん」と書いて彼女に見せ、その場を何とかしのぎます。

食事を終える頃、長谷部はこんなことを言い出します。

「二人でパズルをしていた時のことを思い出していたら、たまらなく君に会いたくなった。隣にいてくれる友だちが愛でよかった。あの頃と同じ、今でもかっこいい愛でいてくれて嬉しいよ。君を探して正解だった。」

▶▶あの頃とはまったく立場が逆転してしまった現在。愛が当時と変わらずに輝いたままでいることが分かって喜ぶ長谷部に、彼女はますます本当の自分を見せずらくなってしまいます。初恋相手に会うことが許されない状況の彼女の心境は、いかなるものだったのでしょうか。

食事後、梨沙は愛の言葉どおり「私、イギリスに留学するの」と長谷部に伝えます。

愛はこうすることで、彼の思い出を壊さずに会わない状況を作ることができると考えたのです。

そのままお別れ――、と思った矢先、長谷部は突然「5分待って」と言ってどこかへ走っていき、その後すぐに帰ってきて、梨沙にプレゼントを手渡します。

そのまま握手をする長谷部。さらに「会えてよかった」と言って、彼女を強く抱きしめます。

傘とパズルと

家に戻って、梨沙から長谷部のプレゼントを受け取った愛。

箱の中から出てきたのは、おしゃれな折りたたみ傘で――。

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小学生だったあの頃。

雨が降りしきる中、パトカーのけたたましいサイレンの音で、過呼吸を起こしてうずくまっていた長谷部。

そんな彼に愛は駆け寄り、イヤホンで音楽(パッフェルベルのカノン)を聞かせて落ち着かせようとします。

愛は言います。

「大丈夫、これからは私がそばにいてあげる。私が宗介の傘になるから。」

アメリカに発つ前日。宗介は「再会したときに完成させよう」と言って、一枚のジグソーパズルを愛に手渡します。そして別れ際に彼女の頬にキスをして・・。
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▶▶パズルの絵柄に描かれた、片思いの男性を遠目で見ているだけの『のぞくお姉さん』。「想い人を失望させたくない」という気持ちで背景に紛れ込むその彼女と、まったく同じ境遇になってしまった愛。そのパズルのピースを彼女が所有し、残りを長谷部が大切に持つという状況には、何やら示唆的なものを感じます。




文講出版MOST編集部

翌朝――。

文講出版から採用の電話がかかってきて、喜びの声をあげる愛。

同居人の梨沙にもそのことを告げ、「頑張るぞ」と強く意気込みを見せます。

文講出版――。

スーツを着て気を引き締め、会社へと初出勤。

総務部で社員証をもらった愛は、部長から備品の受け渡しを命じられます。

そのまま編集部に備品を届けにいくと、なぜかフリーの校閲者と勘違いされて、次々と仕事を頼まれてしまいます。

その際に、校閲の仕事を完璧にこなしたことで、編集部に高く買われた愛は、総務部長から「明日から君はMOST編集部で働いてもらうことになった」と突然の異動を言い渡されます。

MOST編集部――。

愛が顔を出すやいなや、ファッション班の岡島(片瀬那奈)から『本郷みな』の撮影の手伝いを頼まれ、その『本郷』が誰なのか分からなかった彼女は、慌ててスマホで検索します。

そんなファッションにひどく無知な彼女に、部員の樋口拓也(赤楚衛二)が親切に手ほどきをはじめます。

「『THE MOST』。世界30カ国で発表されているファッション誌。うちはその日本版。ターゲットは20代から30代女性。紙面の3割はニューヨーク版の翻訳記事で、残りは各国ごとの記事。

海外ファッション誌の日本版で、うち以外で有名どころだと・・、『ルナジャパン』。ライバル社の『ルナ』とどう差別化するかが永遠の課題。

ちなみに、君をMOSTに呼ぼうと提案したのは俺、樋口拓也。よろしく、ジャクソン。」

そんな中、奇抜なファッションで身を包んだ編集長の池沢蘭子(LiLiCo)が登場。

彼女は、クリエイターディレクターを紹介すると言って、一人の男性を招き入れます。

そこにあらわれたのは、なんとあの長谷部宗介で――。

長谷部は一人ひとりの名前を呼んであいさつし、こう続けます。

「ファッション雑誌が花形だった時代はもう終わっています。SNSで瞬時にパリコレの情報がシェアされて、紙媒体は廃れたと言われるこの時代に、我々はどう生き残っていくのか。さらなる危機感を持って業務にあたってください。」

▶▶スマホ・電子書籍の普及で、書店業界が大きな打撃を受けたというのはよく耳にしますが、その中でも、月額性サービスやSNSのファッションリーダーの登場で、雑誌業界が特に影響を受けたと言われています。新たな時代に、雑誌編集者の彼らがこの逆境にどう立ち向かっていくのか。現代ならではのタイムリーなテーマに、非常に興味がそそられました。




思い出のしらべ

長谷部がいたことに驚き、総務部長に大慌てで「もとに戻してほしい」と願い出る愛。しかし彼に「MOSTの編集長が会長の妹だからできればもめたくない」と断られ、しぶしぶ編集部に戻ることになります。

その矢先、彼女は途中のエレベーターで長谷部と鉢合わせになって二人きりに・・。

しかもエレベーターが停止してしまって、パニックになります。

怯える彼女に思わず「閉所恐怖症?」と声をかける長谷部。彼は自分のイヤホンを愛に手渡します。

そこから流れてきた音楽は、パッフェルベルのカノンで――。

長谷部は言います。

「昔、ある人に教えてもらって。こうすると気持ちが落ち着くって。」

▶▶小学生の頃に自分が長谷部にしてあげたことを、逆にされることになった愛。宗介を心配して守ってあげていた彼女が、逆に心配されるという、当時の情景をそのままひっくり返したようなシーンには、目をみはるものがありました。まったく同じではなく、今の時代を映して、イヤホンがブルートゥースに変化していたという点も良かったと思います。

穴の空いたくつ下

家に帰った後、愛は梨沙に「長谷部が同じ職場にいた」と伝え、一緒に働きたくないと愚痴をこぼします。

そんな中で、また長谷部からのメールをパソコンが受信。

内容を見ると、そこにはロンドンにいる愛に向けてのメッセージが書かれていました。

どう返事するか愛が迷っていると、梨沙が妙案を思いついたように過去の旅行データを取り出し、イギリスの写真をメールに添付。「こちらは元気にしてます」と素早く打ち込んで送り返します。

彼女は、「これでイギリスに愛がいると思うからバレることはないでしょ」と言って愛を安心させます。

翌朝――。

退職願いの書き方を探して、会社をやめることを考える愛。

梨沙がそれを見つけ、「あれくらいのことでやめるなんて。まさか本気じゃないよね?」と責め立てます。

愛はそれに対しこう返します。

「あれくらいじゃない。私にとって大きなコトなの。大きな思い出を壊したくない。毎日怯えて暮らすのは嫌なの。

今の私は、穴の空いたくつ下と同じなんだよ。みっともない自分がばれたらどうしようと萎縮して、どんどん自分が嫌いになりそうで・・。もうみじめな思いをしたくない。」

気に入らない名前

MOST編集部――。

なかなか慣れない環境で、あたふたしながら仕事をする愛。

それを見ていた長谷部は、彼女の社会人としての能力の低さに苛立ちを覚え、「おい、総務部」と辛辣な言葉で愛を呼びます。

そんな長谷部が打ち合わせに向かおうとすると、愛が突然呼び止めてきて、こんなことを言われます。

「わ、私の名前は総務部ではありません・・。」

おそれ知らずに自分に物言ってくる愛に、彼は不愉快さを感じ、彼女の社員証を手にとってこう告げます。

「気に入らない、この名前が気に入らない。」

▶▶思い出の女性と同姓同名のだめ人間を目の前にし、その名前を名乗っていることが気に入らないと吐き捨てる長谷部。思い出の女性が実は彼女だと気づかぬままの長谷部と、彼のことを知ってるのに自分の正体を打ち明けられない愛。奇妙なすれ違いを見せる二人の恋は今後どうなってしまうのでしょうか。





 お疲れさまでした。

 ドラマ第1話は

 ここまでです。

いかがでしたでしょうか。

明るくてどこか素朴な愛と、クールで理知的な長谷部の、小学生時代の思い出を絡めたちょっと変わった恋愛ドラマ。

その中でも、ところどころに組み込まれた、ジグソーパズルや音楽のカノンといった思い出の品々に、物語を引き立てるような魅力があったように思えました。

また、長谷部を幻滅させまいと必死に自分の正体を隠そうとする愛の姿は、まさに穴の空いたくつ下そのもので、背景に紛れこんで表世界に出ようとしない卑屈な「のぞくお姉さん」を象徴するものでした。

思うようにいかない人生を嘆く彼女が、MOST編集部を通してどんな成長を見せるのか。そして、長谷部との恋の行方は――。

見どころ満載の内容に、あらたな名作誕生の予感がしてしまいます。

 




ドラマ情報

『彼女はキレイだった』

――関西テレビ 毎週火曜 夜9:00~
公式サイト
https://www.ktv.jp/kanokire/
原作:「彼女はキレイだった」
©MBC/脚本 チョ・ソンヒ
主題歌:Sexy Zone「夏のハイドレンジア」
(Top J Records)
オープニング曲:Awesome City Club「夏の午後はコバルト」
(cutting edge)
脚本:清水 友佳子、三浦 希紗
音楽:橋本 由香利
プロデューサー:萩原 崇、芳川 茜、渋谷 英史
演出: 紙谷 楓、木下 高男、松田 祐輔

▼キャスト▼


中島健人
小芝風花
赤楚衛二
佐久間由衣
髙橋優斗
宇垣美里
寒川綾奈
村瀬紗英
山田桃子
LiLiCo
木村祐一
菅原大吉
本多力
片瀬那奈

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