【小説】重松清のおすすめ短編作品一覧|感動し泣ける名作5選(直木賞受賞作含む)

机に広げられた分厚い本小説(重松清)

 こんにちは、

 りんとちゃーです。

皆さまは、重松清という作家を知っていますか?

直木賞をとった代表作「ビタミンF」をはじめ、短編・長編ともに数多くの小説を執筆している重松清。

彼の作品には、傷つきやすい大人が思わず涙するような感動的な内容のものが多く、登場人物(特に子ども)の純真な姿と、感情の機微を表現豊かに描いているところに大きな魅力を感じます。

今回はそんな重松作品の中から、比較的短時間で読むことができる短編小説にしぼって、私個人のおすすめ本5冊を紹介したいと思います。

記事では以下のことをまとめています。

おすすめ短編小説5つの収録作品と簡単な内容紹介
各小説の詳しいあらすじ・感想を書いた記事へのリンク
重松清のプロフィール

紹介文を参考にしながら、ぜひお気に入りの一冊を見つけてください。




おすすめ短編小説

カレーライス


【Amazon.co.jp】カレーライス 教室で出会った重松清 (新潮文庫)

■収録作品


・カレーライス
・千代に八千代に
・ドロップスは神さまの涙
・あいつの年賀状
・北風ぴゅう太
・もうひとつのゲルマ
・にゃんこの目
・バスに乗って
・卒業ホームラン

小学校6年生の国語に掲載されている「カレーライス」を含め、9編が収録されている精選短編集。

父親になかなか素直に謝れない少年の心の葛藤を描いた表題作「カレーライス」や、親友と大げんかして仲直りできないまま正月を迎える「あいつの年賀状」。入院した母親のお見舞いのために勇気を出して一人でバスに乗る「バスに乗って」など、重松清の代表作の中から選びぬかれた珠玉の名作が詰まった贅沢な短編集で、まだ重松清の小説を読んだことがないという人におすすめの一冊となっています。

きみの町で


【Amazon.co.jp】きみの町で/重松 清 (新潮文庫)

■収録作品


・電車は走る
・好き嫌い
・ぼくは知っている
・あの町で春
・あの町で夏
・あの町で秋
・あの町で冬
・誰かとウチらとみんなとわたし
・ある町に、とても・・
・のちに作家になったSのお話
・その日、ぼくが考えたこと

『2019年夏の新潮文庫100冊』の中の一冊である重松清の短編小説で、多様な登場人物(子どもたち)とともに正解のない哲学的問題にせまる実験的な内容になっています。

実際の本を手に取れば分かりますが、ページ数が非常に少なく文章も平易なので、読書が苦手な子どもでも抵抗なく読むことができます。

事情があってお年寄りに席を譲れない子どもたちを通じて『良いことと悪いこととは何か?』を考える「電車で走る」。大好きな女の子が別の男の子といると気分が悪い、といった『気持ち』に戸惑いを覚える少年を描く「好き嫌い」。テレビのニュースで報道された悲惨な交通事故やアフリカの飢餓を見て『幸せとは何だろう・・』と思い悩む「その日、僕が考えたこと」など、小難しさのある哲学を誰でも分かるように解きほぐした内容になっていて、好奇心の旺盛な子どものみならず、思慮を深めたい大人にもぜひ読んでもらいたい一冊です。

▼詳しいあらすじと感想はこちら▼
「きみの町で/重松清(新潮文庫)のあらすじと感想

ビタミンF


【Amazon.co.jp】ビタミンF/重松清(新潮文庫)

■収録作品


・ゲンコツ
・はずれくじ
・パンドラ
・セッちゃん
・なぎさホテルにて
・かさぶたまぶた
・母帰る

直木賞受賞作であるこの小説は、重松清の出世作とも言える名作短編集で、題名の「F」は、物語を特徴づける英単語「Family・Father・Friend・Fight・Fragile・Fortune」の頭文字をとったものです。

町でたむろする少年グループに『こぶし』を掲げて注意したことをきっかけに、父親が息子と向き合えるうようになる「ゲンコツ」。娘が万引きをおかして警察に補導され、彼女の知らない側面を見てしまって苦悩する「パンドラ」など、多彩な物語からあふれ出てくる異なる種類のビタミンに、何だか分からないけど元気や勇気が湧いてくる――、そんな不思議な小説となっています。

▼詳しいあらすじと感想はこちら▼
「ビタミンF/重松清」(新潮文庫)のあらすじと感想




また次の春へ


【Amazon.co.jp】また次の春へ/重松 清 (文春文庫)

■収録作品


・トン汁
・おまじない
・しおり
・記念日
・帰郷
・五百羅漢
・また次の春へ

東日本大震災をモチーフにした連作短編集で、被災者・その家族・支援者など、それぞれの視点から見た震災のリアルが印象的に描かれています。

憤りを覚える人ややりきれなさを感じる人、必死に立ち向かおうとする人など、悲劇的な厄災に対して抱く人々の思いは実に様々。

母親が他界し、残された家族の新しい家庭の味となった父親の「トン汁」。被災したふるさとの町を訪れるが、自分がよそ者であるという気持ちが拭えない「おまじない」。『また明日』と思って本にしおりを挟んだまま、二度とそれが叶わなくなる「しおり」など、多種多様なストーリーが展開されます。

未曾有の大震災から月日が経ち、人々の記憶から薄れはじめた今だからこそ読んでおきたい小説です。

せんせい。


【Amazon.co.jp】せんせい。/重松 清(新潮文庫)

■収録作品


・白髪のニール
・ドロップスは神さまの涙
・マティスのビンタ
・にんじん
・泣くな赤鬼
・気をつけ、礼。

2008年に「気をつけ、礼」の題で刊行され、2011年に「せんせい。」に改題された短編小説で、2018年公開の映画「泣くな赤鬼」の原作が含まれていることでも有名です。

私たちにとって恩師とも言える先生。大人になった今だからこそ、違った気持ちで当時の先生の教えを受け止めることができます。

この短編にはそんな教師と生徒をめぐる6つの作品が収録されています。

ロック歌手のニール・ヤングになりきり、生徒に「ロックすること」を教え諭す『せんせい』。クラスメイトにいじめられ、避難した保健室で出会うことになった、おっかないけどなぜか安心できる保健の『せんせい』。教え子の中に生理的に嫌悪してしまう子ども(にんじん)がいて、彼にしてしまったことをずっと後悔する『せんせい』など、印象深いものばかりです。

皆さんにとっての恩師・先生は誰ですか?

子どもの頃に教わったことは、心の奥に深く根付きいつまでも忘れないもの。学生だった当時を思い出すためにも、大人にぜひ読んでいただきたい一冊です。

著者「重松清」のプロフィール

▼重松 清(しげまつきよし)▼


■人物・略歴

1963(昭和38)年、岡山県久米郡久米町生まれ。中学・高校時代は山口県で過ごし、18歳で上京、早稲田大学教育学部を卒業後、出版社勤務を経て執筆活動に入る。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々に発表する。

■受賞歴

・1991年

『ビフォア・ラン』でデビュー。

・1999年

『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。

・2001年

『ビタミンF』で直木賞受賞。

・2010年

『十字架』で吉川英治文学賞受賞。

・2014年

『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。

■主な作品

『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『きみの友だち』『カシオペアの丘で』『青い鳥』『くちぶえ番長』『せんせい。』『とんび』『ステップ』『かあちゃん』『ポニーテール』『また次の春へ』『赤ヘル1975』『一人っ子同盟』『どんまい』『木曜日の子ども』など多数。




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